ジブリ美術館の短編映画が面白い!全作品の内容紹介&感想

東京都三鷹市にあるジブリ美術館には土星座という名前の映像展示室(ミニシアター)があり、オリジナルの短編映画を上映しています。これらの映画はDVDやブルーレイで発売されていないので、ジブリ美術館に行かなければ見ることができません。

ここでは、そんな貴重なジブリ美術館でしか見られないスタジオジブリの短編映画全作品(過去の上映作品を含む)の内容を紹介します。私が見たことのある作品については短い感想も書いています。※最近のものから順に紹介しています。

▼宮崎駿監督の新作短編アニメ『毛虫のボロ』についてはこちらで情報をまとめています。

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上映スケジュール

ジブリ美術館の短編映画は時期によって上映される作品が異なります。上映スケジュールを確認して、自分が観たい作品が上映される日を狙ってチケットを予約するのがおすすめです。

上映スケジュールの詳細はジブリ美術館の公式ホームページで確認して下さい。

※ 『やどさがし』『水グモもんもん』『パン種とタマゴ姫』『毛虫のボロ』以外の作品については、1日数回日本語の字幕付きで上映が行われます(やどさがし、水グモもんもん、パン種とタマゴ姫、毛虫のボロは台詞がありません)。

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入場チケットはジブリ映画のフィルム

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ジブリ美術館入館後に映像展示室「土星座」の入場チケットを渡されます。チケットは歴代のジブリ作品の一場面を描いたフィルム付きです(もらえます)。

映画は一人一回(一日一回)のみ鑑賞可能です。

▼ジブリ美術館のチケット入手方法、アクセスについてはこちらの記事で紹介しています。

毛虫のボロ(2018年)

― 作品概要 ―

『毛虫のボロ』は長編映画からの引退を表明していた宮崎駿(その後引退を撤回)の実質上の復帰作品です。宮崎が初めて作品にCG技術を取り入れたことでも注目を集めました。

作中の声・音の全てをタモリが担当しています。

― あらすじ ―

草むらのなか、夜が明ける前に卵からかえった毛虫のボロ。
初めて見る朝陽はとてもまぶしくて、世界はおいしそうな空気にあふれていました。
ボロは、ボロギクの根元に降り立ち、毛虫の先輩や外敵が行き来する世界へと踏み出します。
出典:ジブリ美術館

上映時間:14分20秒
原作・脚本・監督:宮崎駿
声・音:タモリ
撮影監督:奥井敦
美術監督:吉田昇
CG作画監督:中村幸憲

▼NHKで放送された『毛虫のボロ』の制作過程を追ったドキュメンタリー作品。

▼毛虫のボロの制作背景などの情報をまとめた記事はこちら。

たからさがし(2011年)

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― 作品概要 ―

『たからさがし』は、企画・構成を宮崎駿が務めた作品。原作は絵本作家中川李枝子の絵本『たからさがし』(福音館書店)です。

― あらすじ ―

小さな男の子ゆうじと、うさぎのギック。
ふたりは同時に見つけた棒の持ち主を決めようと、競いあいをはじめます。
かけっこをしたり、幅跳びをしたり、お相撲をしたり。でも結果はいつもおんなじ。
そこで、ギックのおばあちゃんに知恵を借りることにします。
おばあちゃんの決めた勝負は、「たからさがし」。
さて、ふたりの勝負はどうなるのでしょうか。
出典:ジブリ美術館

上映時間:約9分
原作:『たからさがし』(福音館書店)、中川李枝子作、大村百合子(絵)
企画・構成:宮崎駿

パン種とタマゴ姫(2010年)

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― 作品概要 ―

『パン種とタマゴ姫』は、原作・脚本・監督を宮崎駿が務めた作品。宮崎はフランドルの画家、ピーテル・ブリューゲルの『穀物の収穫』から着想を得たと語っています。

ブリューゲルの絵のような場所を舞台に映画をつくってみたいと思いました。それと、ぼくらの国に“おむすびころりん”のお話しがあるように、パンを食べる国々にはパンが逃げ出すお話があるのを知りました。(中略)
パンならコロコロところがって逃げるとして、パンになる前のパン種ならネバネバグニャグニャ逃げ出すのかナァ・・・、そんなことを考えているうちに、この映画を思いつきました。
宮崎駿
出典:『パン種とタマゴ姫』パンフレットより

ghibli-museum-cinema-brueghel▲ピーテル・ブリューゲル筆『穀物の収穫』(1565年)

