幼児が「ママ嫌い!」と言うのはなぜ?対処法について考えてみた。

かつかつ主夫です。

3歳になった娘が最近ことあるごとに「ママ嫌い!」と叫ぶようになりました。

明確に「嫌い」という言葉を使うことはこれまでなかったので、妻も戸惑っています。

※2歳頃は「パパきらい」と言うことが多かったです。

なぜ、大好きなママ(普段の様子を見てれば分かる)のことを「嫌い」などと言ってしまうのか。その理由や言われたときの対処法について考えてみます。

※ここでは、2、3歳くらいの幼児の「ママ嫌い」について書いています。

▼2歳児のパパ嫌いの理由について考えた記事はこちら。

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「嫌い!」と言われたときの親の気持ち

凹む

「ママ嫌い」や「パパ嫌い」と言われると、端的に凹みます。

最初のうちは「なんでそんなこと言うの~」とか、「でもママは○○ちゃんのこと大好きだよ~」なんて返すことができるのですが、幼児期はまだまだ目の前の相手の心情を推し量ることが苦手なため、加減を知らないというか、この辺でやめておこう的な判断ができず、とにかく連発するんですよね。

とどまることを知らないママ嫌い(パパ嫌い)砲を浴び続けるとさすがに耐え難いものがあります。

そして、「きらいとかそういうこと言わないの!」と怒鳴ってしまったり、挙句の果てには「じゃあママも○○ちゃんのこと嫌い!」などと、はたから見たらおそらく「大人げない」と言われてしまうような返答をしてしまうことも。

親とはいえ、聖人君主ではありませんからね。私もパパ嫌いを連発されて「じゃあパパもういなくなっちゃうからね」などと謎の家出宣言をするなど、後から子どもじみた自分の言動を思い出して恥ずかしくなることがありました。

自分の子育てに対して不安になる

「ママ嫌い」、「パパ嫌い」を連発されると、これまでの育児が間違っていたのでは?などと不安になってくることもあります。

「嫌い」という言葉には、対象を拒絶する意味合いがありますから、子どもにそのように思わせている原因を自分たちは知らず知らず作ってしまっているのではないかと考えてしまうんです。

自分たちなりに色々考え、試行錯誤しながら子育てしてきたつもりなので、これはけっこうショックなんですよね。

夜、寝息を立てる娘の隣でスマホのフォトフォルダを遡って、愛らしい笑顔を振りまく0歳、1歳時の我が子の写真を眺めながら「どこで間違ったんだろう」などと悲嘆にくれることも少なくありません(大げさ)。

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なぜ「キライ!」って言うの?

そもそも、なぜ子どもは「きらい!」と叫ぶのでしょうか。

試し行動?

「ママ嫌い」という子どもの言動の原因として色々なところで目にする説明が、試し行動というやつですね。

試し行動とは、あえて怒られることを言ったりやったりして、親がどの程度まで許容してくれるかを試す行動のことを言います。

「ママ嫌い!」、「パパ嫌い!」とあえて言うことによって、その反応を伺っているということなのでしょうが、うちの娘にもそのような節はあります。

ただ、試し行動というのは適用範囲の広い便利な概念でもあるので、あまり乱用すると実態を見誤る可能性もありそうです。

うちの子の「嫌い」発言も、試し行動という概念ですべてを説明できるとは思えません。

「嫌い」を武器にしてる?

これは最近よく思うことなのですが、どうやらうちの子は「嫌い!」という言葉が持つ破壊力に気付いている節があります。

私たち夫婦が「嫌い!」と言われたときにいつもと異なる反応をすることを知っているというか。

こちらとしても「嫌い!」と言われると、動揺したり、悲しげな表情になったり、感情的に怒ったり、知らず知らずに普段と違うリアクションをしていると思うのです。

子どもは、そういった相手の微妙な表情、声音の変化に意外と敏感だということを、日々の子育てをしながら実感しています。

「あ、こいつ動揺してるな」と思い、ここぞとばかりに畳みかけてくるようなことがしょっちゅうあります。そういうときの娘は怒っているというより、ドヤ顔なんですよね。

幼児期の子どもは、圧倒的に自分よりも強い存在である親に対して、泣く、暴れる、癇癪を起す等々、(親がやられると困る)数少ない武器を手に自らの要求を通そうとてきます(お菓子食べたい、テレビ観たい、保育園行きたくないetc)。

