少し前の話ですが、家族三人で伊豆シャボテン公園に行ってきました。
当時娘は1歳9ヵ月。イヤイヤが本格化し始めた時期だったので少し不安だったのですが、珍しい動物やサボテンを見て大興奮。
雨が降っていたんですが、屋内施設も充実しているので、とても楽しめましたよ。
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シャボテン公園は動物7割、サボテン3割
伊豆シャボテン公園と聞くと、サボテンがメインの施設だと思う方がほとんどだと思いますが、実はそうでもありません。というか、ハッキリ申し上げると、どちらかと言うと動物園です(笑)
僕も今回行ってみて正直驚きました。入園口から入るとすぐにチンパンジーいますからね。
シャボテン公園にチンパンジーですよ。かなり衝撃的でした。
▼い、いきなりチンパンジー!
▼カピバラとウミガメの2ショット!
カンガルーの丘という所では、小さくて可愛らしいワラビーや大きなクロカンガルーたちが放し飼いにされています。
▼まさかのカンガルーの放し飼い!まったりとくつろぐ姿を間近で見られます。
僕は小学校6年生の頃の移動教室で行って以来だったので記憶が曖昧だったのですが、こんなに動物だらけだったかなぁという印象です。
なんかいろんなサボテンを見た記憶はあるのですが・・・。
いろいろと迷走し、コンセプトがぶれてきてるのかなぁと思いきや、そうでもないようです。
開園間もない1961年に第1回「動物まつり」なる催しが開催されています。当初からサボテンと動物達が共生してきたのですね。
ただ、動物がだんだんと増えてきて、サボテンの存在感を凌駕してきているというのは事実のようです。
シャボテン公園の方のインタビュー記事を見つけたので引用させていただきます。
なんで名前に「動物」って入ってないんですか? こんなにいるのに!
「伊豆シャボテン動物公園ですか? ハハハ、それでもいいんですが。まあ、当初はもちろんサボテンがメインだったんですが、その後、動物がどんどん増えていったわけです」
出典:exciteニュース|伊豆シャボテン公園、サボテンではなくてシャボテンのワケ
なるほどなるほど。時代の移り変わりによって現在のような動物パラダイス状態になっていったのですね。
個人的には、伊豆シャボテン公園という名前からは動物の存在を連想できないので少しもったいないなぁという気がします。
だって、ここの動物たちは自由奔放で素晴らしいんですよ!名前に動物を入れて、アピールしてもいいんじゃないかなと思います。それぐらい、伊豆シャボテン公園の動物たちの個性は際立ってます。
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動物たちが自由過ぎる
動物がたくさんの伊豆シャボテン公園ですが、普通の動物園とはだいぶ趣が異なります。
何が違うかというと、動物たちがその辺をウロウロしてるんです!
リスザルやインドクジャク、モモイロペリカン、アフリカハゲコウ、インコなどの動物が放し飼いされています。動物たちが伸び伸びしていて良い雰囲気です。
▼かわいいリスザルが園内をウロチョロ
中でも、最も自由を謳歌していたのがインドクジャク!こいつらの自由さは半端ないです。いたるところに出没します。
目の前を普通に歩いているので最初はビックリするんですが、次第に慣れてきて、最後の方は知人と道ですれ違ったときのような感じで「あ、どうも」って挨拶したくなります。
▼普通に歩いてます
▼園内レストランの屋根の上に!左端にもう一匹います
手の届きそうな距離で動物が見られるっていうのは良いですね。間近で見たインドクジャクは本当に美しかったです。
小さなお子さんがいる場合は心配になるかもしれませんが、放し飼いされている動物たちはとても大人しく、人に危害を加えるような種類ではないので、こちらがよほどのことをしない限り襲われることはないでしょう。
うちの1歳9ヵ月の娘はインドクジャクが恐いようで近くにいると固まってしまっていましたが、リスザルには大はしゃぎでした。
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ランチ、昼食ができる場所
伊豆シャボテン公園で食事ができる場所は「食堂街」という所に一つにまとまっているので便利です。いくつかのレストランがあり、ラーメンやうどん、そば、カレーライスなど色々と揃っています。
一番広々としているのが「ギボン亭」というレストラン。座席数が360席で、グリーンカレーやジンギスカンバーベキューなどのメニューがあります。
僕たち家族が行ったのは「花むすび」というそば・うどんのお店。娘がうどん大好きなもので。
他にもラーメンやチャーハン、揚げ餃子などがある「中華 ちゃお」や、焼きたてのパンやパスタが食べられる「カフェ・シェリイ」などがあります。
詳細は公式ホームページで確認して下さい。
僕らが行ったときはお昼の時間帯でも全然混雑していなかったです。9月上旬で小学校の夏休みが終わっていたのと、雨が降ったり止んだりであまり天気が良くなかったからかもしれません。
観客も一緒に楽しめる動物ショー
伊豆シャボテン公園では、大講堂(動物学習発表会会場)という屋内劇場のようなところで動物のショーが行われています。僕らが観たのはどうぶつと遊ぼうDX(デラックス)というイベント。観客から選ばれた人と犬やインコが対決するという催しです。
観客席の中に立つ飼育員さんの所までインコが飛んでいくのを間近で見られました。なかなか見応えありますよ。
いよいよ、本家のサボテン観賞へ!