音楽は久石譲。ヴィヴァルディの『ラ・フォリア』を現代的に再構築した楽曲が使われています。また、『パン種とタマゴ姫』の制作過程はNHKの『プロフェッショナル 仕事の流儀』でも紹介されました。

― あらすじ ―

魔力を操るバーバヤーガに召し使いにされたタマゴ姫は、いばらの森の奥にある水車小屋で重労働に追われるつらい日々を過ごしていました。ある夜、バーバヤーガの言いつけでこねていたパン種に、突然生命が宿り、動き出します。パン種とともにバーバヤーガの下から逃亡するタマゴ姫。一方、逃亡に気が付いたバーバヤーガは空を飛んで2人を連れ戻すために追跡を開始します。

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― 感想 ―

『パン種とタマゴ姫』は、私がこれまでに観たジブリ美術館の短編映画の中で一番のお気に入りです。傑作だと思います。その特徴は作品自体が生きているのではないかと思うほどの躍動感で、画面に映るすべてのキャラクターや物が蠢いています。作画枚数も桁外れで、ワンカット平均で190枚。これはジブリ作品の中でも最高記録です。作画枚数の少ないリミテッドアニメーションが主流の日本アニメの歴史においても重要な位置を占める作品だと思います。

作画監督を務めている高坂希太郎は、本作について「アニメーションの原点回帰」という言葉をつかっています(パンフレットより)。アニメーションの語源はラテン語で霊魂を意味するanima(アニマ)です。アニメーションの原点とは、絵に生命を宿し、動かすことです。『パン種とタマゴ姫』は、絵を動かしたいという原初的欲求を宮崎駿が徹底的に追求、表現した傑作と言えるでしょう。

久石譲がヴィヴァルディの『ラ・フォリア』をアレンジした楽曲は全編通じて流れ、冒頭の重労働を強いられるタマゴ姫の姿が描かれる場面ではその苦しさをより強調し、途中からの牧歌的な風景とキャラクターたちの能天気な姿とのギャップは映画に深みを与えています。

キャラクターも魅力的で、タマゴ姫は本当に愛らしく、対するバーバヤーガの強面は目に焼き付いてしばらく頭から離れません。自由自在に姿を変えるパン種はそのモチモチとした質感が画面から伝わってきます。

私は『パン種とタマゴ姫』を2回観ました。2度目は当時1歳の娘を連れていたのですが、娘も画面に見入っていました。

もっと広く知られるべき作品だと思いますが、残念ながらジブリ美術館でしか観ることができません。是非、上映スケジュールを確認して、画面からあふれ出る動きの快楽に浸ってほしいと思います。

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上映時間:約12分
原作・脚本・監督:宮崎駿
音楽:久石譲

ちゅうずもう(2010年)

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― 作品概要 ―

企画・脚本を宮崎駿、絵コンテ・監督を山下明彦が務めています。ナレーションは阿川佐和子。山下明彦は『崖の上のポニョ』や『借りぐらしのアリエッティ』、『コクリコ坂から』、『風立ちぬ』、『思い出のマーニー』など多くのスタジオジブリ作品に携わっているアニメーターです。

▼プロモーションイベントとして美術館内で相撲が行われました。ghibli-museum-cinema-sumou03出典:lawson.co.jp

― あらすじ ―

むかしむかし山奥に住んでいたジイとバアは、くる日もくる日も山の畑を登ったり下りたりしながら、ぐだぐだにくたびれて暮らしていました。
ある晩ジイが外に出ると、どこかへと向かうねずみたちを見かけます。
こっそり後をついていったところ、ねずみたちは集まって相撲をしていました。自分の家のねずみたちが負けてばかりいるのを知ったジイとバアは、ねずみたちのためにサンマの団子や豆腐の田楽を用意します。
さあ、今度の勝負はどうなるでしょう。
民話「ねずみのすもう」を題材にしたお話です。
出典:ジブリ美術館

ghibli-museum-cinema-sumou出典:ジブリ美術館

上映時間:約13分
原作:日本民話より
企画・脚本:宮崎駿
絵コンテ・監督:山下明彦
語り:阿川佐和子
音楽:渡野辺マント

やどさがし(2006年)

