銀歯が取れたので白い詰め物(コンポジットレジン)に変えてもらった話。

歯科恐怖症のかつかつ主夫です。

以前、20年ぶりに歯医者に行ってきた話というブログ記事を書きました。なぜ虫歯があるにもかかわらず、20年間も歯医者に行かなかったのかというと、まあ端的に歯医者が大嫌いだからなんですが、運悪く銀歯が取れてしまったので行かざるを得ませんでした。

そして先日、以前とは別の箇所の銀歯が取れてしまうという不幸に見舞われ、再び大嫌いな歯医者に行くはめに。今回は銀歯ではなくコンポジットレジン(光重合型レジン)なる白い詰め物に変えてもらいました。

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フルーツグラノーラは銀歯の敵!?

銀歯が取れた(二度目)状況について軽く説明しておきます。

前回銀歯が取れたのは、カルビーのフルグラというものを食していたとき。中に含まれているドライフルーツのグミのようなものの粘着力がなかなかのもので、それが銀歯に付着した結果、持っていかれてしまったものと思われます。もう二度と食うもんか!とその時は思ったものの、いかんせん私、このフルグラというシリアルが大好物でして、未だにやめられずじまい。再び銀歯が取れるなどということがないように、牛乳をかけた後しばらく置いて少し柔らかくなるまで待ち、慎重に、ゆっくりと食べるように心がけているのですが、ほぼ毎朝食べているとさすがに飽きてきます。

ということで、先日、趣向を変えてカルビーではなくケロッグから発売されておりますフルーツグラノラという、似たような商品を購入し食してみたところ、食感がカルビーのフルグラとは異なっていて、これはこれでいい感じ。味もまあまあ。しかしこの選択が誤りであることに気がつくのにそう時間はかかりませんでした。このフルーツグラノラとかいうやつ、めっちゃくちゃ硬いんです。いや、全てが硬いわけではないのですが、シリアルの中に含まれているレーズンの硬さが半端ないのです。まるで石ころを噛んでいるような感覚。

嫌な予感がしつつもせっかく買ってきたのだからと食べまくっていたある日の朝、口の中に突如訪れた異物感。相変わらずレーズン硬いなぁ、なんて思いつつ噛み噛みしていたのですが、なんだかいつもと感覚が違うような・・・口の中に手を突っ込んでみると、金属の欠片。ああ、銀歯ね。平静を装いつつ、再び地獄の歯医者通いが始まることを想像し絶望的な気分に。夜、歯医者のドリル音が耳鳴りのように脳内に響き渡りほとんど一睡もできず(メンタル弱すぎ)。まあでもとりあえず、飲み込まなくて良かったっす。

銀歯が取れてしまったのは、上顎の左、前歯から数えて6番目に生えている上顎第一大臼歯(じょうがくだいいちだいきゅうし)という名称の歯です。おそらく20年以上前に詰めた物ですので、とっくに耐久年数は過ぎていたものと思われます。逆にこれまでよく持ったなぁという印象です。

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銀歯などの歯の詰め物が取れたらどうするか

詰め物を元の箇所に戻すのはNG

銀歯などの歯の詰め物が取れたとき、まず気を付けなければならないのが、詰め物を元の箇所に戻さないということです。そんなことをしてもすぐに取れてしまう可能性が高いです。一度くっついたように見えても、また外れてしまい誤って飲み込んでしまうこともありますので、やめましょう。

取れた詰め物は保管しておく

取れた詰め物はできる限り保管しておいた方が良いです。歯医者に行ったときに「取れた詰め物はお持ちですか?」と必ず聞かれます。

銀歯などの金属の詰め物の場合、変形していたり劣化していなければ、消毒して元の箇所に戻すことが可能です。ただ、これは比較的新しい詰め物の場合で、4、5年以上経過してしまっているものは劣化していることがほとんどなので新しい詰め物に取り換えることになると思います。また、虫歯がある場合は該当箇所を削ることになり、それに伴って詰め物の形も変わってくるので新しい詰め物に交換となります。

