【NBAファイナル2016】結果速報&放送時間|勝敗予想も!

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NBAファイナル2016、ゴールデンステート・ウォリアーズvsクリーブランド・キャバリアーズの結果速報、放送時間、勝敗予想のページです。

レブロンがファイナル史上最高レベルの活躍を見せて悲願の優勝を果たし幕を閉じた2015-2016シーズンのNBA。以下、NBAファイナル2016の試合経過をアーカイブとして残しておきます。

▼他にはこんな記事も書いています。

試合結果・速報

第7戦速報・試合経過

第7戦:CLE 93-89 GSW (試合終了)

▼現地は父の日。息子たちにトロフィーを渡すレブロン。

ファイナルMVPはもちろんレブロンに授与されました。通算3度目の受賞はダンカン、マジック、シャックと並んで歴代2位タイ。1位はマイケル・ジョーダンの6回。

レブロンが優勝トロフィーを渡され、泣いています。

キャブスは史上初の1勝3敗からの逆転優勝です。

カリーは勝負所でスリーを決められませんでした。

レブロンがインタビュー。「クリーブランド!」と雄叫び。

タイロン・ルーもベンチに座り込んで号泣。

レブロンがコートに突っ伏して泣いています。

試合終了!キャブスが大逆転で優勝を決めました!

カリーがスリーを外し、リバウンドを拾ったスペイツも失敗。

残り6.5秒でキャブスファウル。

残り10秒、キャブス4点リード。

レブロン立ち上がりました。フリースロー。1本目失敗。2本目成功。ウォリアーズタイムアウト。

レブロンがダンクにいったところをグリーンがファウル。レブロンがコートに倒れ込んでいます。残り10秒でフリースロー。

残り18秒、キャブス3点リード!

カイリーがスリー!

残り1分9秒。キャブスタイムアウト。

イグダーラの速攻を後ろから追いかけてきたレブロンが強烈なブロック!両者点が入りません。

残り2分50秒。

レブロンは既にトリプルダブル達成。Game7でのトリプルダブルは史上3人目。

レブロンとカリーが交錯しカリー4つ目のファウル。

残り3分40秒。

すぐさまクレイがレイアップで同点。

レブロンがスリー。キャブス逆転。

レブロンが3pライン上シュート体勢に入ったところをファウル。フリースロー3本。全て成功で1点差。

カリーのレイアップミスをグリーンがフォロー。4点差。

トンプソンがロングツー。ウォリアーズ逆転。残り6分。

カリーのロングスリーが決まり同点!

レブロンがドライブから得点。

速攻からイグダーラがファウルを貰いフリースロー。2本ともミス。

グリーンがドライブで1点差。

カイリーが一旦シュートを外すも自らリバウンドを取り得点。キャブス3点リード。

リビングストンがフリースローを2本とも沈め1点差。

ラブが決めキャブス3点リード。

カリーはベンチスタート。レブロンは出ずっぱりです。

4Q開始!

イグダーラがゴール下を押し込んでウォリアーズ1点リードで3Q終了。間違いなく今ファイナルベストゲーム!

トリスタン・トンプソンがねじ込みキャブス再逆転。

バーンズのスリーでウォリアーズ逆転。

レブロンのフェイダウェイでキャブス2点リード。

リビングストン、速攻からのダンクで同点!残り1分56秒。

グリーン6本目のスリー。

グリーンがレブロンからファウルを貰いフリースロー3本。全て成功。

バーンズがファウルを貰いフリースロー2本成功。

カイリー3pで7点差。

バーンズのダンクで4点差。

カイリー速攻からのレイアップをファウルを貰いながら沈める。フリースローも成功。3Q残り4分33秒でキャブス6点リード。

カイリーの速攻レイアップでキャブス逆転。


カイリーのドライブからのレイアップで同点。

JR2連続スリー。

JRスミス3p。キャブスは今日2本目のスリー。

クレイの3p

グリーンがロングスリーを打つも外れる。今日初めての失敗。

3Q開始!

前半を終えてウォリアーズが7点リード。ドレイモンド・グリーンの3ポイントシュート(5/5)が止まらず、22得点6リバウンド5アシスト。キャブスはレブロンが12得点8リバウンド5アシストの活躍。ただターンオーバーが4つ。アウトサイドシュートも決まっていません。レブロンはまだまだフルスロットルといった感じではありません。

リードチェンジが13回。同点7回。緊迫した展開です。

2Q : CLE 19-27 GSW

前半終了!

イグーダラのジャンパーで再びウォリアーズ7点リード。

会場からレフェリーズ・アウト!の大合唱。

カリー3つ目のファウルでベンチに。

バルボサのオープンスリーで7点差。

残り2分27秒でタイムアウト。

グリーンが今度はインサイドでAND1!止まりません。

レブロン、ファウルを貰いながらレイアップ。フリースロー失敗。

グリーンまた3p。今日5/5です。

カイリーがファウルを貰いながらタフショットを沈めて3pプレイ。すぐさま同点。

グリーン4本目のスリー。

レブロンがカリーをブロック!その後またも言い合いに。レフェリーが間に入ってなだめています。

グリーン今日3本目の3pでウォリアーズ再逆転。

レブロンのレイアップでキャブス逆転。

カリーが3pプレイのお返し。

シャンパートがファウルを貰いながらの3p。フリースローも決めて4pプレイ。

グリーンの3p

ウォリアーズはスペイツ、リビングストンが攻守にいい働き。

リビングストンのジャンパーでウォリアーズ逆転。

2Q開始!