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― 作品概要 ―

『やどさがし』は原作・脚本・監督を宮崎駿が務めた作品。声や音、全てをタモリと矢野顕子の二人だけで演じています。文字をアニメとして表現するなど、『崖の上のポニョ(2008年)』、『風立ちぬ(2013年)』などにも繋がる実験的な手法に挑戦した作品です。

― あらすじ ―

主人公の女の子フキは、大きなリュックの中に必要な物をたくさんつめこんで新しい家を探すための旅に出ます。旅の途中で出会う妖怪のような奇妙なものたちにリンゴをお供えするフキ。川を越え森に入ったフキの旅のゆくえは・・・。

― 感想 ―

最大の見どころ、というか聞きどころはタモリの声でしょう。川や森の妖怪の声のみならず、水の流れる音や道路を走るトラックの音までタモリが演じています。効果音、SE(サウンドエフェクト)を人の声で表現するこの手法は、『風立ちぬ』にも用いられたものです。私はタモリが声をやっていることを知って観ていたので、思わず何度も吹き出しそうになりました。

主人公のフキの声を担当している矢野顕子の耳に残る鼻歌や、はっきりとは聞き取れない「ありがとうございました」の発音も可愛らしく、笑いを誘います。

文字をアニメーションとして表現する手法は、『崖の上のポニョ』でも用いられています。リサがコーイチに「BAKA」と連打するシーンです。ジブリ美術館の短編作品が新しいアニメーション表現の挑戦の場でもあることがよく分かる作品です。

ghibli-museum-cinema-yadosagashi02出典:ghibli-collector.tumblr.com

上映時間:約12分
原作・脚本・監督:宮崎駿
声・音:タモリ、矢野顕子

星をかった日(2006年)

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― 作品概要 ―

『星をかった日』は、脚本・監督を宮崎駿が務めた作品。原案はジブリ美術館の中央ホールの壁画「上昇気流」の作者でもある画家・漫画家の井上直久。彼の作品で描かれる架空の世界イバラード(Iblard)が舞台です。イバラードは井上が背景画を提供したスタジオジブリの『耳をすませば』の中に出てくる挿話「バロンのくれた物語」の舞台にもなっています。

ちなみに、この作品は『ハウルの動く城(2004年)』のサイドストーリーという裏設定があります。主人公の少年ノナは少年時代のハウルで、ノナが出会う女性ニーニャは荒れ地の魔女とのこと。鈴木敏夫と押井守が対談した2012年のニコニコ生放送で明かされました。作者の井上直久は宮崎駿本人から直接この設定を聞かされたとのこと。荒れ地の魔女ではなくせめてサリマン先生にしてほしいとお願いしたそうです。

― あらすじ ―

人々の時間の使い方を監督する時間局から逃れる為に家を飛び出した主人公の少年ノナは、ある田舎で不思議な女性ニーニャと出会い、彼女の農園で新しい生活を始める。ある日、謎の行商人スコッペロとメーキンソーと出会ったノナは、自分の育てたカブを、彼らの売り物である小さな星の種と交換する・・・。
出典:wikipedia

― 感想 ―

上にも書いたように『星をかった日』は『ハウルの動く城』のサイドストーリーという設定があります。私はそれを知らずに見たのですが、確かに主人公のノナはハウルそっくりです。ニーニャが荒れ地の魔女という裏設定を知った上でもう一度見てみたいと思っています。上映時間約16分と短いですが、作品世界が奥深くとても引き込まれます。ジブリ美術館で上映される作品の中では珍しくセリフの多い作品となっています。ジブリ美術館には海外から来るお客さんも多いので、できれば英語の字幕付きのものも上映してもらえたらなぁと個人的には思います。

ghibli-museum-cinema-hoshi出典:ジブリ美術館

上映時間:約16分
原作:井上直久『イバラード』より
脚本・監督:宮崎駿
声:ノナ・神木隆之介、ニーニャ・鈴木京香、スコッペロ・若山弦蔵、メーキンソー・大泉洋
音楽:都留教博・中村由利子

