かつかつ主夫ブログ

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主夫とはなんぞや。2年間主夫をやってみて分かったこと~悩みや喜び~

      2016/11/05

どうも、かつかつ主夫です。2013年の夏に主夫生活をスタートさせてからそろそろ丸2年が経ちます。今回は振り返る意味も込めて実際に主夫をしてみて感じたこと(悩みや喜び)について書いてみたいと思います。

【悩み】周囲の目がうざい

日本社会における天然記念物的存在である主夫というものになってみて分かったのは、思った以上に周囲から好奇の目で見られるということです。会う人会う人に自分自身が何者なのかをプレゼンする必要に迫られます。

非常に面倒くさい。

会社員時代は「サラリーマンやってます」で終わってました。ちょこっと仕事内容を説明して「へえそうなんだ」で終了です。

しかし主夫の場合はまず、「主夫?え?なんで?」みたいなリアクションをされます。それで「毎日なにやってんの?」とか「収入は大丈夫なの?」とか根掘り葉掘り興味本位で聞いてくるんですよ。もちろん悪気はないんでしょうがこちらとしては「人のプライベートに土足で踏み込むようなぶしつけな質問すんじゃねえよ!」って思うわけです。で、最近それが非常に面倒なので、「在宅で翻訳の仕事やってます」と言うことにしています。まあ、嘘ではないんですけどね。実際に翻訳の仕事やってますから(まだセミプロみたいなもんですが)。でも、自分の感覚としてはあくまでも自分は「主夫」なんです。料理をはじめとした家事全般プラス子どもの世話が自分の仕事だと思ってます。いわゆる無償労働ですね。

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【悩み】自己肯定感を得づらい

上にも書きましたが、基本的な主夫の仕事というのは家事や育児などの無償労働なんです。ちなみに内閣府の推計によると2011年の無償労働(家事や育児、介護など)を金額に換算すると約138兆5千億円に上るそうです。これは名目国内総生産(GDP)の約3割を占めます(日経新聞の記事より)。凄まじいですね。

自分に関係あるところを抜粋すると、無償労働の内訳は「家事全般」が約88兆6千億円。「買い物」が約27兆2千億円。「育児」が約14兆8千億円だそうです。なるほどと思うのは買い物の数字がデカいということです。買い物ってキツイですよね。スーパーなどが自宅から遠ければ体力的にもしんどいですし、現在家に何があって何が足りないのかを把握したり、料理のレシピに合わせて何が必要か考えたり、脳ミソもかなり使います。

でもこの無償労働って社会的にあまり評価されないんですよね。やって当たり前みたいな。やってないとキレられるみたいな。僕の場合は妻が専業主婦だった時期もあるし共働きのときは明らかに妻に家事の負担が多くいってしまっていたので(本当にごめんなさい)、こんなことはないんですが、母親に身の回りの世話を何でもしてもらって育った日本のダメ夫たちの中には「お前は家にずっといてダラダラできて羨ましいよ」なんて、専業主婦の奥さんに暴言を吐くやつもいるわけです。

で、社会的な評価が不当に低いこのような無償労働をメインに生活している人間は自己肯定感を得づらいんです。自分のやっていることが社会的に評価されていないという事実は人との会話やTV、ネットから得られる情報の中に大量に紛れ込んでいるので、そういった雑音をシャットアウトしない限り気持ちが揺さぶられます。僕の場合は、妻が感謝してると言葉をかけてくれるので何とかメンタルぶっ壊さずにやっていけてますけど、なかなか辛いです。

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【喜び】子どもとの時間がめっちゃある

当たり前ですけど、会社勤めをしてる父親に比べて子どもと接する時間はたくさんあります。僕は妻の妊娠が分かって三カ月後くらいに退職したので子どもがお腹の中にいる頃から出産を経て成長していく過程を妻と共に経験することができています。これは滅茶苦茶嬉しいことです。

【喜び】仕事をしていたときより賢くなった

仕事をしていた時に比べて出産や育児に関する知識を大量に得ることができたし、子育てしやすい環境がまだまだ整っていない日本社会の問題点について、これまで以上に興味関心を持つようになりました。そうなると、自然と政治や社会を見る目が変わるし、何か自分にできることはないかと考えるようにもなります(このブログを書くこともそういった意識の変化がモチベーションになっています)。知識が増え、考える力と深度も増し、アウトプットする機会も増える。会社で仕事をしていたときより明らかに脳ミソ使ってます。

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【喜び】ジェンダーバイアスから解放された。自由になった

この2年間でジェンダーバイアス(社会的・文化的な性差別もしくは偏見)から解放されました。主夫をやってみて分かったのは、「主婦」ができることは全て「主夫」にもできるということです(誰でもできると言ってるわけじゃないです。大変な仕事ですが、能力的にできないことはないということです)。

