先日、妻と一緒に2歳の娘の保育参観に行ってきました。
クラスで子どもたちと過ごした後、担任の保育士さんとの面談があったのですが、そのときにイヤイヤ期の子どもへの対応方法>についてとても参考になるアドバイスを頂いたので紹介したいと思います。
▼イヤイヤ期の期間や原因、接し方などについてはこちらにまとめています。
関連記事:イヤイヤ期とは?接し方と対処法についての実例紹介。
保育士さんは保育のプロ
イヤイヤ期真っ盛りの我が子に手を焼いている私たち夫婦ですが、よく考えてみると2歳児クラスの保育士さんたちは毎日大勢のイヤイヤキッズたち(約20人)と過ごしているわけです。
クラス全員が、魔の2歳児、悪魔の3歳児などと呼ばれる可愛くも手強い子どもたちというのは想像するだけで鳥肌が立ちます。
娘一人でも四苦八苦状態の私たちからするとちょっと信じられません。子育ての大変さを理解している人なら、保育士さんたちの日々の仕事の難易度の高さ、大変さはよく分かるでしょうね。まさに保育のプロです。
経験豊富な保育士さんであれば、イヤイヤ期の子どもへの対処法についても一家言お持ちのはず。これは聞かない手はないと思い、タイミング良く訪れた面談の機会を利用して質問させていただきました。
質問したのは高校生のお子さんがいらっしゃる保育士さん。娘のクラスの担任の方です。
イヤイヤ期の子どもへの対応方法で大事なことを大きく分けて3つ教えてくださいました。
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保育士さんのアドバイス|イヤイヤ期の対応方法
本人に選択させる
まず、本人に選択させることが大事だと言われました。毎日の保育の中でもどの遊具を使うかなど、可能な限り子どもたち自身に選ばせるようにしているそうです。
これは日々私たち夫婦も感じていたことで、娘は2歳を過ぎた頃から、着る服や保育園に履いていく靴、食事のときに使う食器まで全て自分で選びたがるようになりました。
例えばイチゴ柄の服が娘のお気に入りだから「今日はこれ着ようか」と渡しても全然着てくれず、他の柄のものとイチゴ柄のものと二つ渡して「どっちにする?」と尋ねると「こっち!」と言ってイチゴ柄の服を着てくれたりします。
結局、何を着たいとか、何を使いたいということ以上に、自分で選ぶという行為自体が本人にとって価値があるのかもしれません。
普段自分たちが実践していることのお墨付きをもらえた感じがして、自信が持てました。
見通しを持たせる
2つめのアドバイスは見通しを持たせること。
この時期の子どもは場面の切り替えが苦手です。何かに熱中しているときにそれを妨げられると物凄いストレスを感じるようです。
我が家でも、パズルに熱中している娘に「ご飯できたから食べよう」と言ってもすぐには動いてくれません。無理やりパズルを取り上げようものなら癇癪を起こして泣き叫びます。
このようにすぐに次の行動に移ることが苦手な時期には、事前に「そろそろご飯だからもうちょっとしたらお片付けしようね」と伝えておくことが重要とのこと。
見通しを持たせることによって子どもも心の中で準備することができ、スムーズに次の行動に移ることができます。
実際に保育参観当日も、給食の時間に私たち夫婦が面談室に移動する前に「ちょっとパパとママとお話ししてくるね。すぐ戻ってくるからね」と保育士さんから娘に伝えてくれていたそうです。
事前に伝えてくれていたことによって、それまで一緒に遊んでいた私たち夫婦がいなくなっても娘が泣くことはありませんでした。
段々と言葉の理解も進んでくる時期なので、このように事前に声をかけて見通しを持たせるというのは有効だと思います。我が家でも早速実践していて、かなり事がスムーズに運ぶようになっています。
癇癪を起こした時は落ち着くまで放置する
イヤイヤ期の子どもと言えばよく癇癪を起します。そうした時は放置するのも一つの手だそうです(もちろん完全に無視するのではなく様子を伺いながら)。
これは経験上とてもよく分かるのですが、癇癪を起こしたときの子どもって何を言っても無駄だったりします。こちらがさらに叱ったりすれば、鳴き声もエスカレートするばかり。
そういったときは声もかけず、見守って時間を置くことが大事とのこと。ある程度時間を置けばだんだんと気持ちも落ち着いてくるものです。そのタイミングで声をかけ、何か違うことに気をそらしてあげたりするのがコツだそうです。
普段から保育園の送迎時などに癇癪を起して床に寝そべって足をバタバタさせている子どもを見かけるのですが、保育士さんたちはそういった子に声を掛けるタイミングが絶妙なんですよね。
ひとしきり泣いて、少し落ち着いたころを見計らって対処しているんだと思います。
今回面談した保育士さんもこれまで「手の付けられないくらいイヤイヤが凄い子がたくさんいましたよ」とおっしゃっていて、色々な子どもを見てきてこういった細かなスキルを身につけているんだなぁと頭の下がる思いでした。
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まとめ:淡々と続けていくことが大事
以上、イヤイヤ期の子どもへの対応方法について3つのアドバイスをもらいましたが、一番印象に残ったのは最後に保育士さんに言われた「こういったことを淡々と続けていくことが大事です」との言葉。
イヤイヤ期に限らず、子育てには完璧に成功するノウハウなどありません。
私たち親はネットで検索したり子育て中の友達に相談したり、様々な方法を駆使して直面している問題の対処法を探します。それらがとても有効なものだったり、参考になるものだったとしても、それで万事解決するわけではありませんし、また新たな悩みが生まれます。
そしておそらく子育ての悩みというものは一生続きます。
今回、保育士さんから参考になるアドバイスをもらいましたが、これらがすべてうまくいくとは限りませんし、現にうまくいかないこともあります。
ただ、それに一喜一憂していてはストレスばかり増えて子育てが苦しいものになってしまいます。親がどうあがいても子どもを思い通りにコントロールすることなど不可能ですからね。
特にイヤイヤ期の子どもに完璧に言うことを聞かせるなんて無理ゲーです。
自分たちにできる限りのことを淡々と続けていく。親としての心構えを保育士さんに教えてもらった気がしました。
とはいえこの時期の子育ては本当に大変ですから、イライラしたり叱りすぎて自己嫌悪に陥ったり、気分の浮き沈みがあるのは当然ですけどね!
以上、かつかつ主夫でした。
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保育園と家で態度がまるで違う我が子に戸惑う日々。その原因を探ります。
>>保育園だとイイ子なのに家だとわがままな2歳児。理由はストレス?
ついにイヤイヤ期卒業?イヤイヤ期はいつ始まりいつ終わるのか、発達心理学の本などを参考に考えます。
>>イヤイヤ期はいつからいつまで?うちは1歳から始まり4歳で終わったよ(たぶん)。
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