新海誠監督の最新作『君の名は。』が異例の大ヒットを記録しました。興行収入は公開後3日間で12億8000万円。公開10日間で観客動員数290万人、興行収入は38億円を記録。
公開28日で観客動員数は774万人、興行収入は100億7000万円を記録し、100億円の大台を突破。
そして、12月5日までの102日間で累計興行収入がついに200億円を突破しました(2017年7月27日現在250.3億円)。現時点で『ハウルの動く城』(2004年)の196億円を抜き、アニメーション映画の歴代興行収入ランキングで第3位にランクしています。
『君の名は。』が大ヒットした理由はどこにあるのか。また、興行収入は一体どこまで伸びるのか。予想しました。
目次
『君の名は。』が大ヒットした理由は?
新海誠作品の興行収入
『君の名は。』の監督を務める新海誠は国内外で高い評価を受けているアニメ監督ですが、スタジオジブリやスタジオ地図(細田守)作品のような大ヒット作を手掛けたことはこれまでありませんでした。
新海誠監督の過去作品の興行収入は下記の通りです。
▼秒速5センチメートル / 2007年3月3日公開 / 興行収入約1億円
▼星を追う子ども / 2011年5月7日公開 / 興行収入約2000万円
▼言の葉の庭 / 2013年5月31日公開 / 観客動員数10万人 / 興行収入約1億5000万円(推定)
上に挙げた3作品以外は小規模上映だったこともあり興行収入は公表されていません。
『君の名は。』の興行収入は公開28日間で100億円、12月11日までに205億円を突破。過去作品とは比較にならないほどの驚異的な数字となっています。
なぜこれほどまでに興行収入が激増しているのでしょうか。
東宝による配給
『君の名は。』の興行収入が新海誠監督の過去作に比べて激増している最大の理由は、本作が東宝という大手映画会社による大規模公開作品となったことでしょう。『君の名は。』の上映規模は全国約300館と桁違いです。前作『言の葉の庭』の公開館数が全国23館ですから、これまでとは上映規模が全く異なるということです。
作品の人気や評価とは関係なく、上映される劇場の数が少なければ必然的に興行収入は低くなります。例えば、細田守監督の出世作『時をかける少女』も口コミで火が付き上映館数を増やしていったものの興行収入は2.6億円です。
本作『君の名は。』は東宝の配給ということで、音楽業界でいうところのメジャーデビューのような形となりました。上映規模を考えると新海監督の過去作の中では飛び抜けた興行成績になることは最初から分かっていたともいえます。
ただ、『君の名は。』は上映規模が大きいだけではありません。作品の評価も非常に高く、瞬く間に口コミで人気が広がっていきました。Yahoo映画のレビューでは星4.07と高い評価を受けています(2017年7月27日現在)。東宝もここまでの大ヒットは予想していなかったでしょう。
※新海監督の前作『言の葉の庭』は、元々映画館でのパンフレットやグッズ、DVDなどの販売を手がけてきた東宝の一部門である東宝映像事業部の配給で、ODS(Other Digital Stuff=非映画コンテンツ)として公開されました。
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公開までの経緯|企画段階のタイトルは『夢と知りせば-男女とりかえばや物語』
では、大ヒットの前提条件とも言える東宝による大規模上映に至った経緯はどういったものだったのでしょうか。
どうやら、東宝は新海誠が全て一人で作り上げた出世作『ほしのこえ』の頃から彼の才能に注目していたようです。そして前作『言の葉の庭』を東宝映像事業部が配給を手掛ける中で、次回作は一から一緒に作っていこうという話になったとのこと。
2014年春から本格的に打ち合わせが始まり、7月に新海から『夢と知りせば(仮)-男女とりかえばや物語』と題した企画書が提出されました。この段階ですでに舞台となる「糸守」の設定や瀧、三葉の名前もあったそうです。