動物たちの施設を一通り巡った後は、伊豆シャボテン公園の本家、サボテン観賞です!
― ところで、サボテンとシャボテン、どっち? ―
ところで、サボテンとシャボテン、どっちが正しいんでしょうね。伊豆シャボテン公園という名前ですが、一般的にはサボテンって呼びますよね。
上で紹介したexciteニュースのインタビュー記事では、なぜサボテン公園ではなくシャボテン公園なのか?、という僕が長年気になっていたこの疑問にもスタッフの方が答えてくれています。
「シャボテンというのは、船の上でこれをシャボン(=せっけん)がわりに使っていたことから、こう呼ばれるようになったともいわれてます。辞書にはサボテン、シャボテンの両方があって、昔はどちらも使われていたようなんですが、当園が昭和34年にできたもので・・・」
ふむふむ。サボテンって日本語なんですね。
僕はてっきりオランダ後とかポルトガル後に由来する言葉だと思っていました。
ちなみに英語だとサボテンはcactusというそうです。カタカナ発音だとカクタスです。うーん、初めて聞く言葉。
漢字では仙人掌と書きます。仙人の掌(てのひら)って。なんかスゴイ名前ですね。
― サボテンの質・量ともに素晴らしい ―
さすが、シャボテン公園というだけあって、サボテンの質・量ともに素晴らしいものがありました。
温室にサボテンをはじめとした世界中の多肉植物が約1500種類も栽培されています。サボテンってこんなにたくさん種類があるのか!と驚きました。
温室はメキシコ館、マダガスカル館、森林性シャボテン館、アフリカ館、南アメリカ館と、5つに分かれています。各地域によってサボテンの形に特徴があり、楽しくてかなりの枚数写真を撮ってしまいました。
▼サボテンがいっぱい
▼デカい!
▼雪が降り積もったように表面が白くなっている、可愛らしいサボテン
▼竜神木という名の神々しいサボテン
― シャボテン狩り工房で、珍しいサボテンが買える! ―
5つの温室を抜けると、シャボテン刈り工房という広々としたスペースに出ます。
ここでは、様々な種類のサボテンや多肉植物が販売されています。小さくて手ごろな値段のサボテンから、大きくて高価なサボテンまで、よりどりみどりです。
小さなサボテンは可愛らしく、インテリアとしてもおすすめです。
サボテンの育て方などについて、係の方に質問もできます。
そういえば、小学生の頃、自宅の玄関先に小さなサボテンが置いてあったのを思い出しました。
あれはたぶん、小学校6年生の移動教室のときにお土産で買ったものだと思います。確か同じアパートの友達にコーラをかけられて枯れてしまったような・・・。
雨でも楽しめた!
