主夫をやっておりますかつかつ主夫です。
学生時代の友人などに「主夫をやっている」と言うとかなり珍しがられますが、日本でも最近テレビなどのメディアで主夫が取り上げられるなどして認知度が少しずつ高まっているように感じます。
海外でも主夫をしている男性は増えてきているようで、アメリカでは2014年に推定で190万人の専業主夫がいたとのデータもあります。日本では主夫が11万人いると言われていますが(年金の第3号被保険者の数)、アメリカには10倍以上いるんですね。
参照:アメリカでは育児をする専業主夫が190万人いる(調査結果)
そんなアメリカでは主夫を何と呼んでいるのでしょうか。
専業主夫の英語での呼び方をまとめてみました。
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専業主夫|英語での呼び方
stay at home dad
最も一般的な呼び方がstay at home dadです。
これはstay at home mom(専業主婦)と対になっています。
stay at home dadは直訳すると「家にいる父親」となるので、子どもがいない専業主夫には当てはまらない呼び方ですね。
他にもstay at home fatherと言ったもします。
SAHDとは?
stay at home dadのことを略してSAHDと表記することもあります。
英語では単語の頭文字をつなげて略すことがよくありますね。いわゆるAcronym(頭字語)です。
ちなみに、stay at home mom(専業主婦)のことはSAHMと表記したりします。
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househusband
househusbandも専業主夫をさす言葉として広く使われています。
housewife(主婦)の男性版ですね。
househusbandは直訳すると「家にいる夫」なので、子どもがいない家庭の夫にも当てはまる言葉です。
ちなみにhousehusbandはstay at home dadに比べて古臭い言葉というイメージがあるようです。
アン・ハサウェイとロバート・デニーロが共演した映画『マイ・インターン(原題:The Intern)』の中で、こんなシーンがありました。
アン・ハサウェイ演じる女性社長JULESとデニーロ演じるシニア・インターンBENが車内で交わす会話です。
専業主夫をしているJULESの夫のことをデニーロ演じるシニア・インターンのBENが”househusband”と呼んだ際、JULESがこう言います。
“They actually prefer to be called Stay-at-Home Dads.”
直訳すると「彼らはStay-at-Home Dadsと呼ばれる方を好む」つまりは、househusbandとはあまり呼ばれたくないということですね。
Stay-at-Home Dadとhousehusbandの違いは、日本語でいえば、看護師と看護婦、助産師と産婆、キャビンアテンダントとスチュワーデスなど、時代に合わせて変遷してきた言葉の関係性と似ているでしょうか。
▼ちなみに二人が交わす会話はこんな感じです。スクリプトがあったので引用します。
BEN:I’ve read about these househusbands.Interesting, how thatall worked just now.
JULES:They actually prefer to be called Stay-at-Home Dads.
BEN:Oh, sorry. Did not know that. Well,it’s very admirable. He’s a real21st century father.
JULES:Yes, he is, which beats my 20th Century father, by a long shot.
― ivanachubbuck.com
BENが専業主夫のJULESの夫のことを”He’s a real 21st century father.”と言っているのも面白いですね。
100パーセントしっくりくる呼び名はない
上述した映画『マイ・インターン』では、「househusbandよりもstay at home dadと呼ばれるのを好む」といった台詞がありましたが、日本でも専業主夫、専業主婦と呼ばれることを好ましく思わない人はいるでしょう。人によっては無職と呼んでくる人もいますしね。
医者、弁護士、教師などの職業を表す言葉とは違い、主夫や主婦という言葉は定義が曖昧です。完全にその人の属性を表現できているわけではありません。
stay at home dadという呼び方も、”at home”と呼ばれることに違和感を覚える人がいると思います。収入の発生する仕事はしていなくても外で様々な活動をしている場合、”stay at home”ではないですからね。
専業主婦や専業主夫、househusbandやstay at home dadなど、家で家事や育児を担う人たちの呼称は世間が便宜的に付けた単なるラベルであるとも言えますし。
ただ、時代によって呼び方が変わっていったり、新しい言葉が生まれたりというのは、「言葉」が社会を映す鏡であることを再認識させてくれて面白いですね。
ではでは。
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