企画段階の仮タイトルである『夢と知りせば-男女とりかえばや物語』には、『君の名は。』のモチーフが集約されているということです。
この企画書が東宝の中で評判になり、大規模上映へと繋がったと新海監督本人がインタビューで語っています。
公開規模はともかくとして、僕としては一番大きな作品にしたいという気持ちがありながら企画書を出したら、結果的に東宝の中で徐々に扱いが大きくなっていったんです。なので、彼らが脚本や絵コンテを見て判断していって今の規模になったので、そういうところは僕のせいではないです(笑)。だからあまり気にしなかったですね、プレッシャーみたいなものは一切ないです(笑)。
出典:全ての人たちに楽しんでもらいたい、そう思ったからこそ生まれた『君の名は。』――新海誠監督にインタビュー
おそらく、新海の才能を見込んだ東宝が、これまで夏の大規模公開アニメーションを担ってきたジブリ、細田守に続く作品として彼に白羽の矢を立てたということになるのだと思います。
稀代のヒットメーカー|プロデューサー川村元気
出典:Real Sound
東宝のヒットメーカーである川村元気が本作のプロデューサーを務めていることも今回の大ヒットの要因の一つでしょう。彼は弱冠26歳で企画・プロデュースした『電車男』で37億円の興行収入を記録しました。他にも、『デトロイト・メタル・シティ』(興行収入23.4億円)『告白』(38.5億円)、『悪人』(19.8億円)『モテキ』(22.2億円)と、ヒット作品を連発しています。
川村は作品の制作にも脚本執筆の段階から関与しており、監督に様々なアドバイスを送っています。
新海:色々なサジェスチョンをくれるんですよ。脚本を書き進める中で、川村さんが「こことここのピークが離れているけれど重ねたほうがいいと思う」であるとか、「三葉と瀧の入れ替わりは開始15分に収めないと退屈なんじゃない?」とか、構造的な部分で色々なサジェスチョンがありました。これにとても助けられたのが、これまでの映画づくりと最も異なる点だと思います。
出典:「君の名は。」新海誠監督インタビュー 40代の仕事としてスタートラインにある映画になった
今回の新海誠作品が従来のテイストを残しつつも、プロットや音楽を含めて全体的に「売れる作り」へと変貌している理由の一つに川村元気の存在もあるのではないかと思います。
ジブリ作品、細田守作品不在の夏
2016年夏にライバルとなり得る長編アニメーション作品が公開されなかったというのも、『君の名は。』が大ヒットしている理由に挙げられるでしょう。この夏はジブリ作品も細田守作品も公開されていません。最近のジブリ作品、細田守作品は東宝が配給を手掛けています。東宝としても、プロモーション含めて『君の名は。』に注力できたのではないでしょうか。強力なライバルの不在は『君の名は。』のスタートダッシュを後押しした一因だと考えられます。
※ジブリの最新作『レッドタートル ある島の物語』は2016年9月17日の公開です。レッドタートルはアカデミー賞にノミネートされましたが、興行的にはかなり厳しい結果となりました。
RADWIMPSが新たな層の獲得に貢献
『君の名は。』はRADWIMPSが楽曲を担当しています。時に作品自体を脇に押しやり、これはプロモーションビデオなのか?と錯覚してしまうほどの劇中歌の存在感はRADWIMPSファンにはたまらないでしょう。
これにより本作は新海誠作品とは無縁だった層を取り込むことにも成功しました。この作品自体、RADWIMPSの楽曲の長編ミュージックビデオと言っても言い過ぎではないと思うくらいに彼らの音楽が前面に押し出されています。
脚本の段階でRADWIMPSは楽曲を何曲か提供していて、その曲に合わせて演出を加えていったと監督は語っています。本作には音楽に合わせて映像を作ったという側面があるわけです。
このRADWIMPSと新海誠を繋げたのは前述した川村元気です。新海との会話の中でRADWIMPSの名前が挙がり、元々ボーカル・ギターの野田洋次郎と知り合いだった川村が二人を繋いで一気に話が進んだとのことです。