そういった武器の一つとして、「ママ嫌い!」、「パパ嫌い!」が加わってしまったように感じます(笑)。

交渉カードのようなものでしょうか。例えは悪いですが、身代金を要求してくる誘拐犯のような・・・。

3歳にもなると段々と知恵がついてきますからね。親と子、お互いの利害がぶつかり合った時のやり取り(親:風呂入ろう 子:イヤだ 親:野菜食べて 子:イヤだ etc)がこれまで以上に大変になりそうで戦々恐々です。

「ママ嫌い」を字義通り受け取らなくていい

「ママ嫌い!」、「パパ嫌い!」と言われると、私たち親はその言葉が意味すること、つまり「ママ、パパの存在自体が嫌い」と受け取ってしまいがちですが、おそらくそうではないと思います(思春期くらいになってくるとホントに嫌っている可能性もありますが・・・)。

うちの3歳娘は、嫌い!と叫ぶ一方で、それ以上に「ママ大好き」「パパ大好き」とも言ってくれますし、叱ったり喧嘩したりする時間よりは仲良く過ごす時間の方が長いです。

嫌い!という言葉は、自分のやりたいことを禁じるママ、パパの言動に対して向けられているのだと思います。

振り返ってみても、「早くズボン履いて!」「食べながら歩き回っちゃダメ!」「テレビ近すぎるよ!」等々、娘の行動を注意したり叱ったりしたときに彼女は「嫌い!」と叫ぶことが多いです。

2歳、3歳は、まだボキャブラリーが少なく、正確に自分の気持ちを言葉で表現できませんから、文字通り子どもの言うことを受け取るのではなく、翻訳して理解してあげる必要があるのかもしれませんね。

小さな子どもは、「お絵かき終わってからお着換えしたいのに!」とか、「早く早くって焦らせないで!」とか、「自分でできるのに!」とかいった気持ちを、「嫌い!」とか「イヤ!」という言葉でしか表せないのかもしれません。

嫌い!は信頼の証?

うちの子は、私たち夫婦に「嫌い!」と言うことはあっても、祖父母や叔父、叔母、いとこ、ママ友、パパ友、保育士さんなど、他の人に「嫌い!」ということはないようです。少なくとも私たちは聞いたことがありません。

みなさん分かると思いますが、子どもは相手によってかなり態度を変えますよね。

以前、保育園だとイイ子なのに家だとわがままな2歳児。理由はストレス?という記事にも書いたのですが、うちの娘は保育園と家では態度がかなり違います。

「嫌い!」と言ってくるというのは、言っても大丈夫な相手だと子が認識しているのではないかと思います。つまり、親のことを信頼しているからこそ言うのではないかと。たとえ「嫌い!」と言ったとしても、パパ、ママは自分を受け入れてくれると、そのように感じているような気がします。

これは幼児に限らないことですよね。「親しき仲にも礼儀あり」なんて言葉もありますが、裏を返せば、親しいからこそ他の人には言わないようなことを言ってしまったり、わがままな態度を取ってしまったりするわけです。これは、大人になってからもそう変わらないと思います。

私も未だに親に対してヒドイことを言ってしまったりします。それって、何を言っても親は自分を子として受け入れてくれるという安心感(甘え)があるからだと思うのです(あくまで私の場合ですが)。

