5歳が溶連菌にかかり、しばらく保育園をお休みしました。今回は、溶連菌にかかってから保育園に登園するまでの経過を残しておこうと思います。
厚生労働省などのサイトを参照しながら、溶連菌の症状や流行時期などの基本情報、保育園・幼稚園の登園の目安についてもまとめたので、お子さんが溶連菌にかかってしまった方の参考になれば幸いです。
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目次
溶連菌感染症の基本情報
まずは、溶連菌感染症(A群溶血性レンサ球菌咽頭炎)の基本情報を簡単にまとめておきます。
溶連菌が流行る時期は?
溶連菌は1年中感染の可能性があるそうです。「冬」と「春から初夏にかけて」特に流行する傾向にあります。ちなみに、うちの5歳が感染したのは2月下旬でした。
(参考:保育所における感染症対策ガイドライン(2018 年改訂版)|厚生労働省)
溶連菌にかかりやすい年齢は?
3歳から15歳頃にかかる子どもが多いと言われています。ピークは5歳から10歳です(うちの子は5歳でかかりました)。
(参考:溶連菌(ようれんきん)-解説-|東京都こども医療ガイド)
溶連菌の症状
溶連菌の主な症状は発熱(38〜39℃)と喉の痛みとなっています。うちの子もこの2つの症状が顕著でした。
他にも体や手足に出る小さな紅い発疹、舌にできるイチゴのようなブツブツ、頭痛、腹痛、首筋のリンパ節の腫れなどが見られます。
その他、溶連菌感染症の症状の詳細は下記サイトを参照してください。
小児の感染症 − こどもに多いのどの病気 溶連菌感染症のおはなし|シオノギ製薬
溶連菌の予防法
溶連菌の主な感染経路は飛沫感染や接触感染なので、手洗いなどの一般的な予防対策が大切だと言われています。
ワクチンは開発されていません。
(参考:保育所における感染症対策ガイドライン(2018 年改訂版)|厚生労働省)
溶連菌の治療法
発症した場合は、抗菌薬が処方され、多くのケースでは後遺症もなく治ると言われています。ただ、合併症として発症数週間後にリウマチ熱や腎炎を起こす可能性があります。このような合併症を予防するために症状がおさまってからも決められた期間は抗菌薬を飲み続ける必要があります。うちの子の場合は、処方された抗菌薬(1週間分)を全て飲みきるよう言われました。
また、腎炎になっていないかを確認するために数週間後に尿検査を実施することがあります。うちの子も、発症後約1ヶ月後に尿検査をすることになりました。
(参考:小児の感染症 − こどもに多いのどの病気 溶連菌感染症のおはなし|シオノギ製薬)
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保育園・幼稚園の登園の目安は?
厚生労働省、文部科学省の見解
お子さんが溶連菌にかかってしまった場合、保育園や幼稚園をしばらくの間、お休みしなければなりません。では、いつから登園可能なのでしょうか。
厚生労働省が出している「保育所における感染症対策ガイドライン」によると、登園の目安は以下の通りとなっています。
罹患した場合の登園のめやすは、「抗菌薬の内服後24〜48時間が経過していること」である。
(引用元:保育所における感染症対策ガイドライン(2018 年改訂版)|厚生労働省)
また、文部科学省の「学校において予防すべき感染症の解説」によると、登園・登校の目安について下記のような説明がなされています。
適切な抗菌薬療法開始後24時間以内に他への感染力は消失するため、それ以降、登校(園)は可能である。ただし、定められた期間は抗菌薬の内服 を継続すること。
(引用元:学校において予防すべき感染症の解説|文部科学省, P52)
登園届の提出は必要?
溶連菌に感染した場合、登園の際に「登園届」の記入が必要となることがあります。うちの子の保育園でも登園日に登園届の提出を求められました。用意されている用紙に記入するだけの簡単なものです。
疾患の一覧(手足口病やマイコプラズマ肺炎、RSウイルス、ヘルパンギーナなど)の中の溶連菌の項目にチェックをし、受診した診療機関と受診日を記入し提出しました。
※お子さんが通っている園によって、必要な提出書類等は変わってくると思います。
溶連菌にかかってから保育園に登園するまでの経過
以下、うちの5歳が溶連菌に感染してから保育園に登園するまでの経過です。
発症 → 小児科へ
2月末の木曜日。朝、起きてしばらくすると5歳が「のどが痛い」と言い出しました。前日まで体調に特別気になる点はなかったですし熱もなかったので、保育園に行きたくないのかなぁと邪推しつつも念のため小児科に行くことに。
小児科に到着して検温すると38.0℃の熱。検査の結果、溶連菌と診断されました。仮病を疑ってしまったことを告白すると、かかりつけの先生に「子どもは相当痛くないと痛いと言わないですよ」「放っておくと腎炎になる可能性もあるから危険ですよ」と言われ、猛省。
抗菌薬を処方され、1週間飲み続けるようにと言われました。1週間後くらいに再度受診することに。
保育園へは、抗菌薬を内服後24時間以上経ち、解熱していたら行っても大丈夫とのこと。
登園まで
翌日の金曜日は保育園をお休み。熱はすぐ平熱に戻りました。土日を挟んで週明けの月曜日も念のためお休み。
保育園を休んでいる間は、寝入りばなと朝方に咳き込むことがあるものの、食欲はあり、いつも通り元気いっぱい。1日3回飲ませていた抗菌薬の影響からか、お腹は少しゆるめでした。
診断から5日後に登園
溶連菌の診断を受けて5日後の火曜日に登園。送りの際に登園届を提出しました。
再び小児科へ
水曜日、保育園のお迎えのあと、再び小児科を受診しました。ほぼ治っていて、保育園も問題ないとのこと。
寝入りばなと朝方に咳き込むことを告げると、溶連菌はそこまで咳の症状が出ることはないので、おそらく少しの刺激で咳き込みやすいこの子の体質の問題ではないかとの見解でした。たしかに、うちの5歳は風邪をひくと必ずと言って良いほど咳が長引くタイプなので、今回も同じパターンだったのかもしれません。
1ヶ月後以降、腎炎になっていないかを確認するための尿検査をすることになりました。おそらく大丈夫だと思うが、万が一血が混じっていたりすると腎臓に影響が出ている可能性があるので再検査か他の病院を受診することになるとのこと。
尿検査
前回の受診時、「朝、あまり動いていない状態で最初の尿を取ってくるように」と言われていました。
朝起きてすぐに妻が5歳をトイレに連れて行って尿を取り、小児科へ(尿の提出だけなので5歳は保育園へ)。
10分ほどで検査結果が出て、問題なし。
尿検査まで含めるとそこそこ長丁場でしたが、無事、溶連菌を退治できたようで安心しました。
子どもの「〇〇が痛い」をどう捉えるか
今回、5歳が「のどが痛い」と言ってきた時に仮病と断じて保育園に行かせていたらと想像するとヒヤッとします。最近、うちの子は驚くほど巧妙な嘘をつくようになってきたので、真偽の見極めが難しくなってきているのですが、今後、判断に迷うときにはなるべく子どもの言うことを信頼しようと決めました。
たとえ本当に体の調子が悪いわけでなくても、何か園で嫌なことや不安があるからこその「〇〇が痛い」の可能性もありますからね。そういったサインを見逃さないよう、注意を払っていこうと思います。
参考サイト
保育所における感染症対策ガイドライン(2018 年改訂版)|厚生労働省
小児の感染症 − こどもに多いのどの病気 溶連菌感染症のおはなし|シオノギ製薬
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