一流のアニメーターが集結
『君の名は。』には実績ある一流のアニメーターが参加しています。キャラクターデザインは、『心が叫びたがってるんだ。』の田中将賀。新海とはZ会のCM『クロスロード』で共に仕事をしています。
作画監督を務めるのは『もののけ姫』や『千と千尋の神隠し』などで作画監督を務めた安藤雅司。『思い出のマーニー』では脚本も書いています。今回が初めての新海作品への参加です。
田中将賀が描く生き生きとしたキャラクターを経験豊かな安藤雅司が動かすことで、『君の名は。』はこれまでの新海作品にはない明るい雰囲気の映画となりました。これもヒットの要因の一つでしょう。
声優のキャスティング|神木隆之介、長澤まさみ、市原悦子
本作は声優のキャストも豪華です。宮崎駿の『千と千尋の神隠し』、『ハウルの動く城』、細田守の『サマーウォーズ』で声優を務めた経験を持つ神木隆之介、『コクリコ坂』でヒロインの声を演じた長澤まさみ、女優としてのみならず声優としても長年活躍している市原悦子といった豪華なキャストが作品のクオリティを高めています。三葉役は新海監督がその声に惚れ込んだという上白石萌音。上白石萌音は『おおかみこどもの雨と雪』で雪の友人毛野(けの)の声を担当していました。
特に神木隆之介は男女が入れ替わるという難しい役どころを違和感なく演じており、作品の肝でもある設定をしっかりと下支えしています。
これは最近のメガヒットアニメ映画の定石となっていますが、知名度の高い俳優を声優として起用することにより、舞台挨拶やテレビ、雑誌、ネットメディアでの露出などのプロモーションにも大きな効果を発揮しています。
※『君の名は。』はもののけ、ハウルを抜き、邦画の歴代興行収入ランキングで第2位になりました。これで神木隆之介は歴代興行収入TOP3全作品出演となりました(2016/12/5追記)。
万人受けする映像美
新海監督作品の最大の特徴と言っていいだろう「映像美」も、新海作品を初めて観る観客にも受け入れられた要因だと思います。
個人的には『言の葉の庭』の雨の描写が新海作品の一つの到達点であるとは思いますが、『君の名は。』もこれまでの新海作品同様、写実性の高い精細な表現となっています。
巷では新海作品の作画は、かの大衆画家クリスチャン・ラッセンと似ているとも言われていますね。思い返せば子どもの頃、我が家にもラッセンのイルカの絵が飾ってありました(笑)ラッセンも新海誠も一般に訴求する力という意味で共通するものを持っているのでしょう。
▼映画評論家の小野寺系さんのツイート
ラッセンだと思い始めたら、本当にラッセンにしか見えなくなってきた。 pic.twitter.com/U1qFxQrazX
— 小野寺系 k.onodera (@kmovie) 2016年8月26日
中高生向け恋愛映画のターゲット層を取り込んだ
大人から子どもまで幅広く観られているジブリ作品とは異なり、『君の名は。』の客層は10代、20代の若者が圧倒的に多い印象を受けます。その要因は、RADWIMPSの音楽、万人受けするキャラクターデザイン、新海作品特有の映像美、若い男女の恋愛を軸にしたストーリーなどが挙げられるでしょう。
従来の新海作品ファンや、ジブリ、細田守作品を観てきた人々に加えてここ数年の邦画の興行成績ランキングで上位にランクインしている中高生向け恋愛映画の客層を取り込んだことも、『君の名は。』の大ヒットに繋がっていると思います。
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リピーターと複数名鑑賞|アナ雪との共通点
『君の名は。』が大ヒットを続けている理由の一つに、リピーターが多いというのもあるでしょう。彗星や組紐、入れ替わり、散りばめられた伏線など、1度観ただけでは全て把握しきれない内容を含んでおり、2回目、3回目の鑑賞に堪えうる作りになっています(新海誠監督自身は4回観に行ってほしいと言っているとか)。