男は仕事、女は家事などという古い固定観念からはとうの昔に解放されていたつもりですが、こと育児に関しては「子どもは比較的父親より母親を求めるのではないか」という考えが根っこのところで燻っていたように思います。しかし実際に子どもとガチで関わってみるとそんなことは全然ないと知りました。身を持って。結局、子供と接する時間の長さのように思います。まだうちの娘は1歳半にもなっていないので今後どうなるかは断言できませんが、十分に時間を共有し、しっかりと向き合うことで子どもの信頼を得ることは可能です。うちでは寝かしつけを添い乳でやっていたので就寝時にはママじゃなきゃやだって感じですが、それ以外はお風呂もご飯も保育園の送迎も全て妻がやっても僕がやっても何の変りもありません。1月に妻が復職してからは夜勤のときなどに僕が寝かしつけているので、娘もだんだんと慣れてきたらしく、寝る時も僕と妻の二人が一緒にいないと嫌って感じになってきています。夜に僕が部屋で仕事してたりすると布団から抜け出してきて「あたーた!」とか言ってわざわざ呼びに来ます(クッソ可愛い)。

あ、家事についは言わずもがなって感じで、男ができないわけないです。驚くべきことに、他の主夫の方がやっているブログで、「やっぱり家事は生物学的に女性が向いてるから」みたいな荒唐無稽なことを仰ってるのを見かけました。これはもうね、デマカセなんです。無知だということです。ジェンダーについて勉強しましょう。というか言い訳ですよねこれって。家事スキルの低い自分に対するエクスキューズです。実際に僕は「男は台所に立つもんじゃない」みたいな保守的な家で育って一切家事などやったことなかったのですが、主夫になってからの2年間で普通にそつなくこなせるようになっています。最初は辛かったし自分には向いてないと思ったこともありましたが結局それは言い訳に過ぎなくて、やってみたらできます(特に料理なんて作れるわけないと思ってましたが、今では普通に作れます)。

つまりこういった女に向いてるとか男に向いてるとかっていうのは、生物学的な問題じゃなくてあくまでも社会的、歴史的に作り上げられたものだということです。この視点を持つと、最初の方に書いた「周囲の好奇の視線」に対する耐性もできてきます。周りのことを「ああ、この人たち無知なんだな」って思うことができるんで。

以上、主夫になってみて分かったこと、感じたことをダラダラと書いてみました。主夫になりたいと思って逡巡している方の参考になればと思います。ではでは。

主夫関連の記事はコチラ

専業主夫になりたい人が知っておくべきリスクと対策。

 - コラム, 主夫, 子育て

Comment

  1. ナリコ より:

    主夫をされて、色々な事を前向きに考えて、あなたは賢い方ですね。
    私の旦那は随分前から主夫ですが、仕事やお金の使い方に干渉はするし、損得感情がバリバリあって、私が末っ子だから遠くても兄が私の両親を見るべきと、私が近くの施設にいる両親を見に行くのも旦那の気分次第で、自由に動けません。
    他人や私をけなす言葉もヒドイです。
    ここで愚痴っても仕方ないのですが、あなたと同じ立場の旦那の性格があまりにも違い過ぎて、悲しくなります。

    • katsukatsu より:

      ナリコさん、コメントありがとうございます。
      旦那さんの話ですが、正直、自分にも思い当たるふしがあってドキッとしました。
      妻の立場からすると、僕もお金のことなどについて細かく干渉し過ぎなところがあるかもしれません。
      僕の場合、今置かれている自分の立場に自信を無くしてしまっていたり、バリバリ仕事をしている妻に嫉妬を感じているとき、彼女に当たってしまう傾向があるような気がします。

      ご両親の件に関しては、自由に会いに行けないというのは悲しいですね。
      ナリコさんの状況とは少し異なるかもしれませんが、僕たち夫婦も結婚して以降、お互いの両親との距離感で悩むことが多いです。
      子どもが片方の両親(子にとっての祖父母)とばかり会うのは不平等ということで、なるべく会う回数を同じにするとか(笑)
      色々気を使いますし、そのことでよく喧嘩もします。

      夫が主夫をされている方の話は中々聞く機会がないので、とても参考になります。
      ありがとうございます。

      • ナリコ より:

        お返事ありがとうございます。
        夫婦関係は色々ありますよね。
        又、来年ゆっくりお話したいと思います。
        主夫さん、その奥さま、どうぞ良いお年をお迎えください。
        来年もよろしければ、宜しくお願いします⤵

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