娘(5歳)の使っているバイオリンを「1/10」から「1/8」へとサイズアップしました。
子ども用のバイオリンは、分数バイオリンと呼ばれ、体の成長に合わせて弾きやすい大きさのものに変えていく必要があります。
悩ましいのは、いずれ使わなくなるバイオリンにどれだけのお金をかけるべきかということ。
我が家は夫婦ともにバイオリンの素人なので価格の相場なども分からず、新しい分数バイオリンの購入に必要とされる費用について一から調べました。
今回はその過程で得られた情報をシェアしたいと思います。
目次
分数バイオリンとは?
子ども用のバイオリンのサイズは1/10、1/8などと表され、分数バイオリンと呼ばれています。
サイズは1/16から1/10、1/8、1/4、1/2、3/4と徐々に大きくなっていき、大人用のフルサイズが4/4です。
身長を目安に大きさを選択することになるわけですが、子どもの手の長さなどによっても適正サイズは変わってくるとのこと。
可能であれば実際に手にとってみた方が良いかもしれません。
身長と分数サイズの対比表は下記の通りです。
分数サイズ | 身長の目安 |
---|---|
1/16 | 105cm以下 |
1/10 | 105~110cm |
1/8 | 110~115cm |
1/4 | 115~125cm |
1/2 | 125~130cm |
3/4 | 130~145cm |
4/4 | 145cm以上 |
年齢別の平均身長も載せておきます(単位はcm)。
年齢 | 女 | 男 |
---|---|---|
3歳 | 94.1 | 95.4 |
4歳 | 101.8 | 102.8 |
5歳 | 109.3 | 110 |
6歳 | 115.4 | 114.6 |
7歳 | 120.8 | 121 |
8歳 | 126.3 | 127 |
9歳 | 132.9 | 132.6 |
10歳 | 137 | 137.9 |
11歳 | 146.2 | 145.5 |
12歳 | 150.9 | 150.8 |
13歳 | 153.2 | 160.2 |
分数バイオリンのサイズアップ時に検討したこと
分数バイオリンのサイズアップに際して、私たちが調べたことや考慮したポイントについてまとめました。
分数バイオリンの価格相場ってどれくらい?
うちの子が最初に使っていた1/10バイオリンは、同じ教室のお子さんのお下がりです。超格安でレンタルさせてもらいました。
今回、1/8にサイズアップするにあたり、購入かレンタルかを検討しなければならなかったのですが、前述したように私たちはもともとバイオリンについて全くの素人、分数バイオリンの価格について見当がつきません。
当初は2、3万くらいかなと何の根拠もなく漠然と思っていたのですが、調べていくうち、それなりの品を選ぶとなると6万から10万ほどの出費は覚悟しなければならないと分かってきました。
当然、物によってはそれ以上の値段のバイオリンもあるのでしょうが、同じ教室に通っているお子さんの使っているものや先生から勧められたメーカーのラインナップを見ると、だいたい6万から10万くらい。
中には定価で2万円くらいのバイオリンも売られていますが、先生からはお勧めできないと言われました。やはり音が変わってくるのでしょうね。
出費は抑えつつも、「ちゃんとした音の出るバイオリン」を選ぶことが重要だと言えそうです。
「ちゃんとした音」の基準は教室に通っている間になんとなく分かってくるように思いますが、判断が難しい場合は先生に相談すると良いでしょう。おすすめのメーカーなどを教えてくれるかもしれません。
バイオリンのブランド
分数バイオリンのサイズアップに際してそれなりの品を選ぶとなると、前述したように6万から10万ほどは必要になってくるかと思います(もちろん、各家庭の経済状況等によって変わってくるでしょうが)。
以下、主要メーカーのラインナップと価格が掲載されているリンクをいくつか集めてみました。
鈴木バイオリン
鈴木バイオリンは日本におけるバイオリン製造の草分け的存在。100年以上のバイオリン製造の歴史を誇ります。
下記リンク先のラインナップの中では[No.310]が学習用のバイオリンとして広く使われています。
YAMAHA(ヤマハ)
日本を代表する楽器メーカーのヤマハもバイオリンを販売しています。
Andreas Eastman(アンドレア・イーストマン)
アメリカ・ボストンで設立され、中国に工房を構えるイーストマンは学習用バイオリンのラインナップが豊富です。
うちの子が使っていた1/10サイズのバイオリンもイーストマンでした。
Carlo giordano(カルロ・ジョルダーノ)
カルロ・ジョルダーノは日本のマック・コーポレーションが展開するブランド。製造は中国です。
他にも、ピグマリウスや比較的低価格なPiccoliniなどのメーカーがあります。
中古という選択肢
分数バイオリンを中古で購入した場合、定価よりかなり安く手に入ります。半額以下で買うことも可能です。
バイオリンは必ずしも新品だから音が良いということはありませんので、費用を抑えたい方は中古も選択肢に加えることをおすすめします。
オークションサイトなどでもよく出品されていますし、楽器店によっては中古のバイオリンを販売している店舗もあります。
レンタルもおすすめ
分数バイオリンは使う期間が短いので、レンタルという選択肢もおすすめです。
想定される使用期間と月々の支払いから費用の総額を計算し、購入した場合の金額と比較すると良いと思います。
おそらく一番安心なのは同じ教室の生徒や先生からレンタルすることですが、身近に借りられる人がいないこともありますよね。
そういう方は、バイオリンのレンタルサービスを検討してみても良いかもしれません。
我が家の場合|先生に相談し、レンタルすることに
私たちは最終的にレンタルを選択しました。
教室の先生に相談したところ、「この時期はなるべく費用を抑えて、フルサイズになった時に良いものを買ってあげられるようにするのがお勧めです」とのアドバイスをいただきました。
たしかに、場合によっては数ヶ月しか使うことがない分数バイオリンに費用をかけすぎてしまうのは家計的にも厳しいものがあります。
子どもにとって音の良いバイオリンで演奏することが上達する上で最善なのかもしれませんが、湯水のごとくお金を使い続けられる経済力がない限り、ある程度の妥協は致し方ありません。
私たちの場合は、同じ教室のお子さんが使わなくなった1/8サイズのバイオリンを月々2000円で借りられることになりました。
メーカーは鈴木バイオリンです。
先生からのアドバイス通り、今はなるべく出費を抑えて将来フルサイズを使う時期に良いものを買ってあげられたらと思っています。
まとめ
以上、今回は子ども用の分数バイオリンについて紹介しました。
私たちはレンタルという結論に落ち着きましたが、ご家庭の状況によって答えは変わってくると思います。
うちは一人っ子ですが、下にお子さんがいて、お下がりとして使う場合にはまた違った考え方があるでしょうし。
また、購入した場合でも、買取サービスを利用したりオークションサイトに出品することで費用を抑えることは可能です。
うちの子も1/4へサイズアップするときには購入しようかと考えています。子ども時代に使っていたバイオリンを一つ残しておきたい気持ちもあるので。
みなさんも色々と検討してみてください。