2歳の娘が反復性耳下腺炎に!おたふくとの見分け方は?保育園は休む?

2歳の娘が反復性耳下腺炎にかかりました。反復性耳下腺炎はおたふく(流行性耳下腺炎)と見分けるのが難しいという特徴があります。おたふくの場合、飛沫感染するので保育園はしばらくお休みしなければなりません。判別が難しいというのは非常にやっかいですね。

以下、おたふく風邪と反復性耳下腺炎の見分け方、保育園の登園可能時期などについてまとめました。

▼3歳のときにおたふく風邪(流行性耳下腺炎)にもかかりました。

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朝、保育園から自宅にUターン

朝、保育園の送りのときに担任の保育士さんから「あれ、〇〇ちゃんちょっと頬が腫れてるみたいですね」と言われ、見てみると確かに左耳の下から顎の線に沿ってぷっくらと腫れています。いつもよりエラが張っているような見た目です。

保育士さんからは、「おたふくの可能性もあるのでできればお医者さんに診てもらってほしい」と言われました。そのまま自宅にUターンして小児科に行くことに。他の子どもにうつしてしまったら大変ですからね。その日は仕事の都合がつきそうだったので何とかなりました。

反復性耳下腺炎との診断

かかりつけの小児科に行ったところ、熱もなく片側だけの腫れであることからおそらく反復性耳下腺炎だろうと診断されました。実は以前にも片方の頬が腫れたことがあったので、それを繰り返しているのだろうとのこと。ちなみにおたふく風邪の予防接種は受けています。

反復性耳下腺炎はおたふくのように人にうつしてしまうような感染症ではないので、腫れが引いて体調に問題がなければ保育園には行っても良いとのこと。

週明けの月曜日には腫れも引いていたので無事、保育園に登園できました。保育園から帰らされて小児科に行ったのが金曜日だったので1日休むだけで済みましたが、タイミングによっては腫れが引くまでの2、3日は念のため保育園をお休みしなければならなかったかもしれません。

医師から反復性耳下腺炎と診断されたとはいえ、抗体検査を受けたわけではなく、あくまでも「おそらく」ですからね。腫れが引かない限り、園としても預かるのは不安だと思います。

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おたふくと反復性耳下腺炎の違い

子どものほっぺが腫れてしまったとき、親としてはそれが「おたふく」によるものなのか、それ以外の原因によるものなのかが一番知りたいところです。しかし、それらを見た目だけで判断するのは難しいと言われています。

おたふく風邪の原因・潜伏期間・症状

おたふく風邪とは流行性耳下腺炎の俗称で、ムンプウイルスによる急性伝染性疾患のことを言います。その多くは飛沫感染で、症状は発熱と痛みを伴う耳下腺(※)の腫れです。

※耳下腺とは唾液の分泌をつかさどる唾液腺の中の一つで、3つあるうちの最大のものです。

潜伏期間は2~3週間で、発症すると耳下腺部(耳の下、ほっぺたの後ろ側、顎の下)が腫れてきます。両側が腫れる場合も片側しか腫れない場合もあります。1週間程度で腫れが引くことがほとんどですが、10日から2週間前後、続く場合もあります。

主な症状は耳下腺部の痛みで、これは3日ほど続きます。発熱、頭痛、嚥下痛、おう吐、食欲不振、腹痛などの症状が出ることもあります。

予防接種でワクチンを接種していても感染することはあります。ただ、予防接種を受けていれば症状は比較的軽く済むことが多いようです。

反復性耳下腺炎とは

反復性耳下腺炎とは、おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)と同じように耳下腺が腫れる病気です。原因はまだはっきりとはわ分かっていないようで、細菌やウイルスなどの感染、もしくは免疫やアレルギーの問題ではないかと推測されています。

反復性耳下腺炎は耳下腺腫脹(耳下腺が腫れること)を数カ月から1年の間隔で何度も繰り返します。発熱がないことがほとんどです。

参照:流行性耳下腺炎(ムンプス、おたふくかぜ)- 国立感染症研究所

おたふくと反復性耳下腺炎を見分けるのは難しい

耳下腺が腫れるという点では症状が同じなため、おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)と反復性耳下腺炎を見分けるのは難しく、うちの娘も「おそらく」反復性耳下腺炎だろうと言われました。おたふくの場合でも、片側だけが腫れることもあるので、両側が腫れているか、片側だけかという基準で判断することもできません。

はっきりとした診断をするには、流行性耳下腺炎の原因であるムンプスウイルスの抗体検査をするしかありません。ただ、これに関しても子どもがおたふくの予防接種を打っている場合、陽性反応が出る可能性があるので100%確実というわけではないようです。

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保育園は休む?

