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ジブリの大博覧会(六本木)の感想|待ち時間と混雑は?

      2016/08/26

ghibli-expo-poster

ジブリの大博覧会(2016年7月7日~2016年9月11日)に行ってきました。スタジオジブリと三鷹の森ジブリ美術館が主催です。『風の谷のナウシカ』から最新作の『レッドタートル』まで、スタジオジブリの設立から30年の歩みを体感できる展覧会です。これまで愛知、新潟で開催され大盛況だったこの展覧会が現在、六本木で開催中です。

展覧会の内容と感想、チケット情報、混雑状況などについてまとめました。

7月末の夏休み(平日)の混雑状況

ジブリの大博覧会の会場は六本木ヒルズの展望台、東京シティビューです。

ghibli-expo-roppongi-hills

まずは混雑状況について。

僕が行ったのは7月末の平日(木曜日)の午後1時頃。夏休み期間中ということでかなりの混雑を予想していたのですが、実際は思ったよりも人が少ないなという印象。経験上、展覧会はお昼過ぎが比較的空いているので、13時頃という時間帯も良かったのかもしれません。

当日券の購入から会場に入場するまでの待ち時間は約10分でした。チケットカウンターでチケットを購入後、エレベーターで52階の展望台まで上るので、空いていても少し時間がかかります。

会場内はかなり混雑します。先ほど思ったよりも人が少なかったと書きましたが、会場の展示スペースはあまり広くなく、人気の展示物(トトロやラピュタの歴代ポスターなど)の周辺は立ち止まってじっくり見るのが難しいほどです。

また、ジブリの大博覧会は絵画や彫刻などの展覧会とは異なり、読み物が多くなっていることも混雑の原因の一つになっていると思われます。歴代ジブリ作品のポスターやチラシ、新聞広告などの広告宣伝物、制作資料や企画書など、読んで内容を理解する類のものが多く、他の展覧会に比べて展示物の前に人が立ち止まる時間が長いという印象です。しかも展示物の数が膨大なので、全てを見たり読んだりすることはほぼ不可能だと思います。

逆にかなり空いているコーナーもあるので、僕は人気の展示物はざっと見るだけにして、混雑していない展示物にターゲットを絞ってじっくり見る、読むという作戦でいきました。

僕は平日に行きましたが、おそらく土日はもう少し混雑することが予想されます。時間帯としては、開館直後の午前中は比較的人が多いと思われます。

Twitterなどの情報によると、夜も比較的人が少なくねらい目のようです。夜景とのコラボレーションもいいですね。

合間に休憩を挟みながらの鑑賞で、所要時間は約1時間40分ほどでした。

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ジブリの大博覧会の内容紹介

最初の展示は『レッドタートル ある島の物語』展

まず、『となりのトトロ』や『火垂るの墓』『耳をすませば』、『ハウルの動く城』など、名作揃いのジブリ作品のポスターが両側の壁にずらりと並べられた通路を抜けると、正面に『レッドタートル ある島の物語』の大きなポスターが目に入ります。

最初の展示は、スタジオジブリの最新作『レッドタートル ある島の物語』展。中に入ると、ゴーギャンの絵画『我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか』や白隠慧鶴の『達磨図』、『一円相』などの水墨画が飾られています(いずれもレプリカです)。

ghibli-expo-gauguin出典:wikipedia

さらに進むと、『レッドタートルに寄せて』と題した谷川俊太郎の詩が。ポスターに書かれている「どこから来たのか どこへ行くのか いのちは?」というコピーの元になった詩です。

その先には、レッドタートルの監督であるマイケル・デュドク・ドゥ・ヴィットのプロフィールや、作品の絵コンテ、映画の場面写真などが壁に飾られていて、最新作への期待が高まります。

スタジオジブリの歴史を体感「ジブリの大博覧会」展

『レッドタートル ある島の物語』展の次は、スタジオジブリの30年間の歩みを体感できるメイン展示「ジブリの大博覧会」展。大きなトトロの人形がお出迎えしてくれます。

若き日の宮崎駿、高畑勲、鈴木敏夫他、スタジオジブリのスタッフの写真から、歴代作品のポスター、企画書、新聞広告、テレビCMなどの広告物が壁中に所狭しと展示されています。

