モンテッソーリ教育の保育園ってどんな感じ?親の率直な感想。

モンテッソーリ教育を謳う保育園(私立の認可保育園)に娘を通わせているかつかつ主夫です。

娘は1歳の頃から保育園に通い始め、現在は3歳から6歳までの子たちが一緒に過ごす異年齢クラスで保育を受けています。

今なにかと注目を集めているモンテッソーリ教育ですが、一体どんな教育なのでしょうか。

以下、モンテッソーリ教育の概要や保育園・幼稚園を選ぶ際のポイント、実際に子を通わせている親として思うことなどをシェアしたいと思います。

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モンテッソーリ教育ってなに?

そもそもモンテッソーリ教育とはどんなものなのか、ざっくり概要をまとめてみます

創始者はマリア・モンテッソーリ

マリア・モンテッソーリ

モンテッソーリ教育を提唱したのは、イタリア人の教育哲学者マリア・モンテッソーリ(1870年 – 1952年)。イタリアで女性初の医学博士にもなった人物です。

イタリアでユーロが導入される前には、1000リラ紙幣に彼女の肖像と授業風景が印刷されていました。

ローマ大学卒業後、障害児教育に携わる過程で得られた知見を健常児に適用して大きな成果を上げます。

1907年、その教育法を実践する保育施設「子どもの家」を設立。

その後、モンテソーリ教育は欧米を中心に高い評価を得るようになり、世界各地に「子どもの家」が設立されるようになりました。

モンテッソーリ教育を受けた著名人

モンテッソーリ教育は各界の著名人が受けていたということでも有名ですね。ざっと名前を挙げてみます。

  • アンネ・フランク
  • ビル・ゲイツ(マイクロソフト)
  • ジェフ・ベソス(Amazon)
  • ラリー・ペイジ、セルゲイ・ブリン(Google)
  • ジミー・ウェールズ(wikipedia)
  • ガブリエル・ガルシア=マルケス(小説家・ノーベル文学賞受賞者)
  • バラク・オバマ(前アメリカ大統領)
  • ジョージ・クルーニー(俳優)

そうそうたる面々です。

最近では、14歳でデビュー後、史上最長の連勝記録(29連勝)を達成したプロ棋士の藤井聡太さんがモンテッソーリ教育を実践する幼稚園に通っていたことで注目を集めていますね。

他にもトーマス・エジソンやアレクサンダー・グラハム・ベル(電話を発明)がモンテッソーリの学校設立に携わったという歴史があります。

モンテッソーリ教育の基本方針

モンテッソーリ教育の基本理念は、自立した子どもを育てるということです。

そのために、子どもが自発的に活動できるような環境を重視します。モンテッソーリ教育では、そのような環境を「整えられた環境」と呼び、以下のように定義しています。

  1. 子どもが自分で自由に教具を選べる環境構成。
  2. やってみたいなと思わせる、おもしろそうな教具。
  3. 社会性・協調性を促すための、3歳の幅を持つ異年齢混合クラス編成。
  4. 子どもそれぞれの発達段階に適した環境を整備し、子どもの自己形成を援助する教師。

出典:日本モンテッソーリ総合研究所

モンテッソーリ教育における教師は、人的環境要素と位置付けられ、「教える」のではなく、環境を提供し子どもの自発的活動を支援する存在とされています。

▼モンテッソーリ教育についてまとめた動画があったので紹介します(日本語)。

※短時間でわかりやすくまとめてありますが、特定の夢を叶えるという目的から逆算して教育法を選択するというのは、モンテッソーリ教育の本来の趣旨と異なっているような気もします。

▼こちらはモンテッソーリ教育の歴史から教育内容までより詳しく紹介した動画(英語)。

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【親の感想】モンテッソーリ教育って実際どうなの?

