3歳がおたふくに!症状は?保育園はいつから?

3歳の娘がおたふく風邪(流行性耳下腺炎)にかかりました。予防接種は受けていたのですが、それでも感染してしまうものなんですね。

耳の下が腫れ始めた当日はかなり痛みがあったようで食事を食べるときなどに泣いてしまっていたのですが、全体的に症状は軽く済み、保育園を休んでいる間も元気でした。普段に比べて少し喜怒哀楽が激し目でけっこう手を焼きましたが・・・。

以下、おたふく風邪(流行性耳下腺炎)の概要や保育園・幼稚園の登園可能時期、うちの子の実際の症状などをまとめました。

▼以前、おたふくと見分けるのが難しい反復性耳下腺炎にもかかりました。

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おたふく(流行性耳下腺炎)とは

おたふく風邪の正式名称は流行性耳下腺炎といいます。名前の通り、人から人へと感染するウイルス感染症です。

おたふく風邪の概要

まずは病原や症状、治療法などについて簡単にまとめてみます。

  • 病原体:ムンプスウイルス
  • 感染:接触・飛沫感染
  • 潜伏期間:2~3週間(平均18日前後)
  • 症状:耳下腺の腫れ、痛み・発熱・頭痛・食欲不振
  • 治療方法:対症療法 ※ムンプスウイルスには抗ウイルス薬はありません
  • 予防:ワクチンの接種が最も効果的

参照:国立感染症研究所

以下、もう少し詳しく見ていきます。

病原体はムンプスウイルス

おたふく風邪(正式名称:流行性耳下腺炎)の病原体はムンプスウイルスです。

季節性はなく一年を通して流行します。日本では4、5年ごとに全国的な流行が繰り返されています。

感染経路

感染力はかなり強く、感染経路は接触感染または飛沫感染です。

感染しても症状が現れない不顕性感染のケースも30~35%とあると言われています。

参照:国立感染症研究所

潜伏期間は平均18日前後

潜伏期間は2~3週間で平均18日前後です。

これだけ潜伏期間が長いと、いつどこで感染したの分かりづらいですね。うちの3歳もいったいどこで感染したのか全く見当が付きませんでした。

おたふくかぜの症状は?

主な症状は耳下腺の腫れです。片側のみ腫れる場合と両方腫れる場合があります。

うちの子の場合は、まず右側が腫れて翌日に左側が腫れてきました。両頬が腫れている様子はたしかに「おたふく」のように見えますね。

耳下腺が腫れると痛みを伴うので、娘は食事のときに痛がって泣いてしまいました。硬いものは避け、あまり噛まなくて済むおかゆやドラッグストアで売っている野菜ジュレなどのやわらかいものをあげるようにしました。

おたふく風邪の症状は比較的軽いといわれていますが、38度以上の高熱が出る場合もあります。うちの子の場合は、2日間ほど37度4分ほどの熱が続きましたが、その後はすぐに平熱に戻り体調も問題ありませんでした。ちなみに娘は1歳の頃に予防接種を受けています。

予防接種

おたふく風邪(流行性耳下腺炎)の予防はワクチン接種が唯一の効果的な方法です。予防接種を受けた人の罹患率が1~3%程度という報告があります。

参照:≈国立感染症研究所

おたふく風邪の予防接種は任意接種です。日本では接種率が20%以下で、4、5年ごとに全国的な流行が繰り返されています。ちなみに、定期接種が定着している先進諸国ではおたふく風邪の発生件数が激減しているそうです。

任意接種用として用いられているおたふくかぜ単味ワクチンの接種率は20%以下と低迷し、国内におけるおたふくかぜの流行はいまだに制御できていない。MMRワクチンによる2回の定期接種が定着し、おたふくかぜの発生件数が激減した他の先進諸国とはまったく異なる状況にある。
参照:国立感染症研究所―ムンプスウイルスの新たな分類基準と国内流行状況

髄膜炎などの合併症の危険性もあるので、日本小児科学会は過去におたふくかぜワクチンの定期接種化についての要望書を提出しています。

参照:おたふくかぜワクチンの早期定期接種化について(pdf)

また、おたふく風邪の患者は3〜6歳が全体の約60%を占めますが、大人が感染する可能性もあり、その場合、睾丸炎などの合併症の危険性もあります。

おたふく風邪の合併症については、日本医師会、日本小児科医会、日本小児科学会による合同調査委員会の報告「ムンプスウイルスおよび水痘・帯状疱疹ウイルス感染による重症化症例と重篤な合併症を呈した症例についての調査(pdf)」にまとめられています。

予防接種を受けていても感染する?