最も人気で人だかりができていたのは、ジブリ作品のポスターが展示されているコーナーです。同じ作品でも様々なバージョンのポスターが存在し、それらが一堂に会している光景はファンにはたまりません。

『天空の城ラピュタ』の劇場公開時のポスターには、“愉しきかな 血湧き 肉踊る 漫画映画!”という昭和感全開のコピーが。ラピュタの公開は今から30年前の1986年。公開当時の時代の雰囲気が伝わってきます。

『となりのトトロ』の初期のポスターも目を引きました。雨の中、傘を差しながらバスを待つ一人の少女。その隣にはトトロが。実際の作品ではトトロの隣に、メイをおんぶしたサツキが立っている場面ですが、実は初期の設定では登場する少女は一人の予定でした。サツキとメイの性格と外見が混在したキャラクターだったそうです。それが後に姉妹にしようという話になって、サツキとメイが生まれたとのこと。そういった作品背景を知れるのも本展覧会の見どころです。

▼当初の企画では少女は一人の設定。写真は絵本から。
ghibli-expo-totoro-picturebook

『もののけ姫』の初期設定についての資料も興味深かったです。原作となった絵本と劇場公開されたものとは全く異なります。

戦場で傷ついた武士がいた。彼はもののけの飯を食ったことで、自分の娘をもののけの嫁にすることを約束する。けなげな娘は自らすすんでもののけの元へ行くが次第に心が通じ合って…。待望の新作映画の原作。
原作絵本の内容紹介より

ここまで違うと最早同じ作品と言えるのかどうか。日本版『美女と野獣』といった感じでしょうか。絵本の原作者が宮崎駿でなければ裁判ものでしょうね。

▼「もののけ」の見た目が若干トトロっぽい。
ghibli-expo-mononoke-picturebook

『となりのトトロ』以降、多くのジブリ作品のコピーを務めた糸井重里とプロデューサーの鈴木敏夫がやりとりしたFAXも展示されています。糸井の考えた案に対する宮崎駿や高畑勲の感想を鈴木が伝える文面は直截な表現で、鈴木敏夫という人物の性格がよく表れているように感じました。

『となりのトトロ』で糸井重里が考えたコピー“このへんないきものは、もう日本にいないのです。たぶん。”に対し、宮崎駿が「いない」の部分を「いる」に変えさせ、最終的に「このへんないきものは、まだ日本にいるのです。たぶん。」となったというエピソードなどは興味深いものでした。

これらの展示は、なかなか人が多くてじっくりと読むのは難しいかもしれませんが、ぜひいくつかに絞って読んでみることをおすすめします。

他にも、『千と千尋の神隠し』がアカデミー長編アニメ映画賞を受賞した際のオスカー像や、ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞した際に贈呈された金の熊のトロフィーなど、貴重な品も展示されています。

お宝グッズだらけ|ジブリの倉庫

ジブリ作品のグッズなどが所狭しと並べられている「ジブリの倉庫」も見どころたっぷりです。『借り暮らしのアリエッティ』でアリエッティたちが暮らしていた家のミニチュアや『風の谷のナウシカ』のガンシップの模型など、お宝グッズ満載です。このコーナーは比較的空いているので、じっくりと見て回れます。

個人的に笑ったのは、最初期のトトロの人形。映画の中のキャラクターとは見た目が異なり、全然可愛くありませんでした。

ghibli-expo-warehouse出典:マイナビニュース

猫バスに乗れる!

猫バスが展示されているコーナーでは、誰でも中に入って猫バス体験が可能です。以前、伊豆テディベアミュージアムでも猫バスに乗ったのですが、そのときに比べてシートがフカフカになっていました。さすがに作品の中のあのフワッフワな感じではありませんが、気分は味わえます。

このコーナーは写真撮影可なので、みなさんパシャパシャ撮りまくっていました。

▼行き先は「六本木」
ghibli-expo-catbus

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空とぶ機会達展

▼写真撮影OKです。
ghibli-expo-flyingmachines

最後の展示は「空とぶ機械達展」。海抜250mの東京シティビューに『ラピュタ』や『紅の豚』を思い起こさせる飛空艇、飛行機、『風の谷のナウシカ』のガンシップが浮かぶ様子は圧巻です。プロペラを回しながら頭上を飛ぶ巨大な船は当展覧会の最大の見どころの一つと言えるでしょう。

ghibli-expo-flyingship

▼空に憧れた人類の歴史の解説パネル
ghibli-expo-flying-history

▼天空の城ラピュタの舞台設定についても
ghibli-expo-raputa

展望台からの眺めも楽しめる

ジブリの大博覧会の会場は六本木ヒルズの展望台、東京シティビューです。エレベーターを上がり会場に入場するとまず、その景色に圧倒されます。展望台の眺め&ジブリといった感じでお得感がありますね。

