保育園だとイイ子なのに家だとわがままな2歳児。理由はストレス?

2歳半の娘の子育てに奮闘中のかつかつ主夫@katsu2_shufuです。

最近、「なんでだろう」と疑問に思っていることがあります。それは、保育園だとイイ子にしている(らしい)娘が、家だとわがまま放題ということ。保育園と家でのギャップが凄すぎて戸惑っています。家での育児の仕方に問題があるのか?なめられているのか?なんて色々考えてしまうことも。

同じような疑問を抱いている方もいるかもしれませんので、今回はこの、「家と園でのギャップ問題」について考えてみたいと思います。

▼イヤイヤ期の対処法についての記事も書いています。

家での我が子=暴君

イヤイヤ期真っ盛りの我が子の傍若無人っぷりはこんな感じです↓

1.早朝、降り注ぐキックの嵐

我が家はダブルサイズの布団に川の字で寝ているのですが、早朝かなりの頻度でボコボコに蹴られます。理由はいまいち分かりません。嫌われてるのかな?(涙)

2.せっかく用意した料理を、放る。まるでゴミのように

我が家は基本僕が夕飯担当なのですが、子どもが小さいとレシピを考えたりするのも大変です。野菜や肉を食べやすい大きさに切ったり、スープはなるべく長く煮込んで柔らかくなるようにしたり。

そうやって作り上げた食事を引っくり返したり、嫌いな野菜を指でつまんで(ゴミのように)豪快に放り投げたりすることもしょっちゅう。宙に舞う野菜たちを見つめる無念さは筆舌に尽くしがたいものがあります。

3.気に入らないオムツは断固はかない

オムツは気に入っている柄しか穿いてくれません。我が家ではGoonのパンツタイプのオムツを使っているのですが、このオムツは一枚一枚絵柄が違っていて、様々な動物がプリントされています。で、最近は特定の絵柄のもの以外は嫌がるようになりました。「リスさん!」とか「イルカさん!」とか「ライオンこわい!ダメ!」とか。

何でも自分で選びたがるというか、おしゃれに目覚めてしまったというか。「こだわり」がどんどん強烈になってきているのを感じます。

▼自転車にも全然乗ってくれないのでいろいろ対策しています。

保育園だとかなりイイ子

preschool_image

上で紹介したように、家では「ちびっこギャング」と呼びたくなるほどの暴れん坊ぶりを発揮している我が子ですが、保育園ではかなり「イイ子」にしているようです。

担任の保育士さんの話だと、お友達にオモチャを貸してあげたり、先生が他の子に髪の毛を引っ張られていると助けてあげたり、園では「やさしい子キャラ」で通っているようです。オムツも着替えも自分でするし、外遊び用の靴もちゃんと自分ではいているとのこと。「それ、本当にウチの子ですか?」と聞きたくなるほどのイイ子っぷりです。

特に驚いたのは、給食の時間やおやつの時間にしっかり椅子に座って綺麗に残さず食べているということ。どうやらクラスでも一番くらいに給食を綺麗に平らげているようで、これは保育参観のときに僕たち夫婦も目撃しています。家だとまともに椅子に座ってくれないし、食べ歩きはしょっちゅうだし、食事は放り投げるし。給食に比べて自分の作る夕飯は美味しくないのかな、なんて思うこともあります。

家では全然ちゃんと食べてくれないんですと話した時には、保育士さんもかなり驚かれていました。この家と園での態度の違い、ギャップはなんなのでしょうね。

スポンサーリンク

理由はストレス?子どもだって色々我慢している

この家と園でのギャップ問題。原因の一つは、ストレスかもしれません。

保育園や幼稚園は集団生活ですので、家でのように我がまま放題ではやっていけません。保育士さんや幼稚園の先生たちも園でのルールを子どもに守らせようと試行錯誤されています。

