鍵っ子の頃に気をつけていたこと。防犯の心得など。

娘の保育園のお迎えの際、一人で歩いている小学校低学年くらいの子どもとすれ違うことがよくあります。

冬場など日が暮れるのが早い時期は、暗い中こんなに小さな子が一人で歩いていて大丈夫か?と心配にもなりますが、思い返せば私自身もそんな子どものうちの一人でした。

小学校が終わったら一人で帰宅。自分でドアの鍵を開け、数時間家で過ごしたのち習い事へ。習い事が終わる頃にはもう外は真っ暗。

私のように誰もいない家に一人で帰宅する子ども達は当時「鍵っ子」と呼ばれていました。今はどれだけ使われている言葉なのかわかりませんが、共働き世帯が増加していることや希望者全員が学童保育に入れない現状を考えれば、同じような境遇の子どもは多いでしょう。

親としては子の帰宅時に家に誰もいないというのは心配だと思います。2年後に娘の小学校入学が控えている我が家も他人事ではありません。

今回は、自分が鍵っ子だった頃の記憶を思い出しながら、家での過ごし方や防犯の心得などについて書いてみたいと思います。

▼子どもの留守番についても記事を書いています。

関連記事:子供の留守番は何歳から?海外の法律やガイドラインを参考に考える。

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鍵っ子の頃の記憶

個人的な内容すぎてあまり参考にならないかもしれませんが、鍵っ子だった頃のことを思い出してみます。

4歳から鍵っ子だった

私は4歳から鍵っ子でした。鍵を持参し、幼稚園から帰ってくると自宅のドアを自分で開ける毎日。

4歳からというとちょっと信じられないかもしれませんが本当です。

ただ、少し特殊なケースと言えるかもしれません。

私は某新興宗教の信者である両親の家に生まれたのですが、当時住んでいたアパートはその教団が借り上げたもので、住人全員が信者という環境。

同じアパートの一室には、「お姉さん」と呼ばれる若い女性信者が住んでいて、食事の世話などをしてくれていました。

日中、私の親を含む他の信者は教団の活動などで不在。幼稚園から帰宅後はお姉さんと一緒に過ごしました。

今思い返せば、このアパートが延長保育的な役割を担ってくれていたおかけで、危険な目に合わずに住んだのかも。

ただ、家にいつも親がいなかったことに寂しさを感じていたとは思います。幼稚園児ですからね。子どもたちの中には、夜の集まり(お姉さんを中心に子どもたちだけで教団の教義の勉強などをする)の最中、「ママが行っちゃう!」と突然泣き出して部屋から出て行ってしまった子もいました。

話が逸れましたが、私が本来的な意味での「鍵っ子」となったのは小学校入学後、このアパートから引っ越した頃から始まったと言えるかもしれません。

小学校入学後、正真正銘の鍵っ子に

小学校に入学後しばらくは幼稚園の頃と同じように放課後は「お姉さん」や同じアパートの他の子どもたちと一緒に過ごしました。

2年生に進級後アパートから引っ越すことになり、正真正銘の鍵っ子となります。

学校が終わったら一人で帰宅し、玄関の鍵を開け誰もいない家で過ごす。

学童保育には入りませんでした。なぜだかはわかりません。自宅からかなり遠かったから、親が迎えに来れないので逆に帰りが遅くなって危険だから、そもそも入れなかった等々、今考えるといくつかそれっぽい理由は考え付きますが、たしかな理由は不明です。

小学校から自宅までは徒歩25分ほどの距離。公立の小学校にもかかわらずバス通学でした。別の小学校の学区だったのですが、転校させるのは可哀想とのことで親が区や小学校に掛け合ってバス通学を許されたとかなんとか聞いた覚えがあります。

中学受験

小学校の3年生の頃から、それまで習っていた公文やピアノをやめて中学受験の塾に通い始めました。

帰宅後時間を潰して(ドラマの再放送を見たりしてたかな)、習い事に行くという流れはそれまでと変わりません。塾に行くのに電車に乗る必要が出てきたりはしましたが。

塾が終わって帰宅するのはたぶん8時とか9時とかだったと思うのですが、その時間帯には兄や姉が帰宅していました。

記憶があやふやですが、中高一貫の私立に入学後は平日はほぼ毎日部活があり、夜9時以降の帰宅だったので家には誰かしらいることが多くなったはず。ちなみに学校は片道2時間近くかかるところにあり毎日のラッシュが本当に辛かったです。

