おもちゃのピアノ(トイピアノ)には、ボタンを押すだけで曲が流れるものや、キャラクターものなど様々な種類があります。1、2歳くらいの子どもの遊び道具としてプレゼントするのであれば、多機能なトイピアノの方が興味を引きやすいという面もあるでしょう。
一方で、より本格的なものが欲しいという方にはピアノの機能だけを備えたシンプルなトイピアノをおすすめします。鍵盤数が多ければさらに良いでしょう。
我が家では、娘の2歳の誕生日にカワイ(KAWAI)のミニピアノをプレゼントしました。楽器メーカーのカワイが製作しているだけあって音程は正確ですし、専用の楽譜もあるので大人も一緒に楽しめます。
3歳になってからは「ドーレーミー」と音程を確かめながら弾いてみたり、熱唱しながら弾き語りしたりと遊び方も変わってきました。年齢に応じて長く使えそうですし、とても満足しています。
以下、カワイのミニピアノを選んだ理由や実際に使ってみた感想をまとめました。
▼購入したのは『KAWAI ミニピアノ P-32』
目次
カワイのミニピアノを選んだ7つの理由
まずは、いくつもあるトイピアノの中からなぜ私たちがカワイのミニピアノを選んだのか。その理由を挙げていきます。
シンプルな機能(ピアノのみ)
トイピアノには電子タイプの多機能な商品も多く出ていますが、娘にはなるべくピアノを弾くことだけに集中してほしいと考え、ピアノ機能のみのミニピアノを選びました。
多機能なものだと、それらに興味を奪われてピアノを弾くことに集中できない気がしたのと、ボタンを押すと曲が流れるおもちゃはすでに家にあったからです。
正確な音程
トイピアノを選ぶ上で大きなポイントだったのは、正しい音程が出せるかどうか。最初だからこそ、なるべく正確な音を聴かせてあげたいと思っていました。もう少し大きくなったらピアノを習わせたいという希望も持っています(4歳からバイオリン教室に通っています)。
カワイのミニピアノの特徴の一つは正確な音程が出せるということ。基準音からプラス10セント、マイナス20セント内に入るように音が調律されています。
※基準音Aは現在主流となっている442HZを採用。セントは音程を測定するための単位で半音の100分の1。
音源はアルミパイプで、KAWAIのホームページによると音程は半永久的に狂うことはないそうです。
鍵盤の多さ
鍵盤の多さもポイントでした。我が家で買ったKAWAI ミニピアノ P-32は鍵盤が32鍵あり、大人が弾いても楽しめます。
子どもと一緒に遊ぶときに親が飽きてしまうことってよくありますよね。親も楽しめるというのはけっこう大きなポイントだと思います。
雨の日の休日などは室内遊びがメインになるので、こちらも楽しめないとなかなか辛いです。
32鍵だと表現の幅がグンと広がるので、ある程度ピアノが弾ける人なら飽きることなく子どもと一緒に楽しめると思います。
※カワイのミニピアノには25鍵タイプもあります。
▼カワイのミニピアノ(32鍵タイプ)の演奏デモ。両手で弾けます。
小さな手にもフィットする鍵盤
カワイミニピアノの鍵盤は学校などで使用されている鍵盤ハーモニカ(ピアニカ等)と同じサイズ(ミッドサイズ)を採用しています。
小さな手にもなじむので、子どもも弾きやすいのではないかと思います。
日本製
日本で流通している玩具の多くは海外で作られたものが多いですが、カワイのミニピアノは日本製です。素材、塗料等は安全なものを使用しているとのこと。
日本製であるからと言って必ずしも安全であるとは言えませんが、なんとなく安心できるという人は多いでしょう(私も日本製と書かれていると若干、信頼感が高まります。世代的なものでしょうか)。
小さな子どもが使うものですから、安心して使えるかどうかは重要なポイントです。
30年の歴史
楽器メーカーのKAWAIが初めてミニピアノを発売したのは1985年です。30年以上の歴史があるのですね。
ちなみにKAWAI(河合楽器製作所)の設立は1927年。同年にはすでにピアノ第一号を販売しています。
90年以上の歴史を誇る楽器制作会社が作った商品であるという事実は、信頼感を高めてくれます。
参考:カワイピアノの歴史
辻井伸行
カワイのミニピアノといえば、以前、ピアニストの辻井伸行さんが子どもの頃に使っていたということで話題になりました。
辻井さんがヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールに優勝したのが2009年。当時、幼少時代の辻井さんの映像がテレビで何度も流れ、そのときに使っていたのがカワイのミニピアノということで認知度が上がりました。
著名なピアニストが幼い頃に使っていたとなれば、なんだかんだで箔がつきます。
▼辻井伸行さんが子どもの頃に使っていたミニピアノ
カワイのミニピアノを使ってみた感想
続いて、実際にカワイのミニピアノを使ってみた感想です。
最初はとにかく音を楽しむ
我が家では娘の2歳の誕生日プレゼントとしてカワイのミニピアノを買いました。
※我が家で購入したものは3歳以上向けです。
最初のうちはバンバン鍵盤を叩いてただ音を出すことだけを楽しんでいて、しばらくすると鍵盤を1つ1つ順々に押すように。
左から右に行くにつれて音が高くなっていくことをなんとなく理解していった気がします。
当然ながら2歳くらいですと、よほどの天才でない限りまともに曲を弾くなんてことは不可能です(ちなみに幼少時代の辻井伸行さんが演奏している映像は、彼が当時2歳7ヶ月の頃のものだそうです)。
