東京の住宅街で野生化したワカケホンセイインコを目撃!

ある雨の日、4歳の娘と保育園に向かう道すがら全身緑色の鳥と遭遇しました。

娘に「ほら、珍しい鳥がいるよ!」と教えると「あー!なにこれぇ!」と大興奮。つい足を止めて写真を撮ったり「なんの鳥だろうねぇ」などと話していたら保育園に遅刻しました。

その日の夜、この謎の鳥について調べてみたところ、どうやらワカケホンセイインコという野生化したインコ(オウム目インコ科)だったことが分かりました。

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緑色の鳥と遭遇!5羽の群れだった

謎の鳥を発見したのは保育園に向かう途中の住宅街。

私が住んでいる東京西部の街は比較的緑が多く残っており、メジロやムクドリ、ウグイスなども日常的に見かけるのですが、今回目撃した鳥は全身が緑色。これまで出くわしたことがありません。

いかにも南国の密林などに生息していそうな色あざやかな体をしていて、娘は「オウム」かなぁと言っていました。

▼なにやらヒマワリの種を食べている様子。

▼飛んだ!

一羽だけかと思いきやよく見ると他に4羽もおり、総勢5羽の群れです。

我が物顔で住宅街を飛び回るその姿はとてもシュールなものがありました。

「住宅街 緑色 鳥」で検索

さっそくその日の夜、娘と一緒にスマホで調べてみます。

「住宅街 緑色 鳥」で画像検索すると、どうやらそれらしき写真を発見。

私たちが目撃した鳥の名前はワカケホンセイインコだということが分かりました。

ワカケホンセイインコとは?

このワカケホンセイインコなる鳥、もともとはインド南部やスリランカに生息しているとのこと。

どうやらペットとして飼われていたものが逃げ出したりするなどして1960年代以降、野生化してしまったそうです。

▼ハトかよw

私も最初見たときは日本の平凡な住宅街に全く似つかわしくないそのルックスからペットのオウムが逃げたのだろうなと予想していたのですが、5羽もいたことがどうにも腑に落ちませんでした。一度に5羽も逃げ出すとは考えにくいですし。

調べてみて野生化してしまったのだと知り納得しました。

ちなみに、このようにして故郷を離れ異国の地に住み着いた外来種のことを「かご抜け鳥」とも呼ぶようです。ワカケホンセイインコはかご抜け鳥の代表格でもあるとのこと。

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ワカケホンセイインコは東京にけっこういるみたい

いつの間にか日本で野生化したワカケホンセイインコですが、東京、神奈川、埼玉など関東を中心に名古屋や大阪、新潟でもその姿か確認されているそみたいです。

東京には東京工業大学大岡山キャンパス構内にねぐらがあることが分かっています。

東京都では大田区の東京工業大学構内のイチョウ並木にねぐらがあり、夕方になると1,000羽を超えるワカケホンセイインコが毎日集結します(2016年現在、ねぐらが移動しています)。

引用:公益財団法人 日本鳥類保護連盟

東工大キャンパス構内を飛び交うワカケホンセイインコの大群を写したやばい写真が以下のハフポストの記事で紹介されているので、興味のある方は覗いて見てください。

参照:インコが東京の空をライムに染める これは合成なんかじゃない(HUFFPOST)

話すし踊るしペットとしても人気らしい

ワカケホンセイインコはペットとしても人気だそう。

一般的なインコのイメージ通り言葉も覚えるようです(もちろん意味は理解していないでしょうが)。

ワカケダンスと呼ばれる特有の踊りも見せてくれるとか。

▼ワカケダンス?首を振ります。

他にもおしゃべりする動画とかYoutubeに色々アップされているのを観るとなかなか可愛らしいですね。

外来種ということで生態系への影響などを考えるとこうやって野生化してしまっていること自体は問題だと思いますが、娘とともに間近で見られたというのは貴重な体験でした。

ペットとして飼われていた鳥がここまで野生化しているという事実はこれまで全く知りませんでした。東京には長く住んでいますが、まだまだ知らないことが多そうです。

娘も興味を持っていたので、話して聞かせようと思います。

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