1Q終了。キャブス1点リード。一進一退の攻防が続いています。キャブスはケビン・ラブがリバウンドでハッスルしチームを勢いづけています。

1Q : CLE 23-22 GSW

ラブがオフェンス・リバウンドを連発。ゴール下でファウルを受けてフリースロー。2本とも成功。

良い流れからカリーの3p

残り2分30秒。同点。

レブロンの破壊的な両手ダンク!

クレイの3pでウォリアーズすぐさま再逆転。

JRの速攻レイアップでキャブス逆転。

グリーンがレブロンからボールをスティール→クレイの2p

カリー最初の3p

タイムアウト明け、イグダーラが出てきました。

カイリーのジャンパーでキャブス同点に追いつきました。1Q残り7分弱。

グリーン3p

バーンズのオープンスリーでウォリアーズ逆転。

グリーンの両ハンドダンクでウォリアーズ初得点。

初得点はトリスタン・トンプソンのゴール下

試合開始!

おなじみのダンスとともにウォリアーズのメンバー紹介。

キャブスのスターターはラブ、JRスミス、トリスタン・トンプソン、アービング、レブロン。

ウォリアーズのスターター、センターにイジーリが入りました。

▼カリー恒例のウォームアップ。今日はなんと一発で成功とのこと

▼第6戦までの両チーム総得点は610と全く同じ

第7戦予想・展望

NBAファイナル第7戦の勝敗予想、展望について。まずは過去のデータから見ててみましょう。

NBAファイナル第7戦はホームチームの勝率が83.3%

ファイナル第4戦終了時点で1勝3敗まで追い込まれたのは過去32チーム。そのうち第7戦まで持ち込んだのはわずか2チーム。キャブスはその3チーム目となりました。第6戦の凄まじい活躍で、レブロンは自ら「史上最高の2ワード」と表現した“Game7”を本当に実現させてしまったわけです。

ただ、キャブスにとって不利なデータはまだ続きます。まず、以前この記事でも紹介したように1勝3敗から逆転優勝したチームは未だかつて1チームもありません。そして、第7戦までもつれこんだNBAファイナル過去18試合のうち、HOMEチームの勝利は15回、AWAYチームの勝利はわずか3回。勝率はHOMEが83.3%AWAYが16.7%です。

今期のウォリアーズはHOMEで無類の強さを誇る

ご存知の通りウォリアーズは今季ホームで圧倒的な強さを誇っています。レギュラーシーズンとプレイオフ合わせて50勝4敗。勝率は93%です。プレイオフに入ってからオラクル・アリーナで負けたのはカンファレンス・セミファイナルのサンダーとの第1戦、ファイナルでのキャブスとの第5戦の2試合のみとなります。

※余談ですが、今シーズンのウォリアーズと比較されることの多い95-96シーズンのシカゴ・ブルズはHOMEで通算49勝2敗(レギュラーシーズン39-2、プレイオフ10-0)。勝率はなんと96%です。改めてユナイテッドセンターでの当時のブルズの圧倒的な強さを思い知らされます。

スティーブ・カー率いるウォリアーズの3連敗は一度もない

スティーブ・カーがウォリアーズのヘッドコーチに就任した2014-2015シーズン以降、ウォリアーズはレギュラーシーズン、プレイオフ合わせて3連敗が一度もありません。ウォリアーズが最後に3連敗を喫したのは2013年の11月23日、ポートランド・トレイルブレイザーズ戦となります(当時の監督はマーク・ジャクソン)。

両チームの懸念材料は?

ウォリアーズはアンドリュー・ボーガットの欠場、アンドレ・イグダーラのコンディションが懸念材料となるでしょう。第6戦、ボーガットがいないことでイグダーラを含むベンチメンバーの負担が増していました。無双状態のレブロンからゴールを死守する上で彼の不在は第7戦でも大きく影響するものと思われます。

イグダーラは背中(腰?)を痛めているようで、第6戦の試合中にもトレーナーからマッサージを受けている姿が見られました。彼が100%のコンディションでプレイできないとなるとウォリアーズにとっては痛手です。本人もスティーブ・カーも第7戦の出場を明言しているので、欠場することにはならないでしょう。

勢いに乗るキャブスに過去のデータ以外で懸念材料があるとしたら第6戦で痛めたカイリー・アービングの左足の状態でしょう。ただ、それほど大きな怪我ではないようで、本人も試合出場には問題ないと語っています。

ケビン・ラブは未だ本調子ではありませんが、メディアやファンの間では最早ラブが出場していない方がキャブスにとって良いのではないかとまで言われています。ただ、レブロン、カイリーの好調が持続するかどうかは不透明なので、トップ2が点を取れないときのオプションがないというのはキャブスにとっての最大の懸念材料とも言えるわけです。ラブの活躍がなくて本当にキャブスが優勝できるのかと言われれば、それは難しいのではないかと個人的には思います。あくまでも、カイリー&レブロンの活躍で見えなくなっているだけで、個人に頼るキャブスのオフェンスはちょっとした拍子に瓦解する可能性を孕んでいると思います。