私の場合、取れた銀歯は20年以上前の代物、さらに銀歯をはめ込んでいた箇所が少し黒ずんでいて虫歯になっていたので当然新しい詰め物に交換しました。

なお、詰め物は無くしてしまわないように、タッパーなどの容器に保管しておくことをおすすめします。

熱い物や冷たい物など、温度差のある食事はやめておく

銀歯などの詰め物が取れた箇所は知覚過敏になっている可能性があり、熱い物や冷たい物を食べたり飲んだりした時に痛みを感じる場合があります。

詳しく説明しているサイトがあったので引用します。

取れた詰め物が神経のある歯の場合、詰め物が取れると象牙質が露出します。象牙質には神経につながる管(象牙細管)があり、この象牙細管が露出すると痛みを歯の神経(歯髄)に伝えやすくなります。例えば根元に詰めていたプラスチックが取れた時、根元の部分は歯髄までの象牙細管の距離が短く、温度差のある刺激が痛み(知覚過敏)として感じやすくなります。

(引用元:歯医者が教える歯のブログ

私も熱いスープや冷えたミカンなどを食べた時に嫌な痛みを感じました。なるべく熱い物や冷たい物は避けた方が良さそうです。もしそれらを食べたり飲んだりする場合は、詰め物が取れた歯を使用することは避けた方が良いでしょう。

早目に歯医者に行く

銀歯などの詰め物が取れたら早目に歯医者に行きましょう。私はそのまま放っておこうかと迷いまして(歯科恐怖症なので)、色々ネットで調べてみたんですが、詰め物を詰めていた歯というのは元々虫歯があり、それを削った箇所なので普通の歯よりも弱く、どうやら放置していると虫歯が進行してしまうようです。さすがの私も観念し、すぐに大嫌いな歯医者を電話予約しました。

ちなみに、歯医者に行くまでの間、詰め物が取れた箇所は念入りに磨くことが重要です。

歯科医が監修しているサイトからの引用も載せておきます。

銀歯が取れた歯は、以前に虫歯治療で削っている歯のため、象牙質(ぞうげしつ)が露出しています。象牙質が露出していると他の歯よりも虫歯になりやすいため、いつも以上に念入りに歯を磨いてください。

歯医者に行くまでに時間が空くと、その間に新しい虫歯ができてしまうこともあるので注意が必要です。

(引用元:クレプラ

万が一詰め物を飲み込んでしまったら

万が一銀歯などの詰め物を飲み込んでしまっても、数日後には便と一緒に排出されるようです。詰め物の成分も直ちに人体に悪影響を及ぼす類のものではないようです。

ただ、詰め物を誤って飲み込んでしまった後に咳き込むことなどがあったりした場合は注意が必要です。

取れた詰め物を飲み込んだ後、咳き込んだり、喉に異物感が出た場合、気管(誤嚥)に入っている可能性があります。
その場合は注意が必要です。内科でレントゲン検査が必要です。ほとんどの場合は咳の勢い(咳反射)で外に排出され食道に入りますが子どもや高齢者で咳反射が弱い方は気管に入りやすくなります。また、成人でも気管にスポッと落ちてしまう場合もあります。

(引用元:歯医者が教える歯のブログ

詰め物を飲み込んだ後に咳が出るなどの異変を感じたら、すぐに病院に行きましょう。

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銀歯が取れた箇所の虫歯を治療しました(麻酔なし)

銀歯が取れた後に鏡で確認すると、ポコッと空いた穴ぼこの縁の辺りが黒ずんでいまして、前回の経験から、明らかに虫歯であることが分かりました。またあの恐ろしいドリルの餌食になるのかと思うと尻込みしてしまいますが、なんとか勇気を振り絞って歯医者を電話予約。ネットで事前に調べ、以前治療してもらった歯医者さんとは別の所に電話してみたところ、運よく電話したその日に予約が取れ、逝って参りました。

持ってきた銀歯を見せ、外れた箇所に合わせてみましたがやはり上手く嵌らなかったようで、新しいものに変更することになりました。

と、その前に銀歯が外れた箇所の虫歯の治療です。

虫歯のレベルがさほど高くなかったのでしょう、麻酔なしで歯の治療に突入しました。

「痛かったら麻酔しますので」と言われ、「痛くなる可能性があるなら最初から麻酔して下さい!お願いします!」と心の中で泣き叫んでいたんですが、どうも私、こういう時に見栄を張ってしまう悪い癖がありまして「ああ、大丈夫です」なんて余裕かましてしまいました。

で、途中からやっぱり痛くなってきました。あの忌わしきドリル音を聞いているだけでも心中穏やかでなかったところ、鋭いキーン!とした痛みに襲われたらもう泣きっ面に蜂、生き地獄(大げさ)です。

痛みがいよいよ本格化してきた頃、

「痛いですか?」と先生。

「ふががが」

「はーい」

はーい、じゃないっすよ!口の中に色々突っ込まれている状態で「痛い」なんて言えるわけないでしょーが!