▼原案となっている井上直久の絵本

▼井上直久によるイバラードの風景画を元にした映像作品

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ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社

水グモもんもん(2006年)

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― 作品概要 ―

『水グモもんもん』は、原作・脚本・監督を宮崎駿が務めている作品。監督がクモを好きになってもらえるようにとの思いで作ったとのこと。主人公の水グモもんもんやアメンボの少女は愛くるしい見た目となっています。声優を務めるのは歌手の矢野顕子。

― あらすじ ―

ある日、水グモのもんもんはアメンボの少女と出会い、恋をしますが、その思いはなかなか届かず、近づいても嫌がられてしまいます。しかし魚に食べられそうになった彼女を助けたことで・・・。

― 感想 ―

ほとんどセリフない作品ですが、キャラクターの可愛らしさと躍動感のあるアニメーションに見入ってしまいます。特に作画枚数が3万枚にものぼったという水の表現が素晴らしいです。ザリガニや魚、ヤゴ、ミジンコなどの水生生物が滑らかな動きで水中を泳ぐ映像からは、後に作られる『崖の上のポニョ(2008年)』への繋がりが見てとれます。

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上映時間:約15分
原作・脚本・監督:宮崎駿
声:矢野顕子
音楽:山瀬理桜

空想の機械達の中の破壊の発明(2002年)

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― 作品概要 ―

『空想の機械達の中の破壊の発明』は、宮崎駿が企画し、原作・脚本・監督を庵野秀明が務めた短編作品。三鷹の森ジブリ美術館の企画展示「天空の城ラピュタと空想科学の機械達展」で上映されました。ナレーションを声優・女優の平淑恵が担当しています。本作の監督の話が来たとき、庵野は「結婚式の披露宴で(宮崎駿が)スピーチしてくれるならやる」と言って依頼を受けたそうです。第27回東京国際映画祭の特集企画「庵野秀明の世界」でも上映されました。

― あらすじ ―

浮遊戦艦、潜水艦、地底戦車、さらには機動歩兵など、虚実織り交ぜた空想の兵器たちが登場する。破壊の限りを尽くす彼らだったが、最後に巨大な大爆発が発生し全てが灰燼に帰す。
出典:wikipedia

上映時間:約2分47秒
企画:宮崎駿
原作・脚本・監督:庵野秀明
音楽:久石譲

空想の空飛ぶ機械達(2002年)

ghibli-museum-cinema-flying-machines出典:c86.tumblr.com

― 作品概要 ―

『空想の空飛ぶ機械達』は、豚に扮した宮崎駿監督自身がナレーションを担当。天空の城ラピュタに出てくる乗り物など、様々な空想の乗り物が紹介されます。ジブリ美術館の企画展示「天空の城ラピュタと空想科学の機械達展」 の中で上映されました。『借りぐらしのアリエッティ』、『思い出のマーニー』の米林宏昌が作画監督を務めています。

― あらすじ ―

初めに、擬人化された豚の姿で描かれた監督が登場し、『天空の城ラピュタ』の乗り物が解説される。ついで19世紀の西洋人が空想した未来の飛翔機械がユーモラスに紹介され、それらの空飛ぶ機械達が文明の発展と共に進歩していく様子がイマジネーション豊かに描かれる。最後は、古き良き時代の冒険活劇漫画映画の復興を願うかのように、一人の少年が手作りのオーニソプターで冒険の旅に出るシーンで終わる。
出典:wikipedia

― 感想 ―

ジブリ美術館の企画展示「猫バスにのって ジブリの森へ」(2016年7月16日~2017年5月予定)の中で、本作が再上映されています。『紅の豚』の主人公ポルコ・ロッソを思わせる豚に扮した宮崎駿監督が想像上の空飛ぶ乗り物について解説する短編アニメーションです。奇怪な形をした様々な乗り物や未来都市が登場し、短いながらも見応えがあります。その熱い語り口から、空を飛ぶことに対する宮崎駿の情熱が伝わってきます。最後にオーニソプターで空を飛ぶ少年(イケメン)は、『天空の城ラピュタ』のパズーや『魔女の宅急便』のトンボ、『風立ちぬ』の少年時代の堀越二郎など、宮崎作品におなじみの空に憧れる少年たちを彷彿させます。

