ジャニーズ事務所をブラック企業大賞に!SMAPパワハラ謝罪会見感想

ここ数日、SMAP解散のニュースに導かれるようにしてネットを漂ううち、芸能界の闇があまりに深いことに衝撃を受けました。

スマスマの謝罪会見も痛々しかったですね。僕はSMAPのファンってわけじゃないんですが、小学生の頃から彼らを見てるからか、なんだか身内が侮辱されたような気がして腹立つんで、胸に渦巻くこのモヤモヤをブログに吐き出したいと思います。

そりゃ、独立したくなるでしょ

解散騒動の背景に派閥問題?

今回のSMAP解散騒動の背景には、ジャニーズ事務所内における派閥問題があると言われています。SMAPをはじめ、山下智久やKis-My-Ft2などのマネージメントを担当する飯島三智マネージャーの派閥と、嵐、TOKIO、KAT-TUNなどを抱える副社長藤島ジュリー景子氏(メリー喜多川の娘)の2大派閥が存在し、そこにSMAPが巻き込まれたという形です(ちなみにKinKi Kidsやタッキー&翼はジャニー喜多川の直属と言われています)。

僕は芸能通でも何でもないので真偽のほどは分かりませんが、SMAPと嵐、TOKIOらの共演が極端に少ないことや、『週刊文春2015年1月29日号』におけるメリー喜多川副社長のインタビューの内容からしても、派閥のようなものが存在することと、そこから派生したジャニーズ事務所の後継者問題のゴタゴタにSMAPが巻き込まれ、メンバー間の不和等ないにもかかわらず解散にまで追い込まれていることは、本当なのだろうと考えています。

スポンサーリンク

きっかけは週刊文春2015年1月29日号のインタビュー記事?

週刊文春2015年1月29日号のインタビューは凄まじい内容で、ジャニーズ事務所の副社長メリー喜多川の口から「SMAPは踊れない」など、SMAPにアイドル失格の烙印を押すような発言が飛び出したり、いきなりSMAPのマネージメントを務める飯島三智氏をインタビューの場に呼び出して「SMAPと一緒に出ていけ」と罵声を浴びせたりとやりたい放題。挙句の果てには飯島氏に「うちのトップは誰?」と尋ね、「近藤真彦です」と無理矢理言わせるという下劣なパワハラをかましています。

こんな屈辱的な目にあわされたら飯島氏がジャニーズ事務所を退社しようと考えるのは当たり前ですし、飯島氏と苦楽を共にしてきたSMAPメンバーが彼女と一緒に独立を考えるのもまた当然でしょう。

スポンサーリンク

ジャニーズ事務所というブラック企業

事務所とタレントの力関係のいびつさ

それにしても、ジャニーズ事務所と所属タレントのパワーバランスはいびつです。

週刊文春の記事で、メリー喜多川副社長は、光GENJI解散以降低迷していたジャニーズ事務所復活の最大の功労者とも言えるSMAPを歯牙にもかけないような態度を示しています。僕は、この問題が出てきた当初、SMAPほどの大物なら独立しようが普通に活躍できるだろうと思っていたのですが、どうやらそうでもないようです。

ジャニーズ事務所はテレビ局に圧力をかけ、一旦反旗を翻したタレントを容赦なく潰す傾向があります。これは、SMAPの森且行が脱退以降、テレビからその存在を抹殺されたことを思い返せば、あながち嘘とは言えないでしょう。一時期テレビで完全に干されていた田原俊彦や元光GENJIの諸星和己の例もあります。

SMAPに関してはどうやら解散は回避できたようですが、もし木村拓哉を除くSMAPのメンバー4人が独立したとしても、ジャニーズ事務所から猛烈な圧力がかけられてこれまで通りに活躍できないのではとの見方もありました。

ジャニーズ事務所を脱退する場合には、ジャニーズに対抗しうる大きな芸能事務所のバックアップが必要となるのですが(郷ひろみや本木雅弘の場合は大きなプロダクションの力添えがあったようです)、木村拓哉が残留を表明したことでそういった話が立ち消えになり、宙に浮いた形になってしまったメンバーは芸能界から干されるのでは?なんてことも言われていました。これだけ長くトップを走り続けるスーパーアイドルグループであっても、所属事務所に対して完全に隷属的な立場であるというのは驚きです。

この例えなんかはまさに正鵠を射るという感じ↓

スマスマでの公開パワハラ謝罪会見

事務所と所属タレントとの力関係をまざまざと見せつけられたのが1月18日放送のSMAP×SMAPにおける謝罪会見です。そもそも誰に対して何を謝っているのかよく分からない会見だったのですが、そこにあったのは僕らが知っているアイドルグループSMAPの姿ではなく、事務所の巨大な力に打ちのめされ憔悴しきった男たちの姿でした。