それでは、モンテッソーリ教育を実践している保育園に娘を通わせている親としての率直な感想を書いてみたいと思います。

※幼稚園・保育園によって教育内容は異なります。あくまでも、うちの娘が通う保育園の場合です。

「モンテッソーリ」は園のアピールになる

モンテッソーリ教育というと、幼稚園を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、うちの娘の園のように保育園でも実践しているところはあります。

共働き世帯の増加に伴い、最近では、保育園を「子を預ける場所」としてだけでなく「就学前教育の場」として捉え、積極的に「教育面」の充実をはかる傾向が強まっていると思うのですが、こういった流れを考えるとモンテッソーリを謳う保育園が今後さらに多くなる可能性はあるでしょう。

娘が通っている保育園(私立の認可保育園)では、まさにモンテッソーリ教育を園の売りとしていて、ホームページなどでも積極的に教育内容をアピールしています。

「おしごと」の時間はどれくらい?

娘が通う保育園は開園時間が7:30から18:30(19:30まで延長保育)まで。「お仕事」と呼ばれているモンテッソーリ活動は午前中の1時間ほどです(基本的に毎日9時から10時くらい)。

園児は保育室に用意してある教具を自分で選んで活動します。

教具は揃ってる?

モンテッソーリ教育 教具

モンテッソーリ教育で使用される教具は主に、「感覚教育」に基づく手触りや材質などにこだわった木製玩具ですが、娘が通っている保育園に用意されているモンテソーリの教具は手作りのものが多い印象です。

通販などで販売されている木製の本格的な教具は各保育室にいくつか揃っていますが、そこそこ高価なものなので園児全員に行き渡る数はさすがに揃っていません。

娘が1歳児クラスの頃保育参観に行った時には、自分がやりたかった教具が他の子に取られて泣いていました(笑)。

ただ、年少さん以上の異年齢混合クラスでは、部屋に用意されている教具の数も充実していて、なかなか本格的だなという印象を受けました。

追記

その後、新しい教具が追加購入されました。園としては今後さらにモンテッソーリ活動に力を入れていく考えのようです。

年齢によって人気の教具が分かれる

保育士さんの話によると、年齢によって人気の教具が分かれるそうです。

年少さんは音が出たり色が付いている感覚的な教具を好む傾向があり、年中さんは指先を使った細かい作業が好きとのこと。

年長さんになると、複雑な工程の多い教具に挑戦する子が増えてくるようです。

専門の教員は?

教員 イメージ写真

モンテッソーリ教育では教員が大きな役割を担っていますが、うちの娘が通っている保育園では専門の教育を受けたスタッフはおそらくいません。みなさん一般的な教育を受けた保育士さんたちです(確認したわけではないですが、もしいるなら保護者にも対外的にもアピールするはずなので)。

教員の免状としては、マリア・モンテッソーリが設立した国際モンテッソーリ協会(AMI)が定めているものや日本独自のものなどがあるようです。

子どもの自発性を育てることがモンテッソーリ教育の大きな柱ですが、そのためには子どもへの関わり方が重要となってきます。おそらく園独自でモンテッソーリ教育の理念を具現化するための職員教育がなされているものと思いますが、それがどれだけ実践できているのかは定かではありません。

園の行事などを見ていて「これってモンテッソーリ教育と矛盾してない?」と疑問に思うこともたまにあります。

※たとえばうちの保育園では運動会で組体操(組み立て体操)をやるのですが、あれはどう考えてもモンテッソーリの教育理念とは合致しないでしょう。組体操は、子どもたちを強制的にある一つの枠に当てはめ、そこに適応させるための訓練を施すという「日本的教育」の代表だと思います。

追記

いつもお世話になっている異年齢クラスの担任の保育士さんが都内にあるモンテッソーリ教育の講座?に通っていることが分かりました。勤務が終わった後に受講しているようです(すごい)。

受講費用などはおそらく保育園から出ているのだと思います。モンテッソーリ教育を掲げている園として、スタッフの専門性をさらに高めていこうということのようです。

集中力は身についた?