中学生くらいになると感覚的にはもう鍵っ子という感じではなくなっていたかと思います。世間的にも鍵っ子というと小学生以下というイメージが強いのでは。

親としても中学生の息子に対して防犯的な心配はしていなかったのではないかと思います。必ずしもそれが良いこととは思いませんけどね。帰り道に不良グループに絡まれてカツアゲされそうになったりとかはありましたし。

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【防犯】鍵っ子が気をつけるべきこと

次に、私が鍵っ子時代に気をつけていたことや鍵っ子の子達が防犯上気をつけるべきだと思うことについて。

鍵は常に持参

自宅の鍵は常に持参していました。確かズボンのポケットにキーホルダーを入れていた記憶があります。

ポケットに入れただけだと落とす可能性があるのでビヨーンと伸びるキーチェーンのようなものでズボンにくくりつけていた記憶があります。

怖いのは鍵の紛失

鍵を家に忘れたり紛失したりしたことはたぶん一度もありません。もしそんなことになったら家に入れないのでヤバかったです。

当時は携帯電話なんてありませんし、近所に知り合いもいませんでした。兄姉や親が帰ってくるまで外で過ごすことになるわけですからかなり危険ですね。

おそらく親からも注意するよう言い聞かせられていたのだと思います。この経験があったからか分かりませんが、これまで携帯や鍵を家に置いてきたり無くしたりしたことは一度もありません。

鍵を開ける時は周囲に注意

鍵を開ける瞬間、誰かに一緒に入って来られるようなことがあっては恐ろしいので、周囲には注意していました。

家に入ったらすぐに施錠

帰宅後はすぐに鍵を掛けるようにしていました。

子どもが一人で無施錠の家にいるというのは危険すぎますからね。

これは今でも完全に習慣化しています。

帰宅直後は家の中の様子を伺う

これもいまだに習慣化していますが、帰宅直後は「誰か家にいるかもしれない」という前提で行動していました。

誰かが家に潜んでいると言うのは確率的には低いかもしれませんが、全くありえないとは言えませんし。

鍵を隠すことの危険性

子どもが万が一鍵を家に忘れてしまったり紛失したときのために自宅の郵便受けなどに隠しておくという人もいるかと思いますが、防犯上かなり危険なのでやめた方が良いと思います。

来客があってもドアを開けない。インターホンは全部無視

来客があってもドアは決して開けませんでした。留守番中の児童を狙った犯罪もありますし。防犯上、当然です。

誰が来たのか気になってドアスコープから覗いたりはしていましたが。

インターホンは基本的に全部無視。子どもですからそれでいいんです。

当時住んでいたマンションはオートロックがなかったので、新聞の勧誘やら宗教の勧誘やらしょっちゅう。中には変質者もいたかもしれません。出ないのが一番です。

電話はずっと留守電

我が家では電話はずっと留守電でした。

固定電話の場合、誰がかけてくるかわからないのでこの方法が良いのではと思います。

録音開始後、誰からの電話か分かった時点で出れば良いでしょう。

スマホは最大限に利用すべき

最近では防犯のためにスマホを子どもに持たせることが多いかもしれませんね。

私が鍵っ子だった1990年代初頭はまだ携帯電話が普及していませんでした。ポケベルすらなかったと思います。

しかも親の職場の電話番号などは教えてもらっていませんでした。これは万が一の備えができていないということなので、かなり問題ですね。

小さな子どもが一人で帰宅して留守番するというのは本当に危険なことですから、スマホのアプリなど、利用できるものは最大限に利用すべきだと思います。

鍵っ子は日本だけ?