猿ぐつわをはめられ手足を縛られた芸能奴隷とでも呼ぶべきSMAPの痛々しい姿を見せられるのは、ファンでなくとも長く彼らの姿を見続けてきた世代の人間として胸が締め付けられる思いがしました。

彼らは見せしめにされた。事務所に盾突くとこうなりますよ、とでもいうように。意に沿わない謝罪の強要。これって公開パワハラですよね。公開処刑、晒し首、さまざまな言葉がネットで飛び交っていますが、とにかく分かったことは、ジャニーズ事務所がブラック企業以外の何物でもないということです。

木村拓哉以外の4人の眼は虚ろ。リーダーの地位を剥奪されたかのように隅に追いやられた中居正広。飯島三智氏の秘蔵っ子とも言われている香取慎吾が言葉に詰まった瞬間は見ていて辛いものがありました。

草なぎ剛からは「木村君がジャニさんに謝罪する機会をくれて」という言葉がありました。踊れないとけなされ、慕っていたマネージャーを侮辱され、これまで築き上げてきたものを所属事務所のトップから否定された彼らがなぜ謝罪しなければならないのか。今回の会見も、ファンへの謝罪というより、事務所への謝罪、メリー喜多川への謝罪というようにしか思えません。

みなさん、ジャニーズ事務所がブラック企業大賞の候補にノミネートされたら投票しましょう。

ジャニーズ事務所に逆らえないマスコミが作り上げる“物語”の虚妄

“鉄の掟”という言葉の乱用

多くのマスメディアがジャニーズ事務所を批判するどころか擁護するような論調で、独立を企てた4人とそれを主導したとされる飯島氏を吊し上げるような記事を連日投下しているのは異様な状況です。パワハラしまくりの超ブラック企業が跋扈する芸能界の闇が底なしに深いことを感じさせてくれますね。

よく使われるのが、鉄の掟という言葉。「ジャニーズ事務所の鉄の掟」などといったふうな使われ方をし、ジャニーズに盾突いた人間は芸能界から干すとか、二度と事務所には戻れない、といったことを意味するのですが、そもそもそんなの超ローカルルールですからね。「小学生はシャーペン禁止」ってくらいアホなルールですよ(ちょっと違うか)。

ジャニーズを擁護するマスコミは、むやみやたらと鉄の掟という言葉ばかり使って、そもそもそのローカルルールの是非を問わない。完全に御用メディア化してますね。ズブズブですね。

三文文士による三文小説のようなストーリー

飯島氏にそそのかされた4人がクーデターを企てるが失敗し、ただ一人筋を通した木村拓哉がメリー喜多川とメンバーの間を取り持ち、ファンが望むSMAP存続の立役者となる。ジャニーズ事務所および御用メディアが作り上げたいストーリーはこんなところでしょう。陳腐ですね。

ただ、ジャニーズ事務所の息のかかったマスコミがどんな報道をし、都合の良い物語を作り上げようと画策したところで無駄だと思います。

ネット時代の今、彼彼女らにとっての不都合な真実はダダ漏れ状態。包み隠すのは不可能ですから。まあ、ある一定の層を騙せれば十分と考えているのかもしれませんが、今回の件でジャニーズ事務所と周辺メディアの印象が相当悪化したことは間違いないでしょう。

スポンサーリンク

「SMAP解散騒動」は芸能界の前近代性を伝えてくれる最高の教材

「SMAP解散」の文字が紙面に躍って以来、普段テレビを見るときには気にすることのなかった芸能界の裏事情のようなものが透けて見えてきて、やっぱりこういうことあるのかぁ汚い世界だな、と思う反面、芸能事務所のお偉方の意向がここまでタレントの活動に影響するものかと驚きもしました。

僕のような一般視聴者の中には、そうとう幻滅した方もおられるかと。

思ってたんとちがう・・・

これまでテレビが作り上げる物語を(半ば嘘だと分かりながらも)信じこまされ、延々と消費させられてきたんだなということを痛感しました。

うぶな我々一般視聴者にとって今回の一件は、芸能界の前近代性を教えてくれる最高の教材となりましたね。この問題に関しては、色々と考えさせられることが多いので今後も経緯を注視していきたいと思います。

とにかくSMAPは被害者。キムタクも大変だ

とにかくSMAPは被害者だなぁというのが全体の感想です。キムタクも、今のところHERO的ポジションをかっさらっている感はありますが、事務所とメンバーの板挟みのような状況になってしまい大変だったと思います。

これほど精神的にキツイ状況にもかかわらず、テレビでいつも通り振る舞おうとするSMAPの姿には感動すら覚えます。別にファンってわけではないんですけどね。子どもの頃からずっと見ているグループなので、不思議なほどに感情移入しちゃいますね。

では長くなりましたのでこの辺で。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。