上映時間:約6分
原作・脚本・監督:宮崎駿
作画監督:米林宏昌
音楽:久石譲

めいとこねこバス(2002年)

ghibli-museum-cinema-konekobus02出典:TOXIC CULTURE

― 作品概要 ―

『めいとこねこバス』は、となりのトトロの続編・番外編的な内容の短編作品。原作、脚本、監督ともに宮崎駿が務めています。メイの声は映画と同じ坂本千夏。音楽は久石譲。

― あらすじ ―

自宅の庭で不思議な振る舞いをするつむじ風に遭遇するメイ。その正体は親とはぐれてしまった「こねこバス」でした。こねこバスにキャラメルをあげて友達になったメイは、その日の夜、こねこバスに乗って夜の森へと出かけます。森の奥にはトトロやススワタリ(まっくろくろすけ)などもののけたちが大集合していて・・・。

― 感想 ―

あのメイちゃんにまた会えるということで、ジブリ美術館で上映される作品の中でも特に人気の作品です。こねこバスだけでなく、ネコ列車や飛行船のような形のネコばあちゃんなど、新キャラが多数登場しています。途中から、こんなにいたのか!というくらい大量のネコバスが出てきて圧倒されます。

ghibli-museum-cinema-konekobus出典:ジブリ美術館

上映時間:約14分
原作・脚本・監督:宮崎駿
声:メイ・坂本千夏
音楽:久石譲

コロの大さんぽ(2001年)

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― 作品概要 ―

『コロの大さんぽ』は、宮崎駿原作・脚本・監督の作品。スタジオジブリがある東京都小金井市東小金井周辺の住宅街が舞台となっています。宮崎駿監督作としては珍しく現代日本の街並みが描かれている作品です。絵本作家・林明子の画風を参照している背景画は色鉛筆で描かています。

― あらすじ ―

ある日、仔犬のコロは学校へ出かけた飼い主の少女サワ子の後を追おうとして、鍵の開いていた扉から家を抜け出し迷子になってしまいます。街中を駆け回り様々な人と出会うコロ。学校から帰宅したサワ子は、コロがいないことに気がつき、一生懸命探すのですが・・・。

ghibli-museum-cinema-koro02出典:ジブリ美術館

上映時間:約15分
原作・脚本・監督:宮崎駿
音楽:野見祐二

くじらとり(2001年)

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― 作品概要 ―

『くじらとり』は、宮崎駿が学生時代に読んで衝撃を受けたという中川李枝子の絵本『いやいやえん』(福音館書店)を原作としています。『いやいやえん』は全7話のエピソードからなる絵本で、『くじらとり』はその中の第二話です。

宮崎駿は2014年に行われた中川李枝子との対談の中で、「衝撃だった。アニメーションにしたいと思いました。当時はまだ学生でしたけど、アニメーターになるとも決めていなかった頃にそう思いました」と語っています。

出典:宮崎駿氏、『ぐりとぐら』作者・中川李枝子氏と対談「別格官幣社」と絶賛 ― オリコンスタイル

― あらすじ ―

「ちゅーりっぷ保育園」に通うしげるくん。年上のほしぐみの男の子たちが積み木でできた船「ぞうとらいおんまる」を作るのを見て、仲間に入れてもらいたいのですが、中々入れてもらえません。ついに船は完成し、くじらとりに出かけていきます。嵐や浸水などを乗り越えて、男の子たちはとうとうくじらを捕まえます。陸に上がったくじらに皆で花輪をプレゼントし、一緒に記念撮影をします。園児たちに見守られながらくじらは海に帰っていきます。

ghibli-museum-cinema-kujiratori02出典:ジブリ美術館

上映時間:約16分
原作:『いやいやえん』(福音館書店)、中川李枝子作、大村百合子(絵)
脚本・監督:宮崎駿
音楽:野見祐二

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