カリーVSレブロン。過去5シーズンで4回のMVPを分け合う2人

今ファイナルが始まる前にも書きましたが、最終的にはカリーとレブロンの頂上対決によって勝敗が決まるというのが多くの人に期待されているストーリーではないでしょうか。過去5シーズンで4回のシーズンMVP(レブロン2回、カリー2回、残りの1回はケビン・デュラント)を分け合っている2人は試合中もやり合う姿が見られ、本人たちは口に出さずともかなりお互いに意識し合っている様子。レブロンはカリーのレイアップを豪快にブロックした際、ドヤ顔で何か言い放っていました。カリーが退場時にマウスピースを放り投げて激昂したのは、納得できなファウルコールに加え、レブロンに圧倒されたことからくるフラストレーションが関係していたのかもしれません。

※マウスピースを放り投げたカリーには罰金処分が課せられるとのこと。第7戦の出場はOKです。

レブロンは今ファイナルで得点、リバウンド、アシスト、ブロック、スティールの全部門で両チームトップの成績を残しています。凄すぎて笑ってしまうほど、キングの異名通りゲームを支配してしまっています。

対するカリーも実はNBAファイナル史上最多の3ポイントシュート(28本)を成功させるなど、決して活躍していないわけではありません。ただ、レブロンの歴史的なパフォーマンスの前に霞んでしまっているのは事実。レギュラーシーズンのパフォーマンスが凄まじかっただけに、カリーにはどうしても「開いた口が塞がらない」ほどの活躍を期待してしまいます。

このままカリーがレブロンに圧倒されてウォリアーズが優勝を逃すことになれば、ウォリアーズとカリーにとってのパーフェクトなシーズンに大きな傷がつくでしょうし、史上最強のブルズ越えという名誉もなきものとされてしまうでしょう。優勝できなければシーズン73勝したところで無意味とも言えるわけですから。

カリーの活躍を期待する方に嬉しいデータがありますので紹介しましょう。NBAアナリスト佐々木クリスさんによると、プレイオフ第7戦でシーズンMVPを要するチームは現在18連勝中とのこと。また1つウォリアーズに有利なデータが揃いました。

レブロンの悲願か。ウォリアーズのパーフェクトシーズンの完結か

個人的には、修正力抜群のウォリアーズが3連敗するとはちょっと考えにくいです。しかもオラクル・アリーナですからね、、ただ、過去の歴史を全てひっくり返すことができる人間がいるとすれば、レブロン・ジェームズ以外にはいないでしょう。アメリカの報道などを見ていても、昨年同様、たとえキャブスが敗れたとしてもファイナルMVPはレブロンが取るべきという人が多いです。過去に負けチームからMVPが選出されたのは1969年のジェリー・ウェストのみ。NBAのロゴのモデルとなった人物です。それくらい、今ファイナルのレブロンの活躍には目を見張るものがあります。

もちろん、レブロンは負けてMVPなんて嬉しくないでしょう。なんとしてでもクリーブランドにトロフィーを持って帰るため、死ぬ気で試合に臨むはずです。

レブロンの悲願達成か、ウォリアーズのパーフェクトシーズンの完結か。どちらにせよ歴史に残るファイナルになることは間違いなさそうです。

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NBAファイナル2016日程&放送時間

第6戦速報・試合経過

第6戦:GSW 101-115 CLE(試合終了)

1Q : GSW 11-31 CLE

緊張感に満ちた試合。両チーム中々点が入らず。ラブが早くも2つ目のファウルでベンチに。

カリー、最初の3pを決めた直後に2つ目のファウルでベンチへ。

2Q : GSW 32-28 CLE

ラブが3つ目のファウルでベンチへ。彼だけがチームの波に乗り切れていません。

カリーが3本目のスリー。シュートタッチ良さそうです。

カリーの3pを含むウォリアーズの9-0のラン。ついに点差は一桁に。イグダーラが背中を痛めている様子ですが試合には出ています。

カリー3つ目のファウル。

3Q : GSW 28-21 CLE

カリー4つ目のファウルもスティーブ・カーはコート上に残すという判断。

ケビン・ラブの3pで会場は大盛り上がり。すぐさまクレイ・トンプソンが3pを返す。クレイは7本目のアテンプトで初めての3p成功。

イグダーラがロッカールムに下がりました。どうやら背中の状態が良くないようです。

レブロンが速攻から強烈なアリウープ。ウォリアーズはなかなか点差を詰められません。

クレイが連続スリーの後ドライブからのレイアップ。ウォリアーズが点差を一桁にして3Qを終えました。イグダーラはベンチに戻ってきています。

4Q : GSW 30-35 CLE

残り10分でカリーが5つ目のファウル。コートには残っています。

キャブスの得点は18点連続レブロン。攻撃を牽引し再び点差を二桁に。

カリー6本目のスリーで8点差。

レブロンがカリーをブロック。キングが攻守ともに完全に試合を支配し始めました。

カリーが6つ目のファウルでファウルアウト。マウスピースを放り投げて激昂。テクニカルファウルも取られました。

カリーのファウルアウトはキャリア初とのこと。

試合終了。優勝の行方は第7戦に持ち越されました。

※NBAアナリスト、佐々木クリスさん、スポーツライター宮地陽子さんのTwitterをいくつか引用させていただきました。

▼第6戦ハイライト動画

第6戦予想・展望|1勝3敗から第7戦まで持ち込んだのは過去2チームのみ

アービング&レブロンの活躍により第5戦を制したキャブス。2勝3敗とし、なんとかシリーズを引き延ばす事に成功しました。しかし、依然としてキャブスが不利な状況であることに変わりはありません。NBAStatsのデータによると、ファイナル第4戦終了時点で1勝3敗に追い込まれたチームが第7戦まで持ち込んだケースは、過去32チーム中2チームのみ。そこから優勝したチームはありません。個人スタッツでNBA記録をことごとく更新し続けるレブロンとはいえ、かなり厳しい状況です。

