先日、2歳の娘が蕁麻疹(じんましん)になりました。顔が腫れあがり、別人のようになってしまった我が子の姿を見るのは辛いものですね。
以下、子どもが蕁麻疹になったときの対処法や保育園の登園可能時期、アレルギーの問題などについてまとめました。
▼おたふくと間違えやすい反復性耳下腺炎についても書いています。
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目次
そばを食べた直後に蕁麻疹が!
休日、家族三人で東京都調布市にある深大寺にそばを食べに行きました。
自宅からそれほど近くはないのですが、自転車で行ける距離にあるので、休日のお出かけ先の選定に逡巡したとき、「じゃあ深大寺でも行くか」って感じでよく訪れます。
隣接する神代植物公園の中には大きな芝生広場もあって、小さな子どもがいる方にはおすすめですよ。
で、そばを食べ終わって店を出たときです。娘の顔に異変が。
皮膚の所々が赤く腫れ、しきりにそこを掻いています。明らかに蕁麻疹でした。
数ヶ月前にも一度蕁麻疹になったことがあったので、すぐにそれと判別できました。
まさか、そばアレルギーか!?と不安になったのですが、家に帰ると腫れが引いていたのでしばらく様子を見ることにしました。
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保育園到着後、全身に蕁麻疹が
翌朝、蕁麻疹は出ておらず、機嫌もよいので保育園に行かせることにしました。
しかし保育園到着後、着替えなどの準備をしている最中、再び娘の顔に異変が。
瞬く間に顔が腫れあがり、足やおしりにも赤い斑点ができてしまい、見るからに危険な雰囲気。保育士さんからも病院を受診してきてほしいと言われたため、そのままUターンしてすぐに行きつけの小児科に向かいました。
保育士さんたちからしても、何が原因で蕁麻疹が出ているのか分からない状態で預かるのは恐いですよね。何かあってからでは遅いですから。
▼以前、ヘルパンギーナにもかかって保育園をお休みしました。
小児科の待合室で嘔吐
早速、行きつけの小児科に行ったのですが、結構待たされました。すると、みるみるうちに蕁麻疹が娘の顔に広がってき、最早別人のような顔に。
それでも機嫌はよく、一緒に絵本を読んだりして過ごしていたのですが、突然動きが止まり、呼吸が乱れて吐いてしまいました。
子どもと二人きりで外出したときに吐かれたことはなかったので、軽くパニック状態に。とっさにビニール袋を取り出して受け止めたので、服に少しついてしまうくらいで済んだのですが、その後わちゃわちゃとテンパっていると、「大丈夫ですか」と声を掛けてくれる子連れのお母さんが。
その方がすぐに看護師さんを呼んでくれて、対応してもらったので助かりました。
かかりつけ医の診断
そばアレルギーの可能性は低いとの診断
いつもお世話になっている先生の診断によると、そばアレルギーの可能性は低いとのことでした。先生曰く、小さな子どもがそばアレルギーになることはあまりないそうです。念のためしばらくはそばを控えて、2ヶ月後くらいに食べてみてまた蕁麻疹が出るようだったら受診してほしいと言われました。
※ネットで色々調べたところ、子どもでもそばアレルギーになることはあるようです。
油断は禁物ですね。
我が家でもしばらくはそばを避けるようにしています。
原因の特定は難しい
蕁麻疹の原因は非常に複雑で、はっきりとした診断を下すのは難しいそうです。
一週間くらい前に風邪を引いて体調を崩していたことを話すと、おそらくそれによって体力が低下していたからではないかとのこと。
たしかに、以前娘に蕁麻疹が出たときも、数日前に風邪を引いていて病み上がりの状態でした。
待合室で突然吐いてしまったのも、何かのアレルギー症状ではなくて体調が悪いからではないかとのことでした。
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どんな原因・誘因で蕁麻疹は出るのか
蕁麻疹には、アレルギー性のものと、非アレルギー性のものがあるようです。
アレルギー性の場合は、まず、エビやそば、卵などのアレルギー成分を含む食べ物によるもの。ダニやハウスダスト、カビや花粉などの外的環境によるもの。薬剤によるものなどがあります。
非アレルギー性の場合は、寒冷や温熱、日光、圧迫などの物理的刺激や、植物や昆虫に触ったり刺されたりしたときにも発症することがあるようです。また、疲労やストレスが原因になることもあるようです。
以下、蕁麻疹の原因・誘因について、公益社団法人 日本皮膚科学会のサイトでまとめて紹介されていたので、引用させていただきます。
食物:
魚介類(サバ、マグロ、サンマ、エビ、カニなど)
肉類(豚肉、牛肉、鶏肉など)
卵、乳製品(鶏卵、牛乳、チーズなど)
穀類・野菜(大豆、小麦、ソバなど)
食品添加物:
人工色素(黄色、赤色など)、防腐剤(パラベンなど)
薬剤:抗生物質、解熱鎮痛薬、咳止めなど植物・昆虫:
イラクサ、ゴム、蜂など(触れたり刺されたりして起きる)感染症:
寄生虫、真菌(カビ類)、細菌、ウイルス物理的刺激:
機械的擦過・圧迫、寒冷、日光、温熱、振動など運動・発汗:
内臓・全身性疾患:血液疾患、膠原病、血清病など
疲労・ストレス:身体的なもの、精神的なもの
引用元→公益社団法人 日本皮膚科学会
子どもに蕁麻疹が出たときの対処法は?