予防接種を受けている場合、罹患率は低くなりますが、約1割は抗体がつかないとされています(国立感染研究所)。

そのため、予防接種を受けても感染する可能性はあります。

うちの子も1歳時におたふくの予防接種を受けたのですが、今回感染してしまいました(感染時3歳)。

ただ、予防接種を受けることによって症状が軽減されると言われている通り、娘の場合も重症化せず保育園をお休み中も比較的元気でした。

今後、おたふく風邪の予防接種は任意ではなく定期接種になるとも言われていますが、合併症の可能性等を考えると任意であっても予防接種は受けておいたほうがよいと思います。

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保育園・幼稚園・学校はいつから登園可能?

出席停止期間

おたふく風邪(流行性耳下腺炎)は感染力がとても強く、「学校において予防すべき感染症」通称学校感染症に指定されています。症状が出てしまった場合は、保育園や幼稚園、小学校などをお休みしなければなりません。

学校保健安全法施行規則において、出席停止期間は以下のように定められています。

「耳下腺、顎下腺又は舌下腺の腫脹が発現した後五日を経過し、かつ、全身状態が良好になるまで」
参照:学校において予防すべき感染症の解説

つまり、腫れが出てから5日が経過し、体調に問題がなければ登園・登校が可能となります。

登園許可証の提出が必要な場合も

保育園や幼稚園によっては、登園の許可を医師が証明する登園許可証などの提出が必要となる場合もあります。

うちの子が通っている保育園では、「病名(インフルエンザ、ヘルパンギーナなど)」、「受診した医院」、「登園許可日」などを記載する登園許可証の提出を求められました。

娘の保育園の場合は、実際に医師の証明が必要なものではなく、あくまでも保護者が記入するものでした。書類の提出の有無や形式などは通っている保育園・幼稚園によって変わってくるものと思われますので、事前に確認しておくことをおすすめします。

▼インフルエンザにかかったときは1週間以上保育園をお休みしました。

おたふくの発症から回復まで(うちの子の場合)

最後に、娘が発症してから回復するまでの流れを備忘録も兼ねて書いておきます。

1日目(発症)

水曜日。保育園から帰宅後、夕食の時に左頬をしきりに触っており、見てみると耳の下がぷっくりと腫れている。触ると硬く、痛い痛いと泣き始める。

ドライアイスにタオルを巻いて腫れている部分を冷やす。熱はなく36度4分。

2日目

木曜日。保育園はお休み。

午前中、かかりつけの小児科に。おたふくとの診断。軽い発熱(37度4分)はあるが元気。

昼過ぎから右側も腫れてくる。夜になると左側の腫れは引き始める。

熱は下がり36度6分。

3日目

金曜日。保育園はお休み。

朝から少し甘えん坊だが元気。両頬ともに少し腫れはあるがだいぶ引いてきた印象。

食事はまだ痛がるので、硬いものや酸っぱいもの、辛いものは避け、野菜ジュレやゼリー、うどんなどを食べさせる。

4日目

土曜日。

腫れはほんの少し。天気が良く元気もあったので公園へ。

5日目

日曜日。

おたふくの影響か不明だが感情の波が激しく手を焼くも基本的に元気。腫れは引いた。

6日目

月曜日。

体調は良好だが、右頰が腫れてからはまだ4日しか経過していないので保育園はお休み。

7日目

火曜日。

右頬が腫れてから5日が経過し、体調も良好だったので保育園へ。

ちなみに、当時(6月上旬)、保育園でおたふくに感染していたのはうちの子だけでした。小児科の先生はけっこう流行ってきていると言っていたので、おそらく保育園以外で感染したのだと思います。

以上、おたふく風邪(流行性耳下腺炎)についてまとめてみました。少しでも参考になれば幸いです。

かつかつ主夫でした。

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