キャブスはレブロン&カイリー二人の負担が大きく、ベンチメンバーを含む全員バスケが信条のウォリアーズとは対照的です。NBAStatsによると、今ファイナルにおいてカリー&トンプソンの得点またはアシストによって生み出された点数は、チーム総得点の57.4%を占めます。これに対し、レブロン&アービングの得点またはアシストによって生み出された点数は、なんとチーム総得点の87.3%です。どれだけ彼ら二人にかかる負担が大きいかが分かります。

グリーンが復帰する第6戦もレブロン&アービングが第5戦同様の活躍をするのは至難の業です。カイリー、レブロンの個人技一辺倒ではなく、ケビン・ラブ、JR.スミスあたりがオフェンスで良い役回りを演じられないとキャブスに光はありません。特に第5戦、32分の出場で2得点に終わったラブの奮起に期待したいです。

一方、ドレイモンド・グリーンが復帰するウォリアーズとしては昨年同様敵地での第6戦で優勝を決めてしまいたいところ。懸案事項は第5戦ひざの負傷で退場したボーガットが出場できるかどうかでしたが、どうやらファイナル中の復帰は無理とのこと。第5戦では、グリーン、ボーガット不在時のウォリアーズディフェンス(特にゴール下)のもろさが顕在化しただけに、ボーガットの欠場はウォリアーズにとって痛手です。ただ、レギュラーシーズンでボーガットが欠場した試合の成績は11勝1敗。言い方は悪いですが、グリーンが欠場するよりはまだ“まし”とも言えます。

今シーズンの連敗がカンファレンス・セミファイナルの1度しかないウォリアーズ。第6戦で優勝を決める確率はかなり高いと思っていましたが、ボーガットの欠場で勝敗の行方は分からなくなってきました。個人的には第7戦まで見たいというのが本音ですが、果たしてどうなるでしょうか。楽しみです。

NBAファイナル2016日程&放送時間

第5戦速報・試合経過

第5戦:CLE 112-97 GSW(試合終了)

1Q : CLE 29-32 GSW

ドレイモンド・グリーンの替わりにイグダーラがスターター。キャブスはケビン・ラブがスターターに復帰。レブロンがボールを持つたびに物凄いブーイングです。

2Q : CLE 32-29 GSW

クレイ・トンプソンが止まらず3p6本を含む26得点。カリーは3p3本を含む13得点。イグダーラがグリーンの穴を埋める活躍。ただ、デェフェンス面でのグリーンの存在の大きさも感じる前半でした。キャブスはレブロンがアタックモードで黙々と点を重ね25得点。アービングが18得点。ケビン・ラブはほとんど存在感を示せず2得点。試合としてはウォリアーズペースに見えますが、なんだかんだで61-61の同点で終えられたことはキャブスとしては大きいでしょう。

3Q : CLE 32-23 GSW

3Q、ボーガットが膝を痛めて負傷退場。

4Q : CLE 19-13 GSW

アービングが完全にゾーンに入り、立て続けに得点(41P)。キャブス13点リード(残り5分)。

レブロンの3pプレイ(41P)。112-96でキャブス16点リード(残り3分)。ウォリアーズはバーンズがフリーの3pをことごとく決められず。カリーも3pがなかなか来ず。

残り2分。ウォリアーズはスターターを下げました。オラクルアリーナのファンも諦めムード。帰り始めるファンもいます。

試合終了。シリーズはキャブスの2勝3敗に。ウォリアーズは攻守両面でグリーンの不在が響いた印象。ボーガットのファウルトラブル&負傷退場も響きました。最早BIG2と化しているアービング&レブロンがそろって41ポイント。同一チームのプレイヤー2人が40得点オーバーというのはファイナル史上初です。ウォリアーズはトンプソンが37得点。カリーは大人しめの25得点。イグダーラ15得点。

※NBAアナリスト、佐々木クリスさんのTwitterをいくつか引用させていただきました。

▼第5戦ハイライト動画

第5戦予想・展望|1勝3敗からの優勝確率は0%

must-win gameだった第4戦を落としたキャブスは優勝が難しくなりました。過去、ファイナルで1勝3敗まで追い込まれたチームは32チーム。そこから逆転優勝したチームは0(ゼロ)です。確率的にはキャブスの優勝確率は0%です。この時点で優勝予想をするとすれば誰もがウォリアーズと言わざるを得ないと思います。逆にウォリアーズが1勝3敗だったら、ウエスタンカンファレンス・セミファイナルの大逆転劇もありますから、「もしかしたら」と思う人もいたかもしれませんが・・・。。

キャブスの唯一の希望を挙げるとすれば、ドレイモンド・グリーンがフレグラントファウルの累積で第5戦の出場停止が決定したことでしょう。第4戦の残り2分、もみあいの中、レブロン・ジェームズの股間に手を出した行為が問題視されたようです。