木製ブロック

保育園で行われているモンテッソーリ活動の成果なのかは不明ですが、娘はかなり集中力がある方だと思います。

やりたいこと、好きなことも明確で、2歳頃からは家でも自分から「〇〇がやりたい」と言ってパズルやお絵かき、積み木などに没頭して1時間、2時間くらい平気でやり続けたりします。

ただこれは、家での過ごし方や子どもがもともと持っている気質などによっても変わってくると思うので、一概にモンテッソーリ教育を受けているからだとは言えません。

そもそも幼児教育・就学前教育の効果・成果というものは目に見える形で把握するのが難しいですよね。他のお友達もそれぞれが全然違った個性を持っていますし、モンテッソーリ教育を行う園特有の傾向があると言えるのかどうかは正直わかりません。

異年齢混合クラスってどう?

勉強する子ども

モンテッソーリ教育の特徴の一つとして、違った年齢の子たちがともに過ごす異年齢混合クラスというものがあります。

うちの娘も、年少さんになってからは3歳から6歳までの子たちが一緒に過ごす異年齢混合クラスになりました。こういった縦割りクラスの保育園・幼稚園はそれほど多くないと思うのですが、年上のお姉ちゃん、お兄ちゃんたちに手洗いなどの日常生活からお絵かきなどの遊びについてまで色々と教えてもらえるのは娘にとっても良いことだと思っています。

「あんなふうになりたい!」という憧れのようなものも娘の中に芽生えているのを感じます。

年齢が上がっていけば、今度は年下の子たちに教えてあげる立場になるので、それも楽しみです。

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モンテッソーリ教育を謳う幼稚園・保育園は千差万別

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中には「なんちゃってモンテッソーリ」もあると思う

モンテッソーリ教育を謳っている幼稚園・保育園はたくさんありますが、実際にモンテッソーリ教育の理念を忠実に実践できている園がどれだけあるかというと疑わしいものがあります。

モンテッソーリという名前を用いるのに特別な許可はおそらく必要ないと思われるので、中には「なんちゃってモンテッソーリ」といった感じの保育園・幼稚園もあるでしょう。

園を選ぶときのチェックポイント

うちの娘が通っている保育園も、教具の質や専門の教員の有無、モンテッソーリ活動にかける時間の長さ等を考えると、モンテッソーリ教育の理念を完璧に体現できているとは言えないと思います(保育士さんたちは素晴らしい方が多いですし、保育園自体にはかなり満足しています)。

モンテッソーリ教育を行っている幼稚園・保育園に子どもを通わせたい場合には、以下のポイントを事前にチェックすることをおすすめします。

  1. 教具はどれだけ揃っているか
  2. 専門の教員はいるか
  3. モンテッソーリ活動の時間はどのくらいか
  4. モンテッソーリ教育の理念と園のカリキュラムに齟齬はないか

園の見学会に参加して質問するとか、ネット上の口コミや感想を参考にするとか、できる範囲で情報を集めておくと良いと思います。

まあ保育園の場合は待機児童の問題などもあって、園の教育理念云々の前に入園すること自体が難しいという現状もありますけどね。私たちも保活には苦労しました。

▼保活については以前こんな記事を書いています。

どのような園に通っているかどうかにかかわらず、モンテッソーリ教育を本格的に実践したいのであれば、親・保護者が自ら勉強したり、自宅で使える教具をいくつか買ってみたりするなど、個々の努力が必要になってくると思います。

家庭での子どもとのかかわり方も重要ですからね。

保育園・幼稚園を選ぶ際にも、親・保護者がモンテッソーリ教育についての基礎知識を持っているとより適切な選択が可能になると思います。

モンテッソーリ教育関連の書籍

モンテッソーリ教育について詳しく知りたい方には、その教育内容などについて書かれた本や雑誌を読んでみることをおすすめします。

以下、めぼしいものを紹介しておきますね。

▼モンテッソーリ活動を行う園を取材した本。写真が豊富でイメージが沸きやすいのではないかと思います。

以上、モンテッソーリ教育についてでした。少しでも参考になれば幸いです。

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