新海監督自身の手による原作小説や外伝版小説など、関連書籍の総売上も200万部を突破しており、映画を観た人がその後小説を読み、再び映画館に足を運ぶという流れができているのも観客動員に大きく影響しているものと思われます。
さらに、RADWIMPSの4曲の主題歌が大きな存在感を発揮している『君の名は。』は、映像と音楽のコラボレーションを体感するといった要素もあるでしょう。ただ観るだけではなく、まるでライブ会場で音楽を聴くような感覚を味わえるからこそ、何度も劇場に足を運びたくなるのではないでしょうか。
リピート率の高さという観点から『君の名は。』のヒットの理由を探る上で参考になるのが日本における歴代興行収入で第2位にランクする『アナと雪の女王』(254.8億円)です。アナ雪は「みんなで歌おう」と題して上映中に主題歌「Let It Go」を大合唱するという企画が行われたりもしましたが、映画館で音楽と映像を体感するという点で『君の名は。』との共通点が見て取れます。
『君の名は。』も大合唱上映(笑)なんてやってみたら面白いのではないでしょうか。
そんな『アナと雪の女王』のリピート鑑賞率は2014年の調査によると、約10パーセント。10人に1人というとそれほど多く感じないかもしれませんが、アナ雪の観客動員数は約2000万人ですから、約200万人が2回以上映画を観ていることになります。単純計算で数十億円が興行収入に上乗せされるわけですから、けっこうな数字です。『君の名は。』のリピート鑑賞率がどの程度なのか、とても気になります。
ちなみに同じ調査でアナ雪の鑑賞者の78.5パーセントが誰かと一緒に映画を観たと答えています。これは同じ年の他のヒット作『永遠の0』(66.9%)、『風立ちぬ』(69.8%)、『ゼロ・グラビティ』(57.3%)と比べても突出して高い数字となっています。
『君の名は。』に関しても、カップルや友人を誘って観に行く人が多い印象があります。この複数名鑑賞という要素も客層がある程度限定されている中でも作品が大ヒットしている理由の一つだと思われます。
参考:『アナ雪』はどんな人が観た?複数名鑑賞が8割弱を占める リピーターも1割(シネマトゥデイ)
従来の新海作品ファンへの配慮
▲雪野百香里(『言の葉の庭』より)
新たな層の取り込みに成功した『君の名は。』ですが、新海監督は従来のファンにも配慮しています。実際に、東宝というメジャーな舞台での映画制作による作風の変化により、従来の新海作品ファンが幻滅してしまわないようにする工夫が作品に見られました。
『君の名は。』の中には『秒速5センチメートル』のクライマックスを思わせる場面があったり(私はてっきり山崎まさよしが流れるんじゃないかと思いました)、『言の葉の庭』のヒロインの雪野百香里が三葉が通う高校の古典教師をしていたりと、従来のファンが喜ぶだろう設定も随所に見られます。
『君の名は。』のテーマの一つでもある「いつでもどこかに君の姿を探している」感は、従来ファンからすると「これぞ新海誠」と思わせるだろうし(「また同じことしてる!」と突っ込みたくなる人もいるかもしれませんが)、その一方で新海作品入門者にとっては新鮮だっただろうと思います。
新海誠監督は自身のホームページで従来のファンに向けて以下のようなメッセージを送っています。
この個人サイトを見てくださるような、昔からの(ディープな)ファンの方々へ。『君の名は。』には、僕の過去作のモチーフもたっぷりと盛りこまれています。もちろん新しい要素も多くありますが、過去作を熱心に観てくださっていた方ほど、連続性や語り直し、アップデートに気づいていただけるはずです。子供から大人まで多くの観客に楽しんでいただける映画を目指していますが、この映画を最も楽しむことができるのは、やはり皆さんです。今作でもぜひ、映画館に足を運んでいただけると嬉しいです。
出典:Other voices
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興行収入の予想は?どこまで伸びる?