キャブス優勝のシナリオを無理やり描くとすれば、第5戦、グリーン抜きのウォリアーズに敵地で勝利。第6戦、ホームでキャブスが勝利しなおかつ復帰したグリーンが今度はテクニカルファウルの累積などで第7戦出場停止。第7戦、グリーン抜きのウォリアーズに再びキャブス勝利で逆転優勝。

まず、あり得ないでしょうし、あまり見たくもないシナリオですね。

ちなみにドレイモンド・グリーンが欠場したのは今シーズン1試合のみ。その試合、ウォリアーズはデンバー・ナゲッツに敵地で110-112で敗れています。グリーンが欠場することで最も影響するのはオフェンスというよりはディフェンスでしょう。オールディフェンシブ1stチームに選ばれたグリーンの抜けた穴は大きいと思います。キー・プレイヤーはやはりファイナルMVP男、イグダーラということになるでしょうか。

第5戦、死に物狂いのキャブスが敵地でどんな試合をするか。そして、グリーンの抜けた穴をウォリアーズがどう埋めるのか、注目です。

第4戦速報・試合経過

第4戦:GSW 108-97 CLE(試合終了)

1Q : GSW 29-28 CLE

ラブはベンチスタート、キャブスは第3戦と同じくリチャード・ジェファーソンをスターティングメンバーに起用となりました。アップテンポな点の取り合いでGSWが1点のリード。カリーは3p2本含む8得点。残り5分から投入されたラブもオフェンスリバウンドからの得点など、まずまずの活躍。

2Q : GSW 21-27 CLE

前半終わってリードチェンジ15回、同点が11回。これまでの3試合とは打って変わって一進一退の攻防が続いています。カリーは3p3本を含む14得点。キャブスはアービングが16得点。レブロンはまだ押さえ気味で7得点。

3Q : GSW 29-22 CLE

スプラッシュブラザーズの3p、バレジャオのオフェンスリバウンドで流れを掴んだウォリアーズが逆転。キャブスもアービングを中心に食らいつきなんとか2点のビハインドにおさえています。

4Q : GSW 29-20 CLE

4Q、序盤は競っていましたが、ウォリアーズがリズム良く3pを沈めて突き放し、108-97の11点差でキャブスに勝利。カリーが完全復活(通常運転)の38得点。クレイ・トンプソンが25得点。キャブスはアービング34得点、レブロンが25得点9アシスト13リバウンドとほぼトリプルダブルの活躍でしたが、力及ばず。レブロンは試合終盤カリーやグリーンと言い争う場面も見られ、かなりフラストレーションを溜まっている様子でした。

注目のケビン・ラブは11得点5リバウンドと復帰戦にしてはそこそこの活躍でしたが、積極性があり良い雰囲気だった前半に比べ、後半はフリースローを2本外すなどどこか波に乗り切れない印象。

過去、ファイナルで1勝3敗からの逆転は1度もありません。キャブスは崖っぷちに追い込まれました。

※NBAアナリスト、佐々木クリスさんのTwitterをいくつか引用させていただきました。

▼第4戦ハイライト動画

第3戦速報・試合経過

第3戦:GSW 90-120 CLE

1Q : GSW 16-33 CLE

キャバリアーズが立ち上がりから猛攻をしかけウォリアーズを圧倒。17点のリードで第1Qを終えました。カリー&トンプソンは第1Q無得点。第2戦の脳しんとうの影響によりケビン・ラブは欠場です。

2Q : GSW 27-18 CLE

ウォリアーズが第2Q開始から7-0のラン。クレイ・トンプソンがオフェンスを牽引し、キャブスとの点差を9点に縮めて前半を終えました。カリーは未だ2得点。すでに3つファウルを犯して途中からベンチに下がりました。前半終わってレブロンは11得点。カイリー・アービングが19得点。トリスタン・トンプソンのリバウンドが無双状態で前半だけで10リバウンド(うち7つがオフェンスリバウンド)。

3Q : GSW 26-38 CLE

3Q、カリーが3p3本を含む13得点を挙げるもキャブスのオフェンスの勢いを止められず。キャブスが20点のリードを保って3Qを終えました。

4Q : GSW 21-31 CLE

4Qも立ち上がりからキャブスペース。点差は詰まらず、残り5分を切ったところで両チーム主力を下げ、結局30点差のブロウアウト・ゲームとなりました。

▼第3戦ハイライト動画

第3戦を終えてのシリーズ予想

第3戦を終えて対戦成績はキャブスの1勝2敗に。ウォリアーズはこれで今プレイオフの第3戦(全4試合)は全敗です。昨年のファイナルを含めると実に5連敗。敵地でのファーストゲームを極端に苦手としているようです。キャブスにとっては首の皮一枚繋がった程度で、まだまだ状況的には不利でしょう。第4戦もキャブスにとって間違いなく「must-win game」になります。2勝2敗になんとか持ち込めばようやくキャブスの優勝の可能性が見えてきます。今シーズン連敗のなかったウォリアーズもウェスタンカンファレンス・セミファイナルでサンダーに連敗しているので、第4戦でキャブスが勝利することも十分あり得ます。

タイロン・ルーHCとしては、ケビン・ラブ抜きのメンバーで勝利したことから、今後ラブが復帰できるとしても起用方法が難しくなってきました。個人的には、アグレッシブなプレイでチームにエナジーを注ぎ込んでくれたリチャード・ジェファーソンをスタメンで起用した方が良いと思いますが果たしてどうなるでしょうか。