まずは、鍵盤を押すことで音が出るというシンプルな面白さを味わってもらえれば十分ではないかと思います。
本格的な手触り感
カワイのミニピアノは、楽器メーカーが作っているだけあって鍵盤を押した時の感覚なども本物のピアノに近いものがあります。
少し強めに鍵盤を押さないと音が鳴りませんが、子どもはけっこうバンバンと強めに弾くことが多いので、ちょうど良いのではないかと思っています。
使っているうちに娘もだんだんと力の加減が分かってきたようで、3歳を過ぎたころからは叩きまくるということはなくなっていきました。
愛着が湧くおしゃれなデザイン
カワイのミニピアノはデザインがおしゃれです。私たち夫婦がいかにも子ども向けといったガチャガチャしたデザインが好きではないというのもありますが、本物のピアノをそのまま小さくしたようなシンプルなフォルムが気に入っています。
我が家で購入したのはKAWAI ミニピアノ P-32。
色はレッドを選びました。我が家では娘の他のおもちゃとは異彩を放つ存在感です。
やっぱり見た目がカッコ良いと愛着が湧きますね。デザインに関して娘がどう思っているかは不明ですが、少なくとも親としてはとても気に入っています。
デタラメながらも歌いながら弾くように
娘が3歳になってからは保育園で覚えた歌やオリジナルソング(娘作)を歌いながら弾いて遊ぶようになりました。弾き語りみたいな感じです。
ミニピアノに乗せた円柱の積み木をマイクに見立てて熱唱しています。おそらくテレビで音楽番組か何かを見て覚えたのでしょう(笑)。
もちろん演奏はデタラメですが、この時期は楽しんでくれるのが一番だと思っているので親としても嬉しいです。
音が大きすぎるときはどうする?
マンションやアパートに住んでいる方などは音の大きさが気になるかもしれません。
音が少し大きいかなと思う場合には、屋根付きタイプであれば屋根を閉じる、屋根のないタイプであればミニピアノの上面に開いている穴を本などでふさぐと音が小さくなります。
▼穴をふさぐことで音の大きさを調節できます。
弾く時間帯に気を付ければ、近所迷惑になるほど大きな音が出るわけではないと思います。
大人も一緒に楽しめる
我が家で購入したカワイのミニピアノは鍵盤が32鍵のタイプ。簡単な曲なら両手で演奏できてしまいます。
私はそれほど弾けないのですが(一応小学校時代にピアノは習っていましたが・・)、妻が高校までピアノを習っていてかなり上手に弾けるので、保育園で習った歌(ドレミの歌、チューリップ、ひなまつり、七夕の歌etc)を妻が弾き、娘が歌ったりもしています。
3歳半頃からは、そろそろ音階を教えてもいいかなと思い、ドレミの音を確認しながら一緒に弾いて楽しみました。
4歳になってからはバイオリンを習い始めたこともあり、音階を聞き分けることができてきました。そしてある日突然、バイオリンの発表会のために練習していた「きらきら星」を娘がミニピアノでも弾きはじめ、妻と目を丸くしてビックリ。
たどたどしい演奏ですが、音がずれたら自分で修正しながら1曲弾いています。この時期の子どもの成長スピードには驚かされますね。
▼ミニピアノ専用の楽譜もあります。
ラインナップ
カワイのミニピアノは種類も豊富。商品ラインナップを紹介します。
KAWAI ミニピアノ P-32 (赤)
我が家で購入したのはKAWAI ミニピアノ P-32。鍵盤数は32鍵です。カラーはレッドを選びました。色合いはとても鮮やか。初めてこのピアノを目にしたときの娘の嬉しそうな表情は忘れられません。
▼2017年発売。前のバージョンと比べて鍵盤の強度が増していて、付属の脚が3本から4本になっています。
KAWAI グランドピアノ
屋根が開くグランドピアノ型のミニピアノはやはり見た目に高級感がありますね。
▼こちらは温かみのある木目調のデザインのグランドピアノ。
▼ブラックはまさに「小さなグランドピアノ」といった感じです。
KAWAI アップライトピアノ
2015年にカワイミニピアノの発売30周年を記念して発売されたアップライト型のミニピアノ。他のタイプに比べて高さはありますが、たて型ということでスペースを取りません。
カラーはブラックとホワイトの2種類
KAWAI ミニピアノ P-25 (ピンキッシュホワイト)
こちらは根強い人気を誇る鍵盤数が25鍵のミニピアノ。ピアニストの辻井伸行さんが幼少期に使っていたのはこのタイプです。
2009年に辻井さんがコンクールで優勝したときにはかなり売れしたそうです。
▼25鍵タイプの演奏風景。両手でもなんとか演奏できます。
まとめ|プレゼントにもおすすめ
以前はトイピアノといえば、「どうせおもちゃのピアノでしょ」くらいにしか思っていませんでしたが、あなどってはいけませんね。
楽器メーカーが作っているだけあって、カワイのミニピアノは大人でも楽しめるレベルでした。私も久々に両手弾きの練習をしています。
最近娘は「ドーレーミー」と自分で口ずさみながら鍵盤を押すようになってきました。
今後ピアノを習わせることも検討しているので、導入として、とても良い買い物ができたと満足しています(4歳から習っているバイオリンの伴奏にも使っています)。
我が家では娘の2歳の誕生日プレゼントとして購入しましたが、クリスマスや出産祝いなどにもおすすめです。
この記事がミニピアノの購入を検討されている方の参考になれば嬉しいです。
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