先日、4歳の娘が転倒して顔面を強打しました。下唇を怪我し出血もかなりあったのですぐに病院へ。
#7119に電話して紹介してもらった大学病院の救急外来(形成外科)を受診しました。
だいぶ待たされたものの丁寧に処置してもらい無事帰宅。傷跡も残らずに済みそうとのことで一安心だったのですが、娘の唇を再度じっくり確認してみると少し違和感が。
上唇と歯茎の間にある「すじ」が切れてしまっているように見えます。
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怪我をした時の状況
娘が転んだのは自宅近くの公園。公園の入り口と隣の駐車場の間にある車止めのチェーンに足を引っ掛けて顔面からアスファルトに墜落しました。
現場にいた妻の話によると、ほとんど受け身は取れなかったとのこと。
怪我したのは下唇と前歯です。特に下唇からの出血が激しくすぐに「#7119(救急相談センター)」に電話。紹介してもらった大学病院の救急外来(形成外科)を受診しました。
このときのことは別でブログ記事にしています。
関連記事:子どもが唇を怪我したので形成外科(救急)へ。約1週間で完治しました。
帰宅後、どうやら娘の上唇と前歯の上あたりの歯茎をつないでいる筋が切れていることに気がつきます。妻とともに大騒ぎ。
思い返せばたしかにこの辺りから出血があったように思うのですが、血はすぐに止まり娘もこの箇所に関しては痛みを訴えていなかったので気がつくのに時間がかかってしまいました。
早速スマホで検索するとどうやらこの箇所は上唇小帯と呼ばれているそう(初耳)。
この上唇小帯とはいったいなんなのか、以下、調べた内容についてシェアしたいと思います。
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上唇小帯(じょうしんしょうたい)とは
成長とともに上に移動し細くなっていく
上唇小帯とは、上唇と歯茎をつないでいる「すじ」のことで「じょうしんしょうたい」と読みます。
1歳頃までは前歯の近くに付着していますが、上顎の発達に伴い上の方に移動していくとのこと。年齢とともにだんだんと細くなってもいくようです。
ちなみに下唇と歯茎をつないでいるものは下唇小帯といいます。
参照:ふくだ歯科
上唇小帯はよく切れるらしい
上唇小帯は切れやすい部位だそうで、口をぶつけたり歯磨きを強くやりすぎてしまうことで切れてしまうことがあるそうです。
よくありがちなのが上唇小帯という部分の裂傷。上あごの歯茎の上のちょうど真ん中あたりにある筋のような部分です。これがちょっと転んでぶつかっただけでも、ぷっつりと切れてしまうのです。
引用:白クマ先生の子ども診療所
子どもが成長する過程で自然と切れることもあるとのこと。
上唇小帯が切れたときの処置
上唇小帯が切れてしまったときは、まず止血します。
出血がひどい場合は縫うこともあるようですが、傷が小さければそのままにして自然に治るのを待つことが多いようです。
うちの子の場合はおそらく出血はあったと思いますが、いつの間にか止まっていたようで傷口もすぐに治っています。
止血の仕方については以下のサイトが参考になると思います。
かなり出血することがありますが、落ち着いて、上くちびるを上から指で圧迫して止血します。普通は数分で血が止まりますが、心配なときは歯医者さんへ連れていってください。
引用:東京都こども医療ガイド
あえて切除するケースも
今回うちの娘は転倒して顔を強打したことにより上唇小帯が切れてしまったわけですが、調べていくうちにこの部位をあえて切除するケースもあることを知りました。
上唇小帯の付着している位置や太さによって永久歯の歯並びに影響が出ることがあり、それらを回避するために切除を選択する親・保護者もいるそうです。
2歳くらいまでは上唇小帯の幅が広く、上の真ん中の歯と歯の間に入り込んでいることがよくあります。成長とともに歯茎の上の方に移動し、幅も狭くなっていきます。上の前歯が永久歯に生え替わってからも、歯と歯の間に小帯が入り込んでいて、歯並びに影響が出るようなときは切除する場合があります。
上唇小帯は歯磨き嫌いの原因になる?
上唇小帯は、歯磨きをする際に歯ブラシが当たってしまい子どもが痛がることがあるようです。
そのせいで子どもが歯磨きを嫌いになることもあるそうで、3歳頃まで極度の歯磨き嫌いだったうちの娘ももしかしたらこれが原因だったのかもしれません。
注意してほしいのは上の前歯の上にある小帯(唇と歯ぐきをつないでいる筋)に歯ブラシを当てると痛がってしまうので、必ず人さし指で押さえて保護しながら磨くようにしましょう。歯磨きの嫌になる原因の1つとも言われています。
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何科を受診する?
子どもの上唇小帯が切れた場合、何科を受診すればよいのでしょうか。
ネット調べた限りでは「口腔外科」「歯科」「小児科」等の受診が推奨されています。
私たちは、下唇を診てもらった形成外科(救急)の医師に「歯のぐらつきについては早めに歯科を受診してください」と言われていたので、2日後に歯医者さんへ行きました。
娘にとって初めての歯医者となったわけですが、このときに上唇小帯が切れたことについても相談。
すると「ああ、たしかに切れてるかもしれないですね。でもまあ問題ないですよ。歯磨きのとき邪魔になるからあえて切ってしまうこともありますし」との答え。
事前に調べてどうやら上唇小帯が切れるのはよくあることで、切れても問題ない場合が多いという情報を得てはいたものの、歯医者さんのものすごくかる〜い感じの答えに拍子抜け。すでに血も止まっていたので特別な処置もありませんでした。
子どもに怪我をさせてしまったこと自体への罪悪感がありますから、さすがに「なーんだ、むしろ切れてラッキーじゃんか!」とは思えませんが、とにかく大きな問題とはならないようで妻とともに胸をなでおろしました。
▼前歯についてはその後に変色が見られましたが、2ヶ月ほどでおさまりました。
関連記事:子どもが前歯をぶつけて変色。神経や永久歯への影響は?
子育てする中で初めて知ること
歯医者を受診して特に問題ないと言われたことで一安心しましたが、子どもの身体にもともと付いていたものが切れてしまうというのは、なかなかショッキングな出来事でした。
いずれにせよ、予測不可能な行動をバンバン仕掛けてくる子どもの安全確保のため、これまで以上に気を張っていかねばと思いを新たにしています。
娘が生まれて以降、これまで知らなかった病気や体の仕組みについて否応無しに勉強する機会が多くありますが、今回の「上唇小帯」についても知らないことだらけでした。というか聞いたことすらなかったです。
もしお子さんの上唇小帯について気になることがあれば、まずは歯医者に行くことをおすすめします。風邪などでかかりつけの小児科を受診する際に相談してみてもいいかもしれません。
以上、同じような境遇の方の参考になれば幸いです。
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