ホームコートアドバンテージを持つウォリアーズにとっては残りのホーム2戦を勝てば良いわけですから、まだ余裕があります。しかし2勝2敗に持ち込まれたらウォリアーズもうかうかしていられません。第1、2戦はカリーが活躍しなくても勝てましたが、今後レブロンが無双状態に突入し、アービング、JRスミスの好調が続けばそう簡単にはいかなくなります。自らがファイナルMVPを取るくらいの活躍をしてチームを優勝に導ければ、名実ともにステフィン・カリーこそが現役最高の選手と呼ばれるようになるでしょう。追い込まれたときのカリーの凄さは誰もが知るところ。スティーブ・カーHCも「カリーは必ず活躍する」と会見で言っていましたが、個人的にも彼がこのまま終わるようには思えません。

第2戦:ウォリアーズ 110-77 キャバリアーズ

<第2戦レビュー>

ウォリアーズのホーム、オラクル・アリーナで行なわれた2016NBAファイナル第2戦はウォリアーズが110-77と33点差で圧勝。これでシリーズ成績を2勝0敗としました。
試合は終始ウォリアーズがリード。第4Qの早い段階でほぼ勝負は決し、キャブス、ウォリアーズ双方が主力を休ませる展開に。スプラッシュブラザーズはステフィン・カリーが18得点、クレイ・トンプソンが17得点。普段に比べると少ない得点ですが、調子が悪いわけではなく(3pは二人ともに8本中4本の成功)、彼らが点を取る必要がないほどにウォリアーズにとって楽な試合の流れでした。
今日のヒーローはドレイモンド・グリーン。3ポイントシュート5本を含むゲームハイの28得点を挙げる活躍を見せました。リアンドロ・バルボサも第1戦同様、要所で活躍し、2試合連続で二桁得点(10点)をマーク。第1Qで立て続けにブロックを連発したアンドリュー・ボーガット(15分の出場で5ブロック)の活躍も光りました。

キャブスのオフェンスはレブロンの1on1頼みで、ボールムーブが少なく、レブロンも普段なら決めるタフショットを決められず19得点に終わりました(8リバウンド9アシスト)。他の二人のBIG3も不発。カイリー・アービングが10得点、ケビン・ラブが5得点。ラブは試合中に後頭部に肘内を食らう不運なアクシデントで脳震盪を起こしたようで、第3戦の出場が危ぶまれています。

▼第2戦ハイライト動画

キャブスの逆転は?0勝2敗からの優勝は過去3チーム

第2戦、キャブスはオフェンスが単調でほとんど光明を見いだせないままの完敗となりました。ファイナルの第1、2戦を連敗したチームが優勝したのは、過去31回のうちたった3チームのみです(69年のボストン・セルティクス、77年のポートランド・トレイルブレイザーズ、2006年のマイアミ・ヒート)。キャブスにとってはかなり厳しい数字です。WOWOWのスタジオ解説を務めていた中原雄さんもおっしゃっていましたが、キャブスの選手たちには覇気が感じられず何か受け身になっている印象を受けます。アービングとラブを怪我で欠いた去年のファイナルの方が、背水の陣といった感じでチームのインテンシティも高く、各選手がアグレッシブだったと思います(レブロンが無双状態だったというのもありますが)。

これでキャブスはクリーブランドでの2戦がmust-winゲームとなりました。にわかに囁かれ始めたスウィープを阻止するためにもキャブスの選手たちには奮起してもらいたいですね。

第1戦:ウォリアーズ 104-89 キャバリアーズ

<第1戦レビュー>

NBAファイナル2016開幕戦。ウォリアーズはスプラッシュブラザーズが合計20得点に抑えられるも、第3Q終盤から第4Qにかけて、リビングストン(20得点)、バルボサ(11得点)、イグダーラ(12得点)らのセカンドユニットが爆発し、キャブスを突き放します。最後はカリー&トンプソンの連続3pで試合を決定づけました。

キャブスはレブロン・ジェームズが23ポイント12リバウンド9アシストの活躍。ケビン・ラブ(17得点)、カイリー・アービング(26得点)とBIG3はまずまずの活躍でしたが、JRスミス、チャニング・フライ、イマン・シャンパード(3人で計8得点)らが不発。ウォリアーズがベンチメンバーを含めた総合力の高さを見せつけました。

▼第1戦ハイライト動画

NBAファイナル2016日程・放送時間

2016年のファイナルは昨年と同じく2-2-1-1-1のフォーマットで行われます。第3、4戦の間は中1日となりますが、それ以外はすべて中2日となります。昨季のファイナルは中1日の試合が2回あったので、今年の方がスケジュールにゆとりがありますね。これは、選手の疲労回復を優先するというNBAコミッショナーのアダム・シルバーの意向だということです。