蕁麻疹は強いかゆみを伴います。うちの娘も顔や足など、掻きむしってしまい大変でした。まずは、この痒みを抑えることが重要です。
痒みがひどい時は入浴を控える
身体が温かくなると痒みが増してしまうため、子どもがあまりにも痒そうにしている場合は、入浴は控えた方がいいと思います。入るにしても、湯船につかるのではなくシャワーで済ませるなどすることをおすすめします。
また、冷やすと痒みが軽減することがあるようですが、寒冷刺激による蕁麻疹の場合は、逆効果になる可能性があるので、避けた方がいいと思います。
衣服を清潔に保ち、安静に過ごす
また、発汗や衣類の圧迫、摩擦によって痒みが増すこともあるので、なるべく安静に過ごした方が良いでしょう。肌着を頻繁に変えることも、痒みを抑える意味で効果があるようです。
爪を短く切る
蕁麻疹が出た時はなるべく掻かない方が良いのですが、小さな子どもにそれを言い聞かせることはほぼ不可能です。うちの子もまだ2歳になったばかりだったので、いくら注意しても聞いてくれることはなく、ガンガン掻いてしまっていました。
ですので、爪を短く切って、掻いてしまったときのダメージを軽減することが重要だと思います。
蕁麻疹の治療法は?
アレルギー性の場合
アレルギー性の蕁麻疹と診断され、原因がある程度特定できている場合は、その食べ物や薬剤を避けることが重要です。
うちの子の場合は、そばアレルギーの可能性は低いと言われましたが、念のため食べるのはしばらくやめておくことにしています。
非アレルギー性の場合
非アレルギー性のものであれば、原因の特定が難しいですが、疲労やストレスが影響している可能性があるので、まずはしっかり休んで体調を整えることが重要です。
薬による治療
蕁麻疹は、薬による治療によって症状の改善が期待できるそうです。
少し専門的な話になるので、再度、公益社団法人 日本皮膚科学会のサイトから引用します。
蕁麻疹には様々な種類がありますが、そのほとんどの場合は結局マスト細胞から遊離されたヒスタミンが血管および神経に働くことで症状が現れます。そこでこのヒスタミンの作用を抑えるために、抗ヒスタミン薬または抗ヒスタミン作用のある抗アレルギー薬が用いられます。これらの薬は蕁麻疹の種類によらず効果が期待できます。
引用元→公益社団法人 日本皮膚科学会
うちの子の場合はシロップの内服薬(ザイザルシロップ0.05%)と、痒み止めの外用薬を処方されました。
小児科から帰宅した直後は少し熱もあり、ぐったりしていたのですが、薬を服用した翌日には蕁麻疹はなくなりました。
保育園はいつから?
蕁麻疹は他人に移るような性質のものではないので、小児科の先生からは、「保育園は行っても大丈夫」と言われました。ただ、体調を崩していたり、疲労が原因となっている場合があるので、余裕があれば少しお休みした方がいいと思います。
うちの娘の場合は、病院に行ったのが月曜日で、火曜日、水曜日と3日間、保育園はお休みしました。蕁麻疹自体は、火曜日には出なくなっていたのですが、おそらく体力が低下しているのだと判断し、大事を取りました。
とにかくまずは受診することですね。医師の診断を受けてそれを伝えれば、保育園側も安心でしょうし。
▼インフルエンザにかかったときは約1週間保育園をお休みしました。
まとめ
上にも書きましたが、蕁麻疹の原因・誘因となるものは非常に多く、特定が難しいようです。日頃から子どもの様子を注意深く観察し、それを医師にしっかりと伝えることが重要だと思います。
また、受診したときに蕁麻疹の症状が出ていない場合もあるでしょうから、写真を撮っておくのもいいかもしれません。それを医師に見せて、判断の参考にしてもらうこともできると思います。
以上、子どもの蕁麻疹についてのレポートでした。皆さまの参考になれば幸いです。
かつかつ主夫でした。
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