保育園や幼稚園では、おもちゃなどはお友達とシェアしなければいけないし、給食やお菓子などは好きなものだけ食べるわけにはいきません。2歳、3歳、4歳と年齢が上がってくると、そのような園でのルールも多くなっていきます。集団生活をする上で、子どもながらに自分の欲求を抑えるために色々我慢しているんですね。全てが自分の思い通りにいくわけではないので、ストレスも溜まってしまうでしょう。

園で「イイ子」にしている子どもにとって、家というのはリラックスでき、甘えることが許される場なのかもしれません。

よく考えれば、大人だって家と外で態度が違うということはよくありますよね。一歩家の外に出れば、社会人として守るべき様々なルールに従って生活しなければなりません。電車やバスに乗る時も買い物するときも、やりたい放題は許されません。会社でも思い通りにいかないことは多いし、ときに非合理的な社内ルールに縛られたり、上司の理不尽な言動に悩まされることもあります。かつての日本の男たちが「亭主関白」などと言ってそれこそ家で暴君のように振る舞っていた(今もけっこういますね)のは、外で溜めたストレスのはけ口として家を利用していたという側面があるでしょう。よく昭和の映画やドラマ、アニメなどで見かける「ちゃぶ台返し」なんて、2歳児並みかそれ以下の暴挙ですよね。実際に「ちゃぶ台返し」があったかどうかは分かりませんが、フィクションの世界であのような場面が描かれるというのは、家では何をしても許される家父長的空気が現に存在していたことの表れでしょう。

少し話が逸れましたが、家の外で集団のルールを守ろうと努力している我が子の姿を想像すると、とても愛おしくなります。外で精いっぱい頑張っているなら、多少の我がままや甘えも許してあげたいとも思います。家が子どもにとって息抜きの場になっているならそれはそれで嬉しいですし。

スポンサーリンク

家と園でのギャップを埋める方法を「PARENTS」から学ぶ

parents_curry▲ステフィン・カリーが表紙の「PARENTS」5月号

子どもにとって家が息抜きの場になっているならそれはそれで嬉しい、なんて上で書きましたが、とはいえ、程度ってものがありますよね。暴君のような振る舞い全てを野放しにするのは「しつけ」的にあまりよろしくないようにも思います。

子どもにストレスをかけず、だけど園でのようにちゃんと食事してくれたり、着替えてくれたりしたら育児に奔走する我々にとってこんなに素晴らしいことはありません。しかしそんなことは可能なのでしょうか。

「PARENTS」というアメリカの育児専門雑誌のwebサイトparents.comで、子どもの家と保育園、幼稚園での態度の違いについて書かれた記事がありました。

parents_web

そこでは、家と園で異なる子どもの態度をどう橋渡しするかについて、次のような方法を紹介しています。

リラックスできるルーティンを作る

園から帰宅後の子どもをリラックスさせるためのルーティンを作ると良いとのこと。

例えば、

  1. 帰宅後に肩もみをしてあげる
  2. 一定時間squishy ball(ストレスボール)を握らせる
  3. シャボン玉をさせる
  4. 外で15分ほど走らせる

「肩もみ」はリラックス方法の定番ですね。子どもとのスキンシップにもなっていいかもしれません。

「ストレスボール」というのは不思議な感触のボールのことで、ニギニギしているとリラックスできるとのこと。以前NHKの「おはよう日本」でも紹介されました。

「シャボン玉」はちょっと意外ですね。深呼吸することで身体がリラックスでき、イライラも抑制されるそう。

「外で走る」のもイライラ解消には効果的だとのこと。ただ、お迎え後に子どもを外で走らせるというのは実行不可能な人も多いでしょうね。夜にお迎えという人もいるでしょうし。その場合、家の中で体操したり、何かしら体を動かすといいかもしれません。

これらをそのまま実行するのも難しいかもしれないので、各家庭でアレンジしてみるといいと思います。その中で子どもが気に入ったものを日々のルーティンにすれば、「園の自分」から「家の自分」へと子どもをスムーズに移行させる手助けになりそうです。