まあ、そんなこんなで、虫歯治療の耐えがたきを耐え忍びがたきを忍び、魔の時間は過ぎ去りました。

白いやつ(コンポジットレジン)に変えてもらった!

続いて新しい詰め物の装着です。事前に何も聞かされていなかったのですが、新しくコンポジットレジン(光重合型)という詰め物に交換してもらいました。最近の歯科治療で頻繁に使用されているものらしく、虫歯治療後の歯にレジンを詰めることはレジン充填と呼ばれています。

コンポジットレジンとは?

私のように20年も歯医者に行っていなかった者としては、「コンポジットレジン」なんて聞いても一体それが何なのかさっぱり分かりませんでした。というか、歯医者さんから特に説明もありませんでしたしね。

虫歯治療後の詰め物=銀歯っていう時代ではないんですね。

で、コンポジットレジンとは何なのか、調べてみました。

コンポジットレジンとはセラミック(ガラス)とモノマー(プラスチック)の 複合材料のことです.使用目的は,虫歯を歯医者さんで削ってもらった後の 歯の詰め物として使用されます.昔は金属が使用されていましたが, 現在はこのコンポジットレジンやセラミックスによる修復が主流になっています。

(引用元:大阪工業大学 歯科用コンポジットレジンの疲労強度に関する研究

コンポジットレジンは、比較的小さな虫歯を治療した後の詰め物として使用されます。今回治療してもらった私の虫歯は比較的小さ目の虫歯(C1とC2の中間あたり?)だったようで、銀歯ではなくこちらを採用してくれたんだと思います。

コンポジットレジンの治療方法

コンポジットレジン(光重合レジン)の治療方法を簡単に説明します。

まず、歯を削った箇所の表面に接着剤を塗り、そこにコンポジットレジンという合成樹脂を詰めます。

そこに専用のLEDなどの可視光線を照射することでレジンを硬化させます。

最後に噛み合わせなどを微調整して終了となります。

治療の最中、私は何をされているのかさっぱりわからず、なぜ光を当てられているのかも意味不明だったんですが、後で調べて納得しました。

コンポジットレジンのメリット

コンポジットレジンによる治療の最大のメリットは、見た目が目立たないことでしょう。一目見ただけでは詰め物をしていることに気が付きません。

治療が短期間で終了するのも良いですね。私は2、3日通院する覚悟でいたのですが、1日で終わったので驚き、「え、もう終わりってことですか?」と歯科衛生士の方に聞き返してしまいました。てっきり新しい銀歯を作るための型をとっていたのだと勘違いしていたんです。銀歯だと、型をとってから銀歯を作り、被せるので、少なくとも2日はかかります。私の場合、当日に予約の電話をしてその日に治療が終了したので、より短く感じました。

治療費が安いというのもコンポジットレジンのメリットの一つでしょう。ほとんどの場合、保険適用(3割負担)となるので、費用は1500円ほどしかかかりません(保険外の場合は1万円から5万円ほどすることもあるようです)。

コンポジットレジンのデメリット

コンポジットレジンのデメリットも挙げておきます。

コンポジットレジンは、時間が経過すると変色してしまい、見た目が悪くなってしまうことがあります。まあ個人的には、変色しても銀歯に比べれば見た目的にまだましだと思いますが。

金属やセラミックに比べて強度が弱いというデメリットもあります。噛み合わせが強かったりすると、欠けてしまうこともあるようです。

また、歯科医の技術力の差によって出来不出来が左右されるなどとも言われています。私たちにできることと言えば、事前に情報収集し、評判の良い歯科医を探すことくらいでしょうか。

まとめ

歯科恐怖症の私ですが、歯の詰め物が取れてしまってはさすがに歯医者に行こうという気になります。中には何年も放置しているという人もネット上に見かけましたが、色々調べてみるとやはりリスクが大きいと思います。みなさんも、歯の詰め物が取れてしまったらなるべく早目に歯医者に行きましょう。

もし、元々銀歯を詰めていたところにコンポジットレジンが使用できるなら、おすすめです。白いので目立たないですし、治療も短期間で終ります。歯医者さんに相談してみて下さい。

では、長くなりましたのでこの辺で。

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