ここで海外に目を向けてみたいと思います。鍵っ子は日本に特有な現象なのかというと、どうやらそうではないようです。

いわゆる鍵っ子を指す言葉は英語でLatchkey Kids(Child)と言います。

最初にこの言葉が使われたのは、第二次世界大戦中のカナダ。父親が徴兵され母親が働きに出ることになった家庭の子どもをLatchkey Kidsと呼んだとのこと。Latchkeyとは玄関の鍵のことです。

その後、アメリカにおけるジェネレーションX(1960年代初頭または半ばから1970年代に生まれた世代)の子どもたちの実態を表すものとしてLatchkey Kidsという言葉が普及します。

戦後のアメリカで一人または子どもだけで自宅で過ごす子どもたちが増えた背景には、離婚率の上昇、働く女性の増加、家庭外で利用できる保育施設等のインフラがまだ整備されていなかったことなどが挙げられます。

これは日本において鍵っ子が社会問題とされ注目を集めるようになった1960年代の日本の状況とも重なる部分があるでしょう。

参照:シリーズ東京五輪今昔物語「鍵っ子」言葉は消えても

アメリカでは、家庭外での保育インフラが整備されるようになり、Latchkey Kidsの数は減少します。

一方、不況の影響などで家庭外の保育施設が閉鎖され、子どもの預け先がなく致し方なく鍵っ子になってしまうというケースもあるようです。

参照:The New Latchkey Kids

アメリカでは子どもを一人きりにすると通報されると聞いたことがあったので、こういった現状があるというのは意外でした。

ニュージーランドなどは14歳以下を家に一人きりにすることは法律で禁止されているそうですが、アメリカでは一人にしてはいけない年齢を明確に定めている法律を持つ州は2つしかありません。

参照:When Can You Leave a Child at Home Alone?

ただ、上で紹介した記事に出てくるシングルマザーの家庭も完全に子どもを自宅で一人きりにするのは週に2日程度とのこと。

鍵っ子は日本であればよくあることと済まされるかもしれませんが、アメリカでは憂慮すべき問題として捉えられているようです。

少なくとも欧米では、子どもの安全を守ろうという意識は日本よりも格段に高いということは間違いないでしょう。

もちろん、犯罪率の高さなど他の要因もあるでしょうが、日本でも子どもが被害者となる性犯罪などは多く起こっています。

私としては、子どもの安全・防犯に関する意識が日本は低すぎると思っているので、他の国の子どもを巡る状況を知識として持っておくことは我が子を守るためにも有益だと考えています。

鍵っ子は社会全体の問題

小さな子に鍵を持たせて一人で誰もいない家に帰宅させる。親としては心配になりますよね。

個人的には保護者不在の家に子どもが一人で帰宅するというのはやめた方が良いと思います。やはり危ないですからね。親になった今は娘を鍵っ子にするなんて正直考えられません。何をどうしてでもそうならない方法を考えます。

これは自分が鍵っ子時代に寂しかったからというより、単純に防犯上危険だからです。鍵っ子である以上、親が子を守るためにできることはかなり限られます。運任せの側面も否定できないでしょう。

なので、できることなら小さな子どもを鍵っ子にするのはやめた方がいいです。

ただ、親がどうしようもないケースも多くあることは事実ですよね。もしかすると、致し方なく子を鍵っ子にしている親がほとんどなのかもしれません。

学童保育に希望者全員が入れない現状、放課後に子どもたちが安全に過ごせる場がまだまだ少ないこと、職場の長時間労働の問題など、鍵っ子を生み出している要因は家庭というより社会システムの不備にあると思います。

そもそも鍵っ子とは、高度経済成長期に核家族化と共働き家庭の増加によって社会問題化しました。この現象は常に社会的背景を抜きにして語れない問題なのです。

保護者として子どものリスクを最小限にできるように責任を持つのは当然ですが、同時に社会全体として子どもたちがより安全に過ごせる仕組みづくりをして行く必要があるでしょう。

自らの鍵っ子時代を振り返りながらそんなことを思いました。

以上、参考になれば幸いです。

▼子どもの留守番について、アメリカやイギリスなど海外の法律やガイドラインを参照しながら考えてみました。

関連記事:子供の留守番は何歳から?海外の法律やガイドラインを参考に考える。

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