WOWOWNHK BS1の放送予定は以下の通りです。

生中継の試合のみ掲載しています。

▼NBAファイナル第1戦 @オークランド※終了しました。

  • WOWOWプライム:6/3(金) 9:40〜
  • BS1:6/3(金) 10:00〜

▼NBAファイナル第2戦 @オークランド※終了しました。

  • WOWOWライブ:6/6(月) 8:45〜
  • BS1:6/6(月) 9:00〜

▼NBAファイナル第3戦 @クリーブランド※終了しました。

  • WOWOWライブ:6/9(木) 9:45〜
  • BS1:6/9(木) 10:00〜

▼NBAファイナル第4戦 @クリーブランド※終了しました。

  • WOWOWライブ:6/11(土) 9:45〜
  • BS1:6/11(土) 10:00〜

▼NBAファイナル第5戦 @オークランド※終了しました。

  • WOWOWライブ:6/14(火) 9:45〜
  • BS1:6/14(火) 10:00〜

▼NBAファイナル第6戦 @クリーブランド※終了しました。

  • WOWOWライブ:6/17(金) 9:45〜
  • BS1:6/17(金) 10:00〜

▼NBAファイナル第7戦 @オークランド※終了しました。

  • WOWOWライブ:6/20(月) 8:45〜
  • BS1:6/20(月) 9:00〜

NBAファイナル2016 勝敗予想(※第1戦開始前)

プレイオフの勝ち上がり&疲労度は?

nba_final_tournamentcredit:NBA.com

まずは両チームの勝ち上がりを見てみましょう。

ウォリアーズはプレイオフの一回戦でロケッツに1敗。カンファレンス・セミファイナルでブレイザーズに1敗しています。カンファレンス・ファイナルでは、サンダーに一時は1勝3敗まで追い詰められましたが、怒涛の3連勝でファイナル進出です。

対するキャバリアーズはカンファレンス・セミファイナルまでは圧倒的な強さで全勝。ピストンズ、ホークスを全く寄せ付けませんでした。カンファレンス・ファイナルではラプターズ相手にトロントで2敗しましたが、結局危なげなく2年連続のファイナル進出。

これまでの試合数を考えると、キャブスの方が休養たっぷりでフレッシュだと思われます。カンファレンス・ファイナルで死闘を繰り広げたウォリアーズは、コンディションという面で考えると分が悪いでしょう。ただ、ウォリアーズはもともと、出場時間を多くの選手でシェアするチームです。カリーもトンプソンも40分以上出場した試合は少なく、一人ひとりの疲労の蓄積は心配するほどではないと思います。

昨季ファイナルで対戦。両チームともにチーム力はUP

昨季ファイナルでの対戦はどうだったでしょうか。2015年のNBAファイナルでは、ウォリアーズが4勝2敗でキャブスを破っています。ただ、当時キャブスはケビン・ラブカイリー・アービングというBIG3のうちの2人を欠いた状態で、ほとんどレブロン・ジェームズの孤軍奮闘といった形でした。今シーズンのキャブスはベストメンバーが揃っており、さらにシーズン途中から加入した長身シューターのチャニング・フライの3ポイントシュートがプレイオフで大当たりしており(57.8%)、チーム力は大幅に上がっています。去年とは全く別のチームと考えた方がいいかもしれません。

対するウォリアーズは昨季の優勝メンバーとほぼ変わりありません。ただ、チーム力は格段にUPしていると思います。チームの中心である2年連続MVPのステフィン・カリーは今シーズン、個人スタッツを大幅に上げて初の得点王を獲得。前人未到のシーズン3P成功数402本(それまでの歴代1位は昨季カリーの286本)、1試合3p成功数12本など、記録ずくめのシーズンでした。スプラッシュブラザーズの片腕、相棒のクレイ・トンプソンもシーズン当初は中々調子があがりませんでしたが、段々と本来の姿を取り戻し、プレイオフに入ってからはカリー以上の活躍を見せています。特にカンファレンス・セミファイナルの敵地オクラホマでの第6戦、負けたら終わりという崖っぷちの状況でプレイオフ新記録となる11本の3pを成功させ、チームを救いました。トンプソンのここ一番での神懸った活躍を見ると、ファイナルの舞台でもかなり期待できるのではと思います。

ともあれ2015-2016シーズンのウォリアーズは、73勝というレギュラーシーズンの勝利数の新記録を樹立したチームです。95-96シーズンの黄金期シカゴ・ブルズの72勝という記録を破ったわけですから、昨シーズン以上に強くなっていることは自明でしょう。

レギュラーシーズンではウォリアーズの2-0

レギュラーシーズンでの両チームの対戦は2試合。

昨季ファイナル以来の対戦ということで注目されたクリスマスゲームは、ホームのオラクル・アリーナでウォリアーズが89-83の勝利。キャブスが想定通りのロースコアの展開に持ち込み、ウォリアーズを苦しめました。勝敗以上に、破竹の勢いを続けていたウォリアーズをあと一歩まで追い込んだキャブスの潜在能力の高さが際立った試合でした。

次の対戦は現地時間1月18日、この試合ではウォリアーズが敵地クイックン・ローンズ・アリーナでキャブスを132-98と圧倒。シーズン最初の対戦とは打って変わって、キャブスは全く歯が立ちませんでした。その後、キャブスはヘッドコーチのデイビッド・ブラットを解任。アシスタントコーチのタイロン・ルーが新ヘッドコーチに就任しました。ウォリアーズ戦の大敗がブラッドHC解任の理由の一つと言われています。カンファレンス1位チームのHCが解任されるというのは前代未聞だと思いますが、その陰には優勝を至上命題として自らに課すレブロン・ジェームズの意向があったのではとも言われています(本人は否定していますが)。