園のルールを真似る

保育園や幼稚園では様々なルールがありますよね。保育士さんや幼稚園の先生に園でどのようなルールがあるかを尋ねてみて、それらを家用にアレンジしてみるのもいいかもしれません。おもちゃを片付けるときの方法や、食事の時の座り方など、参考にできることはたくさんあるはずです。

食事を食べ始めるときの掛け声や大声を出してほしくないときの言いきかせ方など、保育園、幼稚園で使っているものと同じ言葉を使うというのも良いでしょう。おもちゃを片付けるときに園で歌を歌っているなら、家でも同じ歌を歌ってみたり。

もうすでにみなさんやっているかもしれませんね。

ただ、保育園のルールを家でもガチガチに適用してしまっては家でもストレスを抱えてしまうことになりかねませんから、その辺は子の様子を見ながら適度にアレンジすることをおすすめします。

保育園・幼稚園で発揮される集団の力

保育園や幼稚園では集団の力を利用することも多いです。例えば食事の時間、まだ遊んでいたい子が一人いたとしても、他の子たちが席につくとそれに倣って自分も席についたりします。子どもとはいえ、周りの目というものはある程度気にしているんですね。

家に年上のお兄ちゃんお姉ちゃんがいる場合、その子たちを見本にさせて、なかなか言うことを聞かない下の子に真似させてみたり、親が率先して見本を見せたり、色々工夫すれば効果があるかもしれません。

我が家では、子どもが食事を食べてくれないとき、「(保育園のお友達の)〇〇ちゃんも今頃きちんとお夕食食べてるよ」と言ってみたり、保育園に行く際グズっていると、「(同じマンションの)〇〇ちゃんもお出かけするよ!おはよう言おう!」と声を掛けたりしています。他の子たちを意識させて、こちらの求める行動をとる動機付けにしようという目論見ですが、今のところそれなりの効果を発揮しています。

園の先生に家での様子を伝えておく

preschool_teacher

parents.comでは、家と園の橋渡しをするために先生たちの力を借りることも勧めています。たとえば、家で食事するときに行儀よくお座りできていたことを先生に伝えておきます。すると先生は園で「〇〇ちゃん、おうちで大っきいお姉ちゃんみたいにお座りできたんだってね!今日もおうち帰ったらちゃんとお座りできるかな?」などと子どもに話してくれるかもしれません。そうすると、子どもの頭の中で園と家の2つの世界を上手く融合させることができます。また、食事のときはきちんとお座りしなきゃいけない、というルールが片方の世界でだけ通用するものではなく、普遍性を持つルールであることも理解できるようになります。結果として、園の先生にもママパパにもほめてもらえることが分かれば、ルールを守ったときに得られる結果も子どもの中で明確になり、お行儀よくする動機付けにもなるでしょう。

連絡帳を上手く利用したり、お迎えのときになるべく先生たちに話しかけて園での様子を聞いてみたり、日ごろから園の先生たちとコミュニケーションを取ることで、園と家でのギャップを橋渡しできるといいですね。

僕は保育参観のときに担任の保育士さんに家での様子をもっと詳しく知りたいと言われました。連絡帳には、子どもに特に変わったところがなければ毎回同じことを書いていたのですが、これからはもう少し家での子の様子を書いていこうと思っています。

▼保育士さんにもイヤイヤ期の対処法について伺ってきました。

まとめ

イヤイヤ真っ盛りの我が子ですが、この記事を書いていて家の外で子どもながらにいろいろと我慢して頑張っているんだなということに思い至りました。家庭が子どもにとって少しでも安らげる場になるよう意識していこうと思います。

ただ、ある程度家で甘えさせてあげるにしても、最低限のルールを覚え込ませる事も大事ですよね。生活する上での様々なルールを教えてくれる保育園と家をいかにしてスムーズに橋渡ししていくか、夫婦で相談しながら自分たちなりに試行錯誤していきたいと思います。

この記事が少しでも子育て中のみなさんの参考になれば幸いです。

ではでは。

こちらの記事もおすすめです

スポンサーリンク