夜には夜景も見られるので、混雑回避も兼ねて夜行くのもおすすめです。

▼展望台からの眺め
ghibli-expo-view

これら上で紹介した展示以外にも、ジブリ関連の本やグッズを揃えたショップや、会場に隣接したカフェで今回の展覧会にちなんだ特別メニューが食べられるなど、ジブリの世界をたっぷりと満喫できます。

一つ難点を言うと、会場の案内をしている係の人の声掛けが適切じゃないと思う場面が多々ありました。展覧会の概要を説明したパネルを読んでいたところ、しきりに「歩きながらご鑑賞下さい」を連発。いやいや、歩きながらじゃ読めないでしょう。つまり読むなってことですか?って突っ込みたくなりました。混雑回避のためなんだろうと思いきや、さらに先に行くとそっちのスペースが大混雑。声かけの場所、言葉、頻度等、その場その場の状況に適しておらず、ただマニュアル通りの言葉を言い続けているだけのように思えました。ここは是非改善してほしいですね。

▼ジブリの大博覧会、紹介動画(30秒)

開催概要:チケット情報

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開催期間:2016年7月7日(木)~2016年9月11日(日)
営業時間:10:00~22:00(最終入場21:30)
会場:六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー内スカイギャラリー
主催:東京シティビュー
企画制作協力:スタジオジブリ、三鷹の森ジブリ美術館

展覧会のチケット料金は下記のとおりです。

一般:1,800円
学生:1,200円
子ども:600円
シニア:1,500円

※学生は高校・大学生、子供は4歳~中学生、シニアは65歳以上

料金は当初一般2,300円だったところを、鈴木敏夫プロデューサーの意向で1,800円となりました。子ども料金等、すべて当初の料金設定から500円引きになっています。

この展覧会がいよいよ東京にやってくる。
沢山のお客様に見てもらいたいと思っていた。
しかし、入場料が2,300円だということがとても気になった。
開幕直前のある日、ジブリのプロデューサー青木と話した。
入場料を映画と同じにできないか。
主催者や関係者には多大な迷惑を掛けたが、そのご理解を頂いた。
多くの人に見て頂きたい。その一心で、入場料を1,800円に! スタジオジブリの汗と涙の30年間を、是非見てください。
鈴木敏夫プロデューサーによるコメント

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まとめ:ジブリ好きにはおすすめできる

ジブリの大博覧会は、幼いころから見てきたジブリ作品がどのようにして生み出されてきたのか、その一端に触れることができ、作品理解もより深まるので、ジブリ好きの方にはおすすめです。

僕が行ったのは夏休みだったのですが、思ったほど子どもたちはあまり多くありませんでした。今回はポスターや新聞広告、企画書の展示など、作品制作の裏側を見せてくれる展示が多いので、あまり子ども向きではないかもしれません。ただ、猫バスや宙に浮かぶ飛行艇などの展示は小さなお子さんも楽しめると思います。一般的な美術展等とは違い、会場はがやがやしているので、子連れで行ってもそれほど気を遣うことはないでしょう。

海外からのお客さんもかなり多かったです。ほぼ全て日本語の展示でしたので企画書の内容など分からない部分も多かったでしょうが、日本以外ではまず展示されないだろうマニアックなものが揃っているので海外のジブリファンからしても魅力的な展覧会だと思います。

ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょう。

― ジブリ関連の記事 ―

▼ジブリ美術館のチケット入手方法とアクセスについてまとめました。

▼ジブリ美術館でしか観られない短編作品についてまとめています。

▼スタジオジブリの最新作『レッドタートル』についてはコチラ。

▼伊豆テディベアミュージアムで猫バスに乗れます。

 - アニメ, ジブリ, 展覧会, 美術館巡り

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