僕たち家族が伊豆シャボテン公園に行ったのは9月上旬、天気は雨でした。雨が降ったり止んだりの変な天気で、降るときはいわゆるゲリラ豪雨的な土砂降り。
でも、シャボテン公園には動物のショーが行われる「大講堂」や、コモンマーモセットなどの小動物が飼育されている「地球環境館」など、屋内で楽しめる施設も充実しているので、雨の日でも充分に楽しめました。
サボテンが栽培されているのは全部室内の温室ですし、サボテン観賞が目的の場合は天気は関係ないですね。
メインゲートの所で傘の貸し出しも行っています。
公式ホームページでは雨の日コースというのも紹介されているので参考にしてみて下さい。
授乳室、オムツ替え、ベビーカー(レンタル)情報
シャボテン公園の中にはベビールームという施設があり、そこで授乳ができるようになっています。
僕たちが行ったときはちょうど改修工事中だったので利用はしなかったのですが、小さなお子さんを連れている方にとってこういう施設は助かりますね。
園内のトイレの中にはオムツ替えができるベビーシートも用意されています。全てのトイレには付いていないので、急ぎのときはとりあえずベビールームもしくは食堂街のトイレに直行しましょう。
メインゲートではベビーカーの貸し出しも行っています(200円)。車椅子は無料で貸し出ししています。
ちなみに、ペット連れも条件付きですが大丈夫なようです。いくつかの施設には入れないようですが。
ペットを連れて園内を回りたい方は公式ホームページのFAQに書かれている説明を参照して下さい。
カピバラの露天風呂やアニマルボートツアーズなど、他にも見どころ満載
― 元祖カピバラの露天風呂 ―
11月末から4月初旬にかけてカピバラが露天風呂に入る姿を見ることができます。
僕たち家族が行ったのは9月だったので見られなかったのですが、1982年から行われている歴史あるカピバラの入浴習慣だそうで、伊豆シャボテン公園の見どころの一つとなっています。
現在は、他の動物園でもカピバラが露天風呂に入る姿を見られるところがあるそうですが、元祖はここ伊豆シャボテン公園だそうですよ。
― アニマルボートツアーズで動物が目の前に!エサやり体験も! ―
園内の大きな池にある大小8つの島をボートで巡るアニマルボートツアーズ(別料金)というものがあります。
コースをぐるっと1周するコースと、島に上陸してエサやりなどを体験できるコースの2つがあり、国内の動物園ではかなり珍しい展示方法だそうです。
リスザルをはじめ、ワオキツネザル、フラミンゴやカピバラを目の前で見られます。対象者が3歳以上となっているため今回僕たちは乗れなかったのですが、今度行くときには是非乗ってみたいと思っています。
アクセス
― 所在地 ―
伊豆シャボテン公園:〒413-0231 静岡県伊東市富戸1317-13
― 車で行く場合 ―
東名高速道路厚木ICから、約2時間。 駐車場は有料で、乗用車は500円、バスが1000円です。
― 電車、バス、タクシーで行く場合 ―
伊豆急行線伊豆高原駅からバスで約20分、タクシーで約10分。
伊豆高原駅から出ているバスの本数は、1時間に2本ほど。料金は360円です(2017年3月現在)。
東海バスのホームページから時刻表の検索ができます。
伊豆高原駅まで、僕たち家族はスーパービュー踊り子号で行きました。この電車にはキッズルームという子どもが自由に遊べる部屋があるので、子連れの方にはおすすめです。
営業時間、料金、クーポン/割引情報
― 営業時間 ―
9:00~17:00(3月1日から10月31日まで)
9:00~16:00(11月1日から2月末まで)
― 入園料金(通常料金) ―
大人(中学生以上):2300円
小学生:1100円
幼児(4歳以上):400円
70歳以上:1900円
クーポン、割引情報
インターネット割引(通常割引券)があります。伊豆シャボテン公園グループのホームページにあるリンクから割引券の印刷用画面に行けます。
伊豆シャボテン公園グループと提携しているパートナーズホテルの宿泊プランにシャボテン公園の割引券がセットになっているものがあります。
また、HISのHISクーポンというサイトで枚数限定のクーポン券がもらえます。ページ内のキーワード検索のところに「伊豆シャボテン公園」と入力すれば出てくるはずです。こちらは400円の割引なのでお得です(2016年2月現在)。
この他にもクーポン、割引券などがあると思うので、「安く行きたい!」と考えている方は調べてみて下さい。
まとめ:伊豆シャボテン公園はプチ・サファリパーク?
小学生のとき以来、約20年ぶりに訪れた伊豆シャボテン公園でしたが、予想以上に楽しめました。
シャボテン公園のすぐそばのホテルに宿泊していたこともあり、おそらく6時間以上滞在していたと思います。
一番驚いたのは動物との距離が近いということです。園内をクジャクがうろついていたり、リスザルに餌やりができたり、普通の動物園とは臨場感が全然違います。
あと、ここでは書き忘れましたが、バードパラダイスという色々な種類の鳥が飼育されている森がありまして、そこでは滅多に動くところを見ることのできないハシビロコウが歩いている姿を至近距離で目撃できました(上野動物園ではピクリとも動かなかったあのハシビロコウが!)。
動物と身近に触れ合える伊豆シャボテン公園はさながらプチ・サファリパークとでも呼ぶべき素晴らしい動物園だと思います。あ、サボテンも見応えありますよ(ホントに)。なにせ、シャボテン公園ですからね。
伊豆近辺に旅行に行かれる方はぜひ寄ってみて下さい。
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