予想は4-3でウォリアーズの勝利

nba_final_curry_screamingcredit:NBA JAPAN

僕の予想は、4勝3敗でウォリアーズです。個人能力の高さという面では、もしかするとキャブスの方が上かもしれませんが、ベンチメンバーも含めたチームの総合力、円熟度の差、ホームコートアドバンテージでウォリアーズの勝利と予想します。

キャブスはタイロン・ルーにHCが交代してからプレイのテンポを上げ、シーズン当初ディフェンシブな印象だったチームをオフェンシブなチームへと変貌させました。特にアウトサイドシュートの威力はウォリアーズにも引けを取らず、カンファレンス・セミファイナル、対アトランタ・ホークス戦の第2戦では、NBA記録となる25本の3Pを成功させました。また、ピークを上手くプレイオフに合わせてきた感もあり、上述したように休養も十分です。人気、実力ともにNBAナンバーワンの座をカリーに奪われかけているキング・レブロンも、並々ならぬモチベーションでファイナルに挑むでしょうし、フルメンバーで戦えばウォリアーズにも勝てるという自信も持っているでしょう。

ただ、シーズン途中にHCが交代したキャブスは未だ発展途上、タイロン・ルーのHCとしての資質も未知数です。ウォリアーズにはチームとして一日の長があります。昨季披露した3pシュート主体のアップテンポで革新的なバスケットをさらに進化させ、相手がどんなにその戦術を研究してこようが関係なくここまで勝ち抜いてきました。ポストシーズンに入り、レギュラーシーズン中より苦戦する試合が増えているのは確かですが、そもそもNBAのプレイオフとはそういうものです。おそらくキャブスはウォリアーズを苦しめたサンダー、スパーズのディフェンスを参考にして入念な対策を練ってくるものと思われますが、それをさらに上回ってしまう力が今シーズンのウォリアーズにはあると思います。

キーになるプレイヤーはキャブスのケビン・ラブだと思います。BIG3の一角を担うラブですが、まだその力を十分に発揮できているとは言えません。ラブはここ一番でのメンタルが弱いと言われていて、プレイオフでも弱気なプレイが目立ちました。ラプターズとのカンファレンス・ファイナルで復調の兆しは見えましたが、まだまだでしょう。インサイド、アウトサイド共に高い能力を持つラブが本来の実力を出せればキャブスにもチャンスはあると思います。

ウォリアーズはカリー、トンプソン、ドレイモンド・グリーンが中心になってくるのはもちろんですが、個人的にはベンチメンバーの出来に注目しています。特にカンファレンス・ファイナルではショーン・リビングストンのシュートタッチが悪く、ベンチメンバーが出ている時間帯に点差を離されるケースが見受けられました。リビングストンはウィングスパンの長い選手を揃えたOKCのディフェンスに苦戦していた様子でしたが、彼のポストアップが普段通りにバンバン決まってくると、ウォリアーズは大分試合運びが楽になるでしょう。

ただ、マイケル・ジョーダンを見てきた世代としては、最終的にはスーパースターの活躍によって勝敗が決するのを観たいというのが本音です。ずばり、カリーvsレブロン。バスケ界の2大スターの頂上決戦となってくれたらこれ以上のものはありません。

ファンの予想は?ESPNが勝敗予想の投票を受付中!

ESPNのサイトで今回のファイナルの勝敗予想の投票を受け付けています▼

Vote: Which team will win the NBA Finals?

6月1日午後10時現在(日本時間)、キャバリアーズの勝利を予想している人が45%、ウォリアーズの勝利を予想している人が55%となっています。やはりシーズン73勝を達成したウォリアーズ有利と予想している人が多い印象ですね。

この投票サイトが面白いのは、性別や年齢、地域ごとの投票結果まで分析して表示してくれるところです。

ちなみに男性は45%がキャブスで55%がウォリアーズなのに対して、女性はキャブス34%、ウォリアーズ66%という結果に。性別によってだいぶ違いがありますね。男臭いキャブスと爽やかで涼しげにプレイするカリー&ウォリアーズの面々という特徴の違いが反映しているのかもしれません。

nba_final_votecredit:ESPN

年齢別の結果も興味深いですね。年齢が上がるにつれてウォリアーズ勝利の予想が増えている中、中学生から20代前半の世代はほぼ互角か僅かにキャブス勝利の予想が上回っています。この年代は幼い頃からレブロンを見てきた世代ですから、dominatortとしてのキング・レブロンの物凄さが脳内に刻み込まれているのでしょう。豪快なダンクなど派手なプレイが多いキャブスに若者世代が魅了されているという側面もあるかもしれません。逆に、ウォリアーズの革新的なバスケスタイルやチームワークは大人たちを魅了しているとも言えるでしょう。ちなみに12歳以下の年代ではウォリアーズ勝利の予想が63%というのも面白い結果です。

アメリカのスポーツ記者の予想はウォリアーズ有利

ESPNのサイトでは、NBAを取材しているスポーツ記者たちの勝敗予想も掲載しています。

2016 NBA Finals predictions: Warriors-Cavaliers

アメリカのスポーツ記者の間ではウォリアーズがラリー・オブライエン・トロフィーを勝ち取るとの予想が優勢のようです。29人の識者のうち、なんと22人がウォリアーズの優勝を予想しています。

キャブスの優勝を予想した人はわずか7人という結果。ただ、ウォリアーズ優勝とした記者の多くは第7戦までもつれ込むとも予想しているので、専門家の間でも接戦必至のファイナルになると考えられているようです。

written by かつかつ主夫

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