反復性耳下腺炎と診断された場合

上でも説明したように、おたふくと反復性耳下腺炎(または他のウイルス性耳下腺炎)の判別は難しく、腫れが出たらまずは医師に診てもらう必要があります。

反復性耳下腺炎との診断を受けたら、他の子どもに感染させてしまうことはないので、発熱その他の症状がなければ保育園に登園しても大丈夫でしょう。ただ、検査をしない限り医師であっても確定的な診断はできませんので、腫れが引いていない場合は念のためお休みした方が良いかもしれません。この辺りは保育園・幼稚園によってそれぞれルールが異なると思うので、子どもが通っている園に相談してみて下さい。

うちの子の場合は、医師からはおそらく反復性耳下腺炎との診断を受け、2日ほどで腫れが引いたので登園しました。保育園にも診断内容を報告しました。

▼インフルエンザにかかったときは約1週間保育園をお休みしました。

おたふくと診断された場合、保育園はいつから?

おたふく(流行性耳下腺炎)との診断を受けた場合、保育園・幼稚園はお休みしなければなりません。おたふくは感染症なので仕方ありませんね。

飛沫感染によって保育園・幼稚園や小学校など、人が多く集まるところで流行しやすいおたふく風邪(流行性耳下腺炎)は、学校保健安全法で第二種感染症に分類されています。

学校保健安全法では、”耳下腺、顎下腺又は舌下腺の腫脹が始まった後5日を経過し、かつ、全身状態が良好となるまで”出席停止と定められています。つまり、発症日を除いて5日間が経過し、子どもの体調に問題がなければ登園・登校が可能になります。

発症した時期にもよりますが、ほぼ一週間はお休みすることになるので大変ですね。ただ、これでもいくぶん出席停止の規定は緩和されています。

2012年4月、学校保健安全法が改正されて「出席停止」の基準が変更となりました。改正前は”耳下腺の腫脹が消失するまで”、つまり、腫れが引くまで登園・登校はできませんでした。

おたふく風邪は、発症後5日を過ぎると排出されるウイルスが少なくなることから、このような改正がなされたのだそうです。

参照:学校において予防すべき感染症の解説 ― 学校保健

なお、保育園や幼稚園によって、登園許可の証明書が必要となる場合があります。子どもが通っている園に確認し、必要な場合は医師に頼んで発行してもらいましょう。

▼ヘルパンギーナにかかったときの話はこちら。

大人が感染するとやっかい

おたふく風邪は大人も感染する可能性があります。大人の場合、合併症を起こしてしまうと重症化しやすく、髄膜炎を引き起こしたり、難聴の症状が出ることもあります。

その他にも男性の場合は睾丸炎、女性の場合は卵巣炎などを引き起こす可能性があります。

感染予防には、手洗いやうがいなどの基本的な対策のほかにワクチンの接種も有効です。大人でもおたふくのワクチン接種は受けられるので(大体6000円から8000円くらい)、子どもの頃に予防接種を受けていなかったりおたふくに感染したことのない方は検討してみてはいかがでしょう。

【追記】

その後、娘が3歳のときに再び頬の片側が腫れるということがありました。翌日には反対側も腫れたのでついにおたふくにかかったと思い受診したところ、今回も反復性耳下腺炎とのことでした(腫れは1日でおさまりました)。

かかりつけの医師によると「おそらく体質的に耳下腺が腫れやすいのだろう」とのこと。少し体調を崩しているときなどに唾液腺の流れが悪くなって耳の下がぷくっと腫れてしまうのだそうです。

このときは1日のタイムラグがあったとはいえ、両頬が腫れたにもかかわらず、おたふくではありませんでした。このことからも、片方だけ腫れたら反復性耳下腺炎で両方腫れたらおたふく、という判断は確実でないことがわかります。

ちなみに腫れた個所をさわると少し痛みもあったようで「ちょとだけいたい」と言っていました。

かかりつけの先生いわく、反復性耳下腺炎は10歳頃までは何度も繰り返す可能性があるそうです。

以上、かつかつ主夫@katsu2_shufuでした。

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