東宝は60億円突破を視野に
配給の東宝は、興行収入60億円を見込めると発表していましたが、『君の名は。』の興行収入はどこまで伸びるのでしょうか。
『君の名は。』は公開10日間で興行収入38億7,264万6,600円。観客動員数は299万4,670人を記録。
公開28日で観客動員数は774万、興行収入は100億。
当初予想されていた60億円どころか100億円の大台も軽々と突破してしまいました。
さらに2017年7月27日現在の興行収入は250億円に到達しています。
100億円突破
すでにメガヒット長編アニメ映画の仲間入りを果たした『君の名は。』ですが、歴代のヒット作と比べるとどの位置にいるのでしょうか。
過去に公開されたアニメ映画の歴代興行収入トップ10を見てみましょう。
アニメ映画:歴代興行収入ランキングトップ10
【1位】
『千と千尋の神隠し』(2001年)
制作:スタジオジブリ
配給:東宝
興行収入:304億円
【2位】
『アナと雪の女王』(2014年)
制作:ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ
興行収入:254.8億円
【3位】NEW!
『君の名は。』(2016年)
制作:コミックス・ウェーブ・フィルム、「君の名は。」製作委員会
配給:東宝
興行収入:250.3億円
【4位】
『ハウルの動く城』(2004年)
制作:スタジオジブリ
配給:東宝
興行収入:196億円
【5位】
『もののけ姫』(1997年)
制作:スタジオジブリ
配給:東宝
興行収入:193億円
【6位】
『崖の上のポニョ』(2008年)
制作:スタジオジブリ
配給:東宝
興行収入:155億円
【7位】
『風立ちぬ』(2013年)
制作:スタジオジブリ
配給:東宝
興行収入:120.2億円
【8位】
『ファインディング・ニモ』(2003年)
制作:ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ、ピクサー・アニメーション・スタジオ
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ
興行収入:110億円
【9位】
『トイ・ストーリー3』(2010年)
制作:ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ、ピクサー・アニメーション・スタジオ
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ
興行収入:108億円
【10位】
『モンスターズ・インク』(2002年)
制作:ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ、ピクサー・アニメーション・スタジオ
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ
興行収入:93.7億円
【11位】
『借りぐらしのアリエッティ』(2002年)
制作:スタジオジブリ
配給:東宝
興行収入:92.5億円
2017年7月23日現在、『君の名は。』は興行収入250.3億円に到達。もののけ姫(193億)、ハウルの動く城(196億)の興行収入を超えて歴代3位にランクしています。
アニメ映画で興行収入100億円を突破したのは、ジブリ、ディズニー以外で初めて。日本のアニメではジブリ(宮崎駿監督作品)以外で初となります。200億円以上の作品となると、アニメでは『千と千尋の神隠し』、『アナと雪の女王』の2作品みです。文字通り歴史的大ヒットとなっています。
ちなみにポスト宮崎駿の一番手と目されていた細田守監督の作品で最大のヒットとなった『バケモノの子』(2015年公開・スタジオ地図)は興行収入58.5億円です。
200億を突破
ついに200億円を突破してしまった『君の名は。』ですが、2017年からはIMAXによる上映も行われ、その後も順調に興行収入を伸ばしました。
興行収入で『君の名は。』より上にいる作品は、実写を含めても『千と千尋の神隠し』(304億)、『タイタニック』(262億円)、『アナと雪の女王』(254.8億円)、の3作品のみです。
最終的な興行成績が254.8億円だった『アナと雪の女王』は公開から37日間で100億円の大台を突破しました。『君の名は。』は28日間ですから、スピード感はアナ雪よりも上です。ちなみに『千と千尋の神隠し』は興行成績100億円を突破するのに25日を要しました。
公開から1年近くが経ちブルーレイも発売されたことから、『アナと雪の女王』越えは微妙なライン。『千と千尋の神隠し』越えは難しそうですね。
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