そう考えると、子どもが「嫌い!」と言ってくることに対して、極度に悲しんだり不安になったりしなくてもいいような気がしてきます。

「嫌い」という言葉を、子どもが親に示す信頼の証と解釈するとだいぶ気が楽になりませんか?うん、私はなるべくそう思うことにします(笑)。

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ママ嫌い!と言われたときの対処法

次に、「ママ嫌い!」、「パパ嫌い!」と言われたときに私たち親はどのように対処したらよいのか、考えてみます。

「言っちゃダメ!」はあまり効果がない

我が家での経験から言うと、子が「ママ嫌い」、「パパ嫌い」と言うことに対して頭ごなしに「ダメ!」と言ってもあまり効果がありません。

こちらが感情的になって怒っても、お互いの感情がエスカレートするばかりで良い結果を得られたことがないです。

嫌い!と言ってしまう気持ちを否定しない

子どもに「パパ(ママ)嫌い!」と言われて、売り言葉に買い言葉で「パパ(ママ)だって○○ちゃんのこと嫌いだよ!」などと言ってしまうのはNGです。

2歳、3歳の子ども相手とはいえ、気持ちに余裕がない時はどうしてもこういった「大人げない」対応をしてしまいがちですよね。

理想的なのは、子どもが「嫌い!」と言いたくなる気持ちそのものを否定しないことだと思います。

感情を表現することを抑えるようになって、成長するにつれて親に自分の気持ちを伝えてくれなくなるのが一番怖いですし。

この時期は、親にはなんでも気持ちをぶつけていいんだよと、子どもには思っていてもらいたいです。

こちらの気持ちを伝える

「嫌い!」と言ってしまう子どもの気持ちを否定はしなくても、その言葉が相手にどのような思いをさせてしまうのか、教える必要はあるでしょう。

我が家では最近、「嫌いって言われると、ママ、パパはすごく悲しくなるんだよ」と伝えるようにしています。

子どもの感情が爆発しているときは、何を言っても聞く耳を持たないので、落ち着いてきた頃に優しく言葉をかけるように心がけています。

別の表現方法を教える

2、3歳くらいだと、「嫌い」という言葉の意味を完全に理解できていないと思うので、「ママが嫌いなんじゃなくて、ママに○○って言われるのがイヤなんでしょ?」とこちらから言い換えてあげるのも良いと思います。

私は、「ママ嫌い、じゃなくて、○○はやりたくないって言うようにしよっか」などと、「嫌い」とは別の表現の仕方を教えたりしています。

やはり「嫌い!」という言葉を口癖のように乱用するようになってしまっては、親としてもつらいですし、他の子に言うようになったらどうしようと心配にもなりますからね。

何を言われようが愛情は変わらないことを伝える

ついつい感情的になって「ママ(パパ)だって嫌いだよ!」なんて言ってしまったことが私たちにもありましたが、そんなときは、あとから(お互い落ち着いてから)「さっきはごめんね。ほんとは○○ちゃんのこと大好きだよ」とフォローするようにしています。妻も感情的になってしまったときには、その後、必ずフォローしています。

こういうときは娘も「ごめんね。ママとパパ大好き!」と返してくれます。

「君が何を言おうが、こちらの愛情は変わらないんだよ」と伝えることで、子の親への信頼感は増すでしょうし、これは子どもの自尊感情(自己肯定感)を養う上でも重要だと思います。

なかなか難しいんですけどね。

まとめ|子どもはすぐには変われない

子どもが「ママ嫌い」、「パパ嫌い」と言う理由やその対処法について私なりに考えてみましたが、日々感じるのは、子どもはすぐには変われないということです。

「嫌い」という言葉が人を傷つけてしまうことや、別の言葉で表現した方が良いということを2、3歳の子にいくら諭しても、すぐに態度が変わるということは私の経験上、ないと思います。

ただ、根気強く伝え続けることで少しずつ変わってくることは実感しています。

最近では、「嫌い!」と言う前に踏みとどまる場面が増えてきました。

たとえば、「手じゃなくてフォークで食べようよ」「ママ、きら・・・ヤダ」といった感じです。

この時期の子どもの成長は揺り戻しがありますから、また「嫌い!」を連発することもあるでしょうが、少しずつでも言葉の適切な使い方、気持ちの上手な伝え方を覚えていってくれるよう、長い目で見守っていこうと思っています。